車のタイヤや足回りから異音が聞こえた場合、どのように対処したら良いのでしょうか。
また、異音が発生する原因には何があるのでしょうか。
今回は車のタイヤや足回りから異音は発生する原因と対応方法について紹介していきます。

タイヤからの異音の種類と危険性とは?
タイヤから異音がする場合、どんな危険性があるのでしょうか。
今回は異音の種類とそれぞれの危険性を紹介します。
「ゴトゴト」危険度★★★
走行中に「ゴトゴト」という音がする場合は、ドライブシャフトブーツが故障している可能性があります。
ドライブシャフトブーツとは、エンジンの力をタイヤに伝えている部品です。
ドライブシャフトブーツはハンドルを回して可動部が曲がった際に伸びたり縮んだりします。
そのため、故障を放置していると最悪の場合には車が動かなくなる可能性があります。
車検にも通らなくなるので、この音がした場合にはすぐに点検に向かいましょう。
「キキ-」危険度★★★
走行中に「キキー」という音がした場合は2つの状況が考えられます。
1つ目はブレーキパッドの交換時期を知らせるための音です。
ブレーキパッドはブレーキの一部であり、放っておくとブレーキが利きづらくなってきます。
そのため、速やかに交換をしましょう。
ブレーキパッドの詳しい情報については次の項目で詳しくお伝えします。
2つ目は「スチール音」といい、路面とタイヤの摩擦によってなる音になります。
軽い「キキ」という音ならこのスチール音であることが多く、何の問題もありません。
「ギシギシ」危険度★★
走行中の「ギシギシ」という音は、スタビライザーリンクのゴムブッシュが故障している可能性があります。
スタビライザーリンクというのは車体の傾きを直してくれる部分になります。
ゴムブッシュはスタビライザーリンクの連結部分に緩衝材として使用されています。
車が段差やカーブといった車が大きく動くごとにスタビライザーリンクとゴムブッシュには大きな負担がかかっています。
故障したまま走っていると車の少しの段差やカーブで振動が伝わってくるようになってしまいます。
小さいお子さんを乗せている場合は大きく揺れると心配ですよね。
乗り心地が悪くなってしまう前に交換しましょう。
交換費用は1,000〜20,000円程度となり、業者に頼んだ場合は工賃を含めて15,000円〜20,000円程度で交換できます。
自分で交換する場合は1,000円程度で交換できる可能性もあります。
「チッチッチッ」危険度★★
「チッチッチッ」と規則正しい音が聞こえてきたら、タイヤに小石やゴミが挟まっている場合があります。
挟まっているだけですと取り除けば問題ないのですが、何か針状のモノが刺さってしまってタイヤから空気が抜けていると大変です。
このような音がした場合にはタイヤに何か刺さっていないか確認しておくことをおすすめします。
画鋲などの針状のものが刺さっていた場合には、容易に取り除いてしまうと、タイヤの空気が抜ける可能性があるので、最寄りの整備工場などに立ち寄って整備士さんの指示に従いましょう。
走行時にタイヤや足回りから異音が発生する原因とは?
走行中に「ゴロゴロゴロ」などの普段耳にすることの無い異音が聞こえてくることがあります。
そのような異音を放っておくと、大きなトラブルを引き起こしてしまうことがあります。
そのため、異音が聞こえたら、事故を起こさないためにも、すぐに対処しておく必要があります。
それでは、まず異音が発生する原因について説明していきます。
タイヤに原因がある場合
足回りから異音が聞こえる原因の一つとしてタイヤに原因があることがあります。
たとえば、「キキキ」というようなスキール音が頻繁に起きてしまう場合はタイヤが古くなり硬化している可能性があります。
また、タイヤの空気圧が不足している場合でもスキール音がなることがあります。
さらに、ゴムでできたタイヤは経年劣化により、簡単にヒビが入ってしまいます。
そのような場合は走行に支障をきたし、最悪の場合、事故を引き起こしてしまう恐れがあります。
そのため、早急にタイヤを交換することをおすすめします。
タイヤ購入と予約が同時にできるネットサービス【TIREHOOD】を利用すれば、手間のかかると思われているタイヤ交換もスムーズに行えます。
ホイールに原因がある場合
タイヤの他にホイールに原因がある場合があります。
走行していてブレーキをかけたとき、「ギシギシ」という異音が発生したら、ホイールに何らかの原因がある可能性が高いです。
たとえば、ホイールを締めているホイールナットが締まっていないということが考えられます。
その場合、ホイールとホイールの取り付け面の密着が甘くなってしまい、異音が起きます。
そのまま放置しておくと、ホイールナットの緩みが酷くなり、ホイールが外れることもあります。
走行中にホイールが外れると自車が事故を引き起こすことはもちろん、歩行者に大きな怪我を負わしてしまう可能性があります。
そのため、ホイールから異音が聞こえたら、すぐに走行を止めて、ホイールやタイヤを確認しましょう。
また、可能であればレッカーなどを手配して整備工場等で確認してもらうのも良いかもしれません。
タイヤやホイール以外に原因がある場合
異音にはタイヤやホイールに原因がある場合があります。
タイヤの摩耗やホイールの変形によって、空気が抜けてしまったり、ホイールナットの緩みが生じてしまったりすることがあります。
しかし、足回りの異音にはタイヤやホイール以外に原因がある場合もあります。
それでは、タイヤやホイール以外の原因についてみていきましょう。
ブレーキパッドからの異音
ブレーキパッドが原因で異音が起きることがあります。「キーキー」という甲高い音が発生した場合はブレーキが鳴いているという状態です。通常、ディスクブレーキを採用している車両の場合、異音を発生させることでブレーキ交換のタイミングを知らせていることがあります。
そのため、ブレーキから異音が発生した場合はブレーキパッドとブレーキディスクの点検を行う必要があります。ブレーキからの異音は放置しておくと大きなトラブルになりかねません。
特にブレーキパッドの摩耗が起きている場合は突然ブレーキが効かないというようなことがあります。
ハブベアリングからの異音
また、ハブベアリングから異音が発生することもあります。ハブベアリングとは車輪の中心にある軸受けのことをいいます。このハブベアリングから「ゴロゴロ」という異音が発生した場合、ハブベアリングに何らかのトラブルが生じている可能性が高いです。ハブベアリングの材質は金属ですが、年数が経つと劣化してしまう部品です。そのため、潤滑がうまくいかずに「ゴロゴロ」という異音が起きます。
特にFF車(フロントにエンジンがあり、フロント駆動の車)の場合、車両の方向転換と駆動を同じ軸で行っているため、ハブベアリングの負担が大きくなってしまいます。
タイヤや足回りから異音が発生したときの対応方法
それでは、タイヤや足回りから異音が発生したとき、どのような対応を取れば良いのでしょうか。
タイヤや足回りの異音は、はやめに整備工場に相談しよう
タイヤや足回りは車にとってとても重要な箇所です。
タイヤがパンクしたり損傷したりしていると、正常に走行することができず、走行中のバーストは大きな事故を引き起こしてしまう可能性があります。
また、ホイールの変形が生じている場合も真っすぐ走行できなかったり、突然空気が抜けてしまったりすることがあります。
さらに、ブレーキからの異音はブレーキの摩耗やトラブルが起きていることがあります。
特に、ブレーキは車を止めたり、減速させたりする重要な部品です。
そのため、命に関わる部品とも言われています。
したがって、ブレーキからの異音は特に注意しておく必要があります。
万一、そのまま放置しておくと、突然ブレーキが効かないということも有り得ます。
ブレーキが利かなくなってしまった場合、大きな事故を引き起こしてしまう可能性が高いです。
そのため、タイヤや足回りから異音が発生したら、すぐに整備工場に相談しましょう。
また、どこが原因で異音が発生しているかわからない場合もすぐに整備工場に車を持っていき、点検してもらうことをおすすめします。

まとめ
車のタイヤや足回りからの異音には様々な原因があります。
タイヤに問題がある場合もありますし、ホイールやブレーキに問題があることもあります。
しかし、タイヤや足回りは車の重要な部品です。正常に走行できなくなったり、ブレーキが効かなくなったりすることもあります。
そのため、タイヤや足回りから異音が聞こえたら、すぐにプロの整備士に診てもらうことが必要です。
少しでも気になったら、整備工場に相談してしっかりと点検してもらいましょう。
足回りの点検を整備工場で行うことで大きな事故を引き起こすことを未然に防ぐことができます。