車の走行中に、突然「ポンッ」という甲高い破裂音。車のタイヤがパンクをすると、走行が不安定となり大変危険です。
通勤中に、パンクを起こしたら、そのあとの予定も大幅にずれるので、焦ってしまいがち。
まず、タイヤがパンクをしても、落ち着いて行動をしてください。
この記事では、緊急時のパンク対応、パンクの修理・交換費用、パンクをおこす原因について解説をしていきます。
緊急でお急ぎのかたはJAF(日本自動車連盟)に連絡をしましょう。安全・確実に車を運んでくれます。
パンクしてしまった場合の3つの対処方法
走行中に突然パンクをした場合も、きちんと対処すれば問題ありません。
パンクしてしまった時の対処方法について紹介します。
スペアタイヤで応急処置をする
応急処置の方法としては2つの方法があります。
- スペアタイヤへ交換する
- パンク応急修理キットを利用する
1つ目は、車に積んでいるスペアタイヤへ交換する方法です。
自分で交換をするのは難しそうだと感じるかもしれませんが、タイヤ交換の手順さえ知っていれば作業をすることはできます。
ただ、経験者であってもタイヤ1本の交換に30〜40分ほど時間がかかってしまうため、自信がない方はプロの業者に依頼するのがおすすめです。
2つ目は、パンク応急修理キットで応急処置する方法です。
パンク応急修理キットは、液状になっているゴムで一時的にタイヤの穴を塞ぐことができ、スペアタイヤよりも簡単に作業ができます。
ただ、小さな穴であれば修理できますが、広範囲におよぶ傷には対応することができません。
緊急時はロードサービスに連絡する
突然走行中にパンクしてしまった場合や、早朝や深夜など店舗が開いていない時間帯にパンクした場合は、JAFや任意保険に付帯しているロードサービスに依頼するのがおすすめです。
JAFの会員なら、無料でスペアタイヤに交換してくれます。時間帯や場所によって費用は異なるため、詳細は直接確認してみましょう。
保険会社のロードサービスなら、完全に無料で対応してくれる場合もあれば、「1本のみ無料」などのように条件が定められている場合もあります。
困ったときは、JAFや加入の保険会社に確認してみてください。

保険会社ロードサービスの連絡先一覧は以下の通りになります。
保険会社 | 連絡先 |
東京海上日動 | 0120-119-110 |
三井住友海上 | 0120-096-991 |
損保ジャパン | 0120-365-110 |
あいおいニッセイ同和 | 0120-024-024 |
ソニー損保 | 0120-101-789 |
イーデザイン損保 | 0120-049-095 |
三井ダイレクト | 0120-638-312 |
チューリッヒ | 0120-860-011 |
アクサダイレクト | 0120-989-362 |
AIG損保 | 0120-30-9016 |
近くのガソリンスタンドで修理する
タイヤが走行できる状態で、近くに修理工場やガソリンスタンドがある場合は、車を直接持ち込んで修理をしてもらうこともできます。
応急処置を行った場合も修理や交換が必要になるため、近くに店舗がある場合は修理しておくことをおすすめします。
店舗が混んでいて時間がかかることや、車に合うタイヤの在庫がない場合もあります。
車を持ち込む場合は、事前に確認しておくと良いでしょう。

タイヤがパンクした原因は?
そもそも、車のタイヤはどうしてパンクしてしまうのでしょうか。
パンクの原因は、大きく分けて2種類になります。
タイヤのパンクが起こってしまう原因について解説していきます。
釘などが刺さった時
タイヤのパンクの主な症状は、釘などの異物が刺さることが原因で起きる「スローパンク」です。
刺さったままの状態だと急に空気が抜け切ることはなく、徐々に空気が抜けていくためスローパンクと呼ばれています。
道路の遺物が刺さることや、気温の変化で起こるひび割れなどもタイヤのパンクの原因になることがあります。
考えられる原因は以下の通りです。
- 釘やガラス、ネジなどが刺さった時
- タイヤの耐久年数がすぎてひび割れた時
- タイヤの側面を縁石などでこすった時
- バルブが損傷をしていた時
バースト(破裂)した時
タイヤが破裂したことが原因で一気に空気が抜けるパンクの現象のことを「バースト」といいます。
スローパンクよりも異常に気づきやすく、走行中にパンクしたことを把握しやすいことが特徴で、カーブ中などにバースト(破裂)が起こると事故の危険性も高まります。
タイヤの劣化や空気圧の低下により発生するケースが多いため、日頃からタイヤの状態を確認しておくことで予防できます。
考えられる原因は、以下の通りです。
- タイヤに適正な空気圧が入っていなかった時
- スリップサインが出てているタイヤで走行をしていた時
- タイヤの劣化が進んでいた時
- タイヤの側面が縁石などでこすった時
パンクしたら?走行を続けるとどうなる?
タイヤがパンクをした時に、「少しぐらい走行しても大丈夫だろう。」「とりあえず家まで運ぼう。」と思うこともあるでしょう。
まずパンクした状態では、まっすぐ走ることが難しく、タイヤのホイールにも負担がかかって、パンク修理が難しくなる可能性があります。修理費用も高くなるので後々に後悔することも。パンクをしたまま走行は、極力控えるようにしてください。
また、釘やネジなどがタイヤに刺さっている時は、焦って抜く必要はありません。抜くことによって、そこから空気が漏れ出して、スカスカの状態で走行をすることになります。
他に、刺さっているものを抜いてしまうと、タイヤのどこから空気が抜けているのか、どの部分に穴が空いたのかが分からなくなってしまいます。

パンクをした時の修理・交換費用と時間の目安
修理・交換費用や時間は、パンクの損傷箇所やタイヤの損傷具合によって異なります。
パンクやタイヤの修理サービスの一覧はこちら。
サービス内容 | 料金 |
パンク修理 | 1本1,500円〜2,000円 |
タイヤ(ホイール)交換 | 1本1,000円〜 |
ホイールバランス調整 | 1本1,000円〜 |
ゴムバルブ交換 | 1本250円〜 |
窒素ガスの充填・補充 | 1本500円〜 |
タイヤローテション | 1台2,000円〜 |
タイヤパンクの修理代の目安は以下の通りです。
- 応急処置としてのパンク修理であれば、1,500円〜2,000円程度
- タイヤ内面からの修理であれば、3,000~5,000円程度
目安の時間は、1工程あたり30分ほどです。
混み合っていなければ、1時間も経たないうちに、再び走行ができるようになります。
タイヤのパンクを防ぐ3つの方法
タイヤのパンクを予防するためには、日頃からメンテナンスをすることが大切です。
①日常的に空気圧を確認する
タイヤの空気圧を適切に保つことは、パンクを防ぐ重要なポイントです。
空気圧不足の状態で走行を続けていると、パンクの原因や燃費が悪化する要因になることもあります。
タイヤの空気は自然に抜けていくものですが、適正な空気圧を保っておく必要があります。
月に1回程度の点検を行うようにしましょう。
②タイヤの寿命を把握する
基本的にタイヤには4〜5年間の消費期限があります。
タイヤの寿命は最長でも製造から10年が目安とされていますが、タイヤメーカーは使用開始から4〜5年での交換を推奨しています。スタッドレスタイヤは3年程度が目安とされています。
タイヤはゴム製品ですので、ひび割れなどがなくても時間の経過とともに状態は劣化していきます。
タイヤの消費期限は、製造された時期が基準になるため、タイヤの側面に書かれた製造年週を確認するようにしましょう。

③タイヤローテーションをする
長年同じ箇所に取り付けられているタイヤの溝は均等ではなく、車にとってもよくないため、定期的なローテーションを行うことにより、タイヤの摩耗も均等にすることができます。
一般的には1年に1度の点検時に位置交換を行い、前後やクロスで入れ替えたりします。
5,000〜10,000kmごとにタイヤをローテーションすることで、パンクが起こりにくい状態を作ることができます。

タイヤは1本だけ交換しても問題ない?
タイヤを1本だけ交換する主なケースは、パンクをしてしまった時です。
他の3本のタイヤがまだ使えると判断できるなら、1本だけを交換しても支障はありません。
ただ、前輪に新しいタイヤをつける場合は操作性に問題が出てくるので、後輪タイヤを前輪に付け、新しいタイヤは後輪に付けるようにしましょう。
タイヤのパンクは、徐々に空気が抜けていく場合と、釘などを踏んで突然パンクする場合があります。
もし1本だけパンクした場合もすぐに交換が必要ですが、1本のみの交換で良いのか迷う場合は、プロに相談するようにしましょう。

タイヤ交換するならTIREHOOD
劣化が抑えられるからといって、ずっと同じタイヤを使い続けることは現在の技術では不可能です。
TIREHOODは、インターネットで好きなタイヤを選び、全国の店舗からタイヤ交換作業の予約までできる便利なサービスです。
タイヤ交換は近くの用品店や整備工場などに相談して工賃を確認してから、依頼先を決めることをおすすめします。
持ち込み作業を断る店舗もありますが、TIREHOODなら持ち込み作業でも対応してもらうことができます。
タイヤの購入から作業予約まで一貫してできるため、簡単にタイヤ交換できます。
検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください!
まとめ
走行中に、突然パンクをしたら、1番安全で確実なのはロードサービスに連絡することです。
パンクをしたままの状態だと、ハンドルを取られたり、ブレーキが効かなくなったり、重大な事故に繋がる恐れがあります。
緊急時を乗り越えたあとは、必ずディーラーやカー用品店などで修理・交換を行ってください。
いざという時のために、タイヤのパンクに関する知識をしっかり身につけておきましょう。