車を安全に走らせる上で重要な役割を果たすのがタイヤです。
タイヤの状態が悪いとスリップを引き起こしたり、パンクやバーストの原因となったりしてしまう可能性も否めません。
安全に走行するためにも、定期的に点検を行い、必要なタイミングでタイヤ交換をする必要があります。
そこで、今回はタイヤ交換にかかる所要時間や交換時間の短縮方法について紹介していきます。

タイヤ交換の作業内容
タイヤ交換作業には大きく分けて2種類あります。
それぞれの違いを理解して、適切な方法でタイヤ交換しましょう。
タイヤの組み換えとは
まずはタイヤの組み換え作業についてです。
組み換えというのはホイールから古いタイヤを外して新しいタイヤを取り付けるという方法です。そのため、ホイールは交換せずにタイヤだけが新しくなります。
タイヤ交換といえば、組み換え作業をイメージする方も多いでしょう。
実際、タイヤの寿命がきたり、交換時期がきたりした場合は、ほとんどの方が組み換えの方法でタイヤ交換を行います。
タイヤの履き替えとは
一方、履き替えというのはホイールごと交換する方法です。
たとえば、スタッドレスタイヤへの履き替えのときはホイールごと交換する方法が多いでしょう。
履き替え作業の場合、タイヤの脱着作業がないので、比較的簡単にタイヤ交換を行えます。
タイヤ交換にかかる時間はどのくらい?
定期的にタイヤの交換が必要となりますが、どのくらいの時間がかかってしまうのか分からないという方も多いでしょう。
では、実際にタイヤ交換にかかる時間について紹介していきます。
脱着の場合
脱着の場合はホイールごと交換となるため、作業時間が短いという特徴があります。
もちろん、ホイールサイズや車種によっても作業時間が異なりますが、30分~50分ほどが目安となります。
持ち込みの場合
ホイールを持ちこんで新しいタイヤを取り付ける場合は、脱着よりも時間がかかってしまいます。
ホイールの持ち込みの場合、ホイールからタイヤを取り外す作業と新しいタイヤを取り付ける作業が発生します。そのため、履き替え作業よりも時間がかかってしまうのが特徴です。
ホイールの種類やタイヤサイズなどによって交換作業に違いはありますが、40分~60分ほどかかるのが一般的です。
さらに、ホイールバランス調整などの作業も含まれるため、時間がかかってしまいます。
新品タイヤ交換の場合
新品タイヤとホイールをセットで購入し、交換する場合は30分~60分ほどが交換時間の目安です。
タイヤとホイールのセットの購入でもバランス調整が必要となるため、少し時間がかかってしまいます。
また、傷つけないように養生作業を念入りに行うこともあるため、通常よりも時間がかかってしまうことがあるでしょう。
タイヤ交換の所要時間に影響する要素
タイヤ交換作業にかかる時間は交換方法などによって異なります。
さらに、タイヤサイズや車種によっても交換時間が変わってくるといえるでしょう。
タイヤサイズによる違い
タイヤサイズによってタイヤ交換にかかる時間が大きく異なるときがあります。
そのほか、車高を下げている車の場合はリフトやジャッキの入れ方が変わるため、通常よりも時間がかかることがあります。
さらに、偏平率が小さいタイヤの場合、使用する機械が変わるだけでなく、テクニックが必要となるため、時間がかかってしまうことがあるでしょう。
一般的にはタイヤサイズが大きくなるほど、交換にかかる時間が長くなります。
最近はSUV車などに20インチなどの大口径のタイヤが装着されていますが、その場合は90分ほどかかることもあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
車種による違い
車種によってもタイヤ交換にかかる時間が変わります。
軽自動車やコンパクトカーのような比較的タイヤが小さい場合は30分ほどで交換できます。
ただ、輸入車については使用する工具に違いがあったり、交換方法に違いがあったりすることもあるため、国産車よりも時間がかかることがあるでしょう。
そのほか、ロックナットという特殊なナットが付いている車の場合は、専用工具が必要となるため、交換に時間がかかることがあります。
タイヤを自分で交換した時の所要時間
業者にタイヤ交換を依頼すると料金もかかるため、自分で交換してみたいという方も多いでしょう。
自分でタイヤ交換する場合は1本につき30分以上かかると言われています。
もちろん、車種やタイヤサイズ、タイヤ交換の経験によっても違いはありますが、4本交換した場合は1時間半~長くて4時間もかかることも少なくありません。
最も時間がかかるのはジャッキアップ作業
ジャッキアップというのは車体を浮かすことを意味しますが、経験があまりない人にとってはジャッキアップが難しいと感じるでしょう。
ジャッキを使用する際は車種ごとに定められたジャッキポイントを探さなければなりません。そして、ジャッキポイントにジャッキをかけて、車体を浮かしていきます。ジャッキアップに時間がかかり、自分でタイヤ交換をする際は非常に時間がかかってしまうのです。
また、ジャッキの種類によっても作業時間に違いがでてきます。
たとえば、車載工具にもついている手動式のジャッキの場合は車体を浮かすのにかなりの時間がかかってしまいます。
しかし、電動式のジャッキを使用すれば簡単にジャッキアップできるので、時間を削減できるだけでなく、労力もかからないでしょう。


タイヤ交換の所要時間を短くするコツ
カー用品店やガソリンスタンド、ディーラーなど、業者にタイヤ交換を依頼した場合、自分で交換するよりも作業時間を短縮できます。
しかし、いくつかのコツを覚えておくと、さらにタイヤ交換にかかる時間を短くすることが可能です。
事前に日時を予約しておく
タイヤ交換作業の予約を事前にとっておくことがポイントです。
カー用品店やガソリンスタンド、ディーラーではたくさんの作業が順番待ちをしている状態です。飛び込みでタイヤ交換を依頼した場合は待ち時間が長くなってしまうことも珍しくありません。
事前に作業の予約をしておけば、待ち時間なしでタイヤ交換作業を行ってくれます。
タイヤの在庫があるか確認しておく
事前にタイヤの在庫があるか確認しておくのもポイントです。
タイヤサイズや銘柄によっては在庫がない場合もあります。在庫が無いと当日に交換できなかったり、他店舗から輸送してもらったりなど、時間がかかってしまいます。
あらかじめタイヤの在庫があるのか確認しておくことをおすすめします。
混み合う時期を避ける
混み合う時期を避けるのもポイントです。特に休日や季節の変わり目は予約で埋まっていることも多いでしょう。
したがって、可能であれば平日に予約することをおすすめします。
タイヤ交換したい時は事前の予約がおすすめ
タイヤ交換を業者に依頼するときは作業の事前予約がおすすめです。
オートバックスで事前予約
大手カー用品店のオートバックスではインターネットや電話、さらに公式アプリから作業の予約が可能です。
事前に予約しておけばスムーズに入庫することができ、待ち時間なしで対応してくれます。

イエローハットで事前予約
イエローハットにタイヤ交換を依頼する場合もインターネットや電話で予約することをおすすめします。
あらかじめ作業時間を予約しておけば、すぐに対応してくれるでしょう。
ただし、事前にタイヤの在庫を確認しておくことをおすすめします。

TIREHOOD(タイヤフッド)で予約
TIREHOODはインターネット上でタイヤやホイールの購入ができ、提携の店舗で交換してくれるのが特徴です。全国4,800店舗の中から選べるので、自宅に近いところを選べるのが魅力的です。
TIREHOODではインターネットから作業の予約ができ、希望の店舗や日時を選べるのが特徴です。
さらに、パンク保証が自動でついているので、安心してタイヤ交換作業を依頼できます。
どこに依頼するか迷っている方はぜひ、TIREHOODで予約してみてください。
まとめ
タイヤ交換は車を安全に走らせるためにも必要不可欠なメンテナンスの一つです。
しかし、タイヤ交換作業は想像よりも時間がかかってしまいます。特に自分でタイヤ交換を行う場合は十分な工具や機械がないこともあり、4時間ほどかかってしまうことも少なくありません。
また、業者に依頼した場合でも他の作業で枠が埋まっている場合は待ち時間が発生することもあるでしょう。
インターネットなどであらかじめ作業の予約をしておけば、待ち時間なしでスムーズにタイヤ交換が可能です。
これからタイヤ交換を検討している方は、事前に作業の予約をしておくことをおすすめします。
