パンクしてしまったタイヤは修理すれば乗り続けられるのでしょうか。
また、パンク修理にかかる費用はどれくらいなのでしょうか。
今回はパンクしてしまったタイヤの交換の必要性やパンク修理代について解説していきます。

専門店できちんと「内面修理」すれば使い続けられる
パンクしてしまったタイヤは専門店でしっかりと修理すれば使い続けることができます。
タイヤの側面であるショルダー部分やサイドウォールの穴やスリップサインが出ているタイヤでなければ、修理することでそのまま使い続けることが可能です。
スリップサインが出ている場合、そもそもタイヤ交換の時期が来ているため、交換することをおすすめします。
タイヤの修理は外面修理と内面修理
外面修理
外面修理とはホイールにタイヤをつけたまま、外側からパンク穴にプラグという修理剤を打ち込み、穴をふさぐ方法です。
メリット | デメリット |
作業時間が短く工賃も安く済む | 同じタイヤがパンクしてしまう可能性がある |
タイヤの脱着が必要ないため、作業時間も短く、工賃も安く済むことが多いです。
しかし、外側からの修理になるため、内側の損傷具合を確認できず、またすぐに同じところからパンクを引き起こしてしまう可能性があります。
内面修理
内面修理とはタイヤからホイールを外して、タイヤの内側からパンク穴を修理する方法です。
メリット | デメリット |
確実に修理することができる | 作業時間も工賃もかかってしまう |
内側からパンク穴をふさぐため、確実に修理することが可能です。
しかし、タイヤ脱着の手間が増えるため、作業時間も1本30分以上かかることがあり、工賃も外面修理より割高になってしまいます。

損傷した場所によってはタイヤ交換が必要
しかし、損傷した場所によってはタイヤ交換が必要となります。
強度が弱いショルダー部分にダメージを受けた場合は、修理してもすぐに穴が開いてしまうため、タイヤ交換が必要となります。
また、損傷している場所がいくつもあったり、大きな穴が空いてしまっていたりする場合は修理ではなく交換することをおすすめします。
タイヤ購入と予約が同時にできるネットサービス【TIREHOOD】を利用すれば、手間のかかると思われているタイヤ交換もスムーズに行えます。
車のタイヤがパンクしたときの対処法は3つ
車のタイヤがパンクした時の対処法は3つあります。
それでは、その3つの対処法を紹介していきます。
カー販売店やガソリンスタンドにお願いする
まず、カー販売店やガソリンスタンドに依頼する方法があります。
近くのカー販売店やガソリンスタンドでもパンク修理を行ってくれることが多いです。
外出先で急にパンクした場合も、修理やタイヤ交換に対応してもらえます。
しかし、ガソリンスタンドから積車やレッカーなどが来てくれることは滅多にないため、自走できることが前提になります。
安全に自走できる程度のパンクであれば、近くのガソリンスタンドまで走行し、修理してもらうことができます。
修理工場やタイヤ専門店にお願いする
修理工場やタイヤ専門店に依頼することもできます。
専門店では豊富な知識と経験から様々なアドバイスをしてくれます。
また、パンク修理の経験も多いため、修理技術も高いといえます。
しかし、専門的な技術をもっており、質の高い修理を行ってくれるため、内面修理の費用が割高になることがあるため、事前に金額の確認をしておきましょう。
ロードサービスを利用する
JAF(日本自動車連盟) | JAFなどのロードサービスを利用する対処法もあります。
JAF会員の場合や加入している保険プランによっては、無料でロードサービスを利用することができます。
タイヤのトラブルについても無料で対応してくれる場合もあります。
また、JAF非会員の場合でもロードサービスを利用することができ、タイヤ交換の目安は11,000~13,000円が相場となっています。

タイヤのパンク修理はどこでできる?

車のパンク修理は朱里工場やガソリンスタンドなど、さまざまな場所で行なえます。
それぞれに価格や技術力が異なるので、状況に合わせてどこに依頼をするか検討するとよいでしょう。
ディーラーで修理する
パンク修理をしてもらうのに、車を購入したディーラーを検討される方は多いと思います。
- 担当の方がいる場合はスムーズに対応してもらえる
- 車種に合った対応を迅速にしてもらえる
ディーラーの担当の方の連絡先を知っていたら、現場から連絡してアドバイスをもらうこともできます。
すぐに予約が取れるかどうかも含め、一度連絡してみると良いでしょう。
タイヤ専門店で修理する
パンク修理は、タイヤ専門店でもしてもらうことができます。
- 専門店ならではの修理技術によって耐久性が高くなる
- タイヤ使用に関してのアドバイスなどももらえる
パンク修理の経験も豊富で、臨機応変な対応をしてもらえます。内面修理は費用が高くなる可能性もあるため、事前に相談しておきましょう。
カー用品店で修理する
パンク修理は、カー用品店でしてもらうこともできます。
- 比較的価格が安く、気軽に修理を頼みやすい
- メンテナンスや修理を素早く対応してもらえる
予約が混み合っている場合や、対応していない店舗もあるため、事前に確認するとよいでしょう。
ガソリンスタンドで修理する
パンク修理は、ガソリンスタンドでしてもらうこともできます。
- 店舗数が多いためトラブル現場の近くで対応してもらえる
- 夜間や早朝でも対応してもらえる店舗もある
店舗によってサービスや営業時間も異なるため、近くのガソリンスタンドは事前に確認しておきましょう。
車のタイヤのパンク修理にかかる費用と時間の目安
それでは、車のタイヤのパンク修理にかかる費用と時間の目安についてみていきましょう。
業者 | 費用の目安 | 時間の目安 |
ディーラー | 2,000~5,000円 | 外面修理1本20分前後 内面修理1本30~60分 |
ガソリンスタンド | 1,500円~2,000円 | 外面修理1本20分前後 内面修理1本30~60分 |
カー用品店 | 1,500円程度 | 外面修理1本20分前後 内面修理1本30~60分 |
タイヤ専門店 | 2,000円~5,000円 | 外面修理1本20分前後 内面修理1本30~60分 |
車のパンク修理にかかる費用の目安
車のパンク修理は修理内容や依頼する業者によって変わります。
たとえば、ディーラーの場合以下の通りになります。
ディーラーの場合 | 外面修理 | 内面修理 |
1本2000円程度 | 1本5000円程度 | 1本3,000~5,000円程度 |
しかし、ガソリンスタンドやカー用品店の場合は応急処置程度の修理のため、1,500円ほどが相場になります。
また、タイヤ専門店の場合は修理方法によって変わりますが、内面修理の場合、タイヤサイズによって変動がありますが、3,000~5,000円ほどが一般的です。
車のパンク修理にかかる時間の目安
一方、修理にかかる時間の目安についても修理方法によって変わります。
外面修理の場合 | 1本20分程度 |
内面修理の場合 | 早くても30分程度 |
タイヤ脱着の必要がない外面修理の場合は1本20分以内で、内面修理の場合は早くても30分~1時間ほどかかることもあります。
また、店舗の混み状況や予約状況によっては待ち時間もかかるため、作業時間と合わせるとさらに長い時間がかかります。

パンク修理したタイヤを使い続けても大丈夫?
パンク修理したタイヤでも、使用方法に配慮することで使い続けることができます。
安全に使用するために、修理における注意点や修理方法について紹介します。
耐久性は落ちるが問題ない
しっかりと修理を行ったタイヤであれば、一般道でそのまま使い続けても問題ありません。
ゴムのひび割れやスリップサインが出るまでは使用できます。本来の性能が落ちてしまっていることと、通常タイヤよりは劣化しやすくなっていることは覚えておきましょう。
ただし、高速道路を走行するのは控えておきましょう。
また、空気圧の点検をこまめに行うのがおすすめです。
車には、それぞれに適正な「指定空気圧」が設定されているため、数値を満たす状態を維持しておくとトラブル回避に効果的です。
修理不可の場合はタイヤ交換が必要
修理ができないパンクの場合は、タイヤを交換する必要があります。その際はタイヤの種類や摩耗具合を確認しましょう。
パンクした1本のみを、別の種類のタイヤに変えることはおすすめできません。
タイヤが4本とも同じ性能でないと、スリップなどのトラブルを引き起こす可能性があります。
どうしても費用を抑えたい場合は、左右のタイヤをそろえることでバランスの取れる車であれば、2本のみ取り替えることで済むケースもあります。

車タイヤのパンクを見分ける方法について
それでは、次にパンクを見分ける方法について紹介していきます。
運転中の異常をチェック
車のタイヤのパンクは運転中の異常から確認することができます。
たとえば、普段より走行中のハンドルが重く感じたり、タイヤ付近から異音が発生したりする場合はすぐに確認する必要があります。
また、ブレーキの効きが悪かったり、加速に重たさを感じたりする場合はパンクしている可能性があります。
その場合はすぐに安全な場所に停車してタイヤを確認しましょう。
タイヤの異常をチェック
停車中にタイヤを確認することも大切です。
釘などが刺さっていないかタイヤを目視で確認することで、走行前にトラブルを防ぐことができます。
また、エアバルブに破損がある場合も要注意です。
エアバルブはタイヤの空気を入れる部分ですが、そのキャップの役割を担っているバルブに破損があると、空気が漏れてしまいます。
そのまま放置しておくと、タイヤから空気がだんだん抜けていき、気づかずに走行すると大きな事故を引き起こしてしまう可能性があります。
そのため、走行前にタイヤやエアバルブを確認することはとても大切なことです。

まとめ
タイヤがパンクしたら交換せずに修理することも可能です。
近くのガソリンスタンドやグーネットから検索した修理工場に持っていくことで、タイヤの修理や交換に対応してくれます。
ただし、サイドウォールなどの強度が弱い部分にダメージを受けている場合はタイヤ交換が必要となります。
そのため、日ごろからタイヤのパンクを確認しておくことをおすすめします。
運転中の異音やハンドルの重さを感じた場合はすぐに停車してタイヤの確認を行いましょう。