車のタイヤがパンクした場合、パンク修理やタイヤ交換をする必要があります。
しかし、最近のタイヤはパンクしても空気が抜けにくくなっているため、すぐにパンクしていると気づかない場合もあります。
そこで、今回はパンクの簡単な見分け方と原因を完全解説していきます。

車のタイヤが走行中にパンクしたときの見分け方と異変
車のタイヤのパンクについて、走行中や停車中などそれぞれ見分け方が異なります。
それでは、まず走行中にパンクしたときの見分け方や異変について説明していきます。
タイヤ周辺から異音がする
走行中にタイヤ周辺から異音が発生した場合はパンクしている可能性があります。
たとえば、「ガタガタ」、「ゴトゴト」など普段聞かないような音がなった場合はパンクしているかもしれません。
普段の運転にはない振動がする
異音の他に振動が起こることがあります。
フロントタイヤがパンクしている場合は前側、リアタイヤがパンクしている場合は後ろ側から振動を感じることがあります。
ハンドルが取られて重い
また、ハンドル操作に重みを感じた場合はタイヤにトラブルが起きている可能性があります。
たとえば普段よりもハンドルを多く回さないといけなかったり、明らかにハンドルが重くなっていたりする場合はパンクしている可能性があります。
加速とブレーキに鈍さがある
空気圧が低下していたり、パンクしていたりするタイヤの場合、走行に支障をきたします。
特に加速やブレーキが通常よりも鈍くなることが多いです。
たとえば、アクセルを踏んでいても普段の加速と異なることや、ブレーキをかけても停止するまでの距離が長くなることがあります。
もし、ブレーキに異変を感じた場合はギアを落としたり、2やLギアに入れたりしてエンジンブレーキを使用しましょう。
カーブやコーナーでの膨らみがある
タイヤがパンクしている場合、カーブやコーナーでの膨らみが起きる場合があります。
タイヤのグリップは適切な空気圧が充填されている場合に発揮されます。
したがって、パンクしている場合はグリップ力が低下して踏ん張りが効かずにコーナーで膨らんでしまうことがあります。
停車中のパンクの見分け方と確認方法
これまで走行中のタイヤのパンクの見分け方について説明してきました。
次に、停車中のパンクの見分け方と確認方法について解説していきます。
タイヤがへこんでいないか
空気圧が極端に低くなっている場合はパンクしている可能性が高いです。
まずは、タイヤがへこんでいないかをチェックしましょう。
タイヤに異物が刺さっていないか
また、外傷によってパンクが起きることもあります。
たとえば、釘などの異物がタイヤに刺さっている場合は空気がゆっくりと抜けていきます。
車の乗車前には異物が刺さっていないかタイヤ全体をチェックすることが大切です。
タイヤに亀裂やコブができていないか
タイヤにピンチカットやバルジデントがないか確認することも大切です。
ピンチカットとはタイヤに強い衝撃が加わった時にできるコブのことをいい、一度ピンチカットが出来てしまうと修理することはできません。
バルジデントとはタイヤ側面が帯状に膨らんだ状態のことを言います。
バルジデントは安全上問題ないとされていますが、タイヤの内部構造から生じた変形のため、心配な方はタイヤ交換をおすすめします。
エアバルブに損傷がないか
エアバルブに損傷がないかも確認しておく必要があります。
エアバルブとは空気を入れる入口のことですが、エアバルブに損傷があると、そこから空気が抜けてしまいパンクを引き起こしてしまいます。
エアバルブを見て、明らかに変形していたり損傷していたりする場合は早急に交換が必要です。
しかし、見た目だけではわからない損傷もあります。
エアバルブ周辺に石鹸水をかけて、シャボン玉のような空気の泡が出来た場合、空気が漏れているという証拠ですので、すぐにエアバルブの交換を行いましょう。
車のタイヤがパンクする主な原因とは?
そもそも、車のタイヤはどうしてパンクしてしまうのでしょうか。パンクが起こってしまう原因について解説していきます。
釘などの異物が刺さった
タイヤのパンクの主な症状は、釘などの異物が刺さることが原因で起きる「スローパンク」です。
刺さったままの状態だと急に空気が抜け切ることはなく、徐々に空気が抜けていくためスローパンクと呼ばれています。
道路の遺物が刺さることや、気温の変化で起こるひび割れなどもタイヤのパンクの原因になることがあります。
タイヤ側面に大きな衝撃が加わった
タイヤの側面(サイドウォール)に大きな衝撃が加わるとパンクすることがあります。
通常、タイヤの側面は地面に接地する面と比べて薄くて柔らかく作られています。
そこに大きな衝撃が加わるとパンクを引き起こしてしまうことがあります。
タイヤの空気圧が適切でない
タイヤの空気圧が適切に入っていない場合もパンクしてしまう原因の一つです。
空気圧というのはタイヤによって決まっており、適切に入っていない場合は走行中に異変を感じたり、パンクしたりしてしまうことがあります。
特に、高速道路を走る時は空気圧が低すぎるとタイヤがたわんでしまい、パンクしやすくなってしまいます。
高速走行時はタイヤの空気圧を少し高めにすることをおすすめします。
ホイールの円周部分(リム)の変形や劣化
ホイールに変形や劣化が生じている場合も空気が抜けてしまいます。
ホイールのリム部分が曲がっていたり、損傷していたりする場合はそこから空気が抜けることがあります。
定期的に、ホイールの変形がないかも確認しておきましょう。
いたずらをされた
その他、自然発生以外にもいたずらによるパンクもあります。
特に人目につかない駐車場や青空駐車場の場合、いたずらされやすくなってしまいます。
釘で穴をあけられたり、故意にエアバルブキャップを壊されていたりすることがあります。
そのような場合は空気がすぐに抜けてしまい、走行できなくなってしまいます。
セキュリティーが整っていない駐車場ではいたずらでパンクさせられてしまうこともあるため、注意が必要です。

車のタイヤがパンクした時の対処法
走行中にパンクに気づいた場合は、安全な場所を見つけて停車させましょう。
パンクしたまま走行を続けると、タイヤが修理できなくなってしまったり、接触事故を引き起こしたりする可能性が高くなります。
まずは安全な場所に駐車する
走行中パンクに気づいたら、すみやかに安全な場所に停車しましょう。
走行できたとしても危険で、走り続けるとタイヤが修理できない状態になることもあります。
停車する際は、タイヤに負担がかからないように少しずつブレーキをかけて停車しましょう。

応急処置またはロードサービスに依頼する
安全を確保したうえでタイヤの状態を確認します。
自分で処置できる場合はスペアタイヤの交換や修理キットで応急処置を、修理できない場合は、JAFや任意保険のロードサービスに依頼します。
JAF会員の場合や加入している保険プランによっては、無料でロードサービスを利用することができます。トラブルが起こった際は連絡して確認してみましょう。
ディーラーやタイや専門店で修理してもらう
応急処置が終わった後はできるだけ早くディーラーや修理工場、ガソリンスタンド、タイヤ専門店などでタイヤの修理または交換をしましょう。
パンクの原因や状態によっては修理ができなくなり、交換を余儀なくされる場合もあります。
タイヤの内側からパンク穴を修理する内面修理をすると、修理は確実ですが、時間と費用がかかるため、作業を始める前に確認しておくようにしましょう。

タイヤのパンクを予防する方法
ここまではタイヤのパンクの見分け方や対処法を紹介してきましたが、以下ではタイヤのパンクを予防する方法について紹介します。
日常的に空気圧を確認する
タイヤの空気圧を保つことは、タイヤのパンクを防ぐために重要なポイントです。
空気圧不足の状態で走行を続けていると、パンクの原因や燃費が悪化する要因になることもあります。
タイヤの空気は自然に抜けていくものですが、常に適正空気圧を保っておく必要があります。
月に1回程度の点検を行うようにしましょう。
タイヤの寿命を把握する
基本的にタイヤには4〜5年の消費期限があります。
タイヤメーカーは使用開始から4〜5年での交換を推奨しています。
タイヤの寿命は最長でも製造から10年が目安とされていますが、
ゴム製品ですので、ひび割れなどがなくても時間の経過とともにゴムの状態は劣化していきます。
タイヤの消費期限は、製造された時期が基準になるため、タイヤの側面に書かれた製造年週を確認するようにしましょう。
ランフラットタイヤに変える
ランフラットタイヤとは、パンクをしてタイヤの空気圧がなくなっても一定距離走行できるタイヤのことです。
修理工場やカー用品店まで走行できますし、万が一の時に役立つため、装着をしておくと安心でしょう。
ランフラットタイヤを検討される場合は、1度プロの業者へ相談してみることをおすすめします。
タイヤ交換をするならTIREHOOD
TIREHOODは、インターネットでタイヤを選び、全国の店舗からタイヤ交換作業の予約ができる便利なサービスです。
持ち込み作業を断る店舗もありますが、TIREHOODなら持ち込み作業でも対応してもらうことができます。
タイヤの購入から作業予約まで一貫してできるため、簡単にタイヤ交換できます。
タイヤ交換を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
車のタイヤのパンクの簡単な見分け方と原因について解説してきました。
走行中は異音や振動などからパンクを見分けることができます。
また、停車中は外傷がないかどうかやホイールに変形がないかを確認しておきましょう。
パンクしている場合はその状態で走行せずにJAF(日本自動車連盟) | JAFなどに連絡し、レッカーをで運んでもらい、タイヤ交換を行うことをおすすめします。
タイヤの購入と同時に交換の依頼もできる【TIREHOOD】などもおすすめなので、パンクしたと分かったら早めの対応を心掛けましょう。