スタッドレスタイヤを使用する地域では、夏タイヤからスタッドレスタイヤ、スタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換を毎年行う必要があります。
しかし、タイヤ4本分の置き場所に困っている方もたくさんいらっしゃいます。
また、適切な方法で保管しておかないとタイヤの劣化が早まってしまい、寿命が短くなってしまいます。
そこで、今回は整備士が選ぶ車のタイヤカバーを紹介していきます。

屋外の保管でタイヤカバーは必要?
タイヤカバーは屋外屋内に関係なく長期保管をする場合は必要です。
タイヤはゴムでできているため、置いているだけで熱や紫外線、湿気で劣化していきます。
特に屋外では外的な要因を受けやすいので、タイヤカバーをした方がいいといえます。
タイヤカバーの代用としてビニールで覆って保管している方もいますが、長期保管には向いていません。
穴が開きやすく紫外線や熱を防げないことから、タイヤは劣化しやすくなってしまいます。
車のタイヤカバー選び方と注意点!
車のタイヤカバーにはいくつか種類があります。
タイヤの置き方や保管場所に応じて適切なタイプを選ぶようにしましょう。
それでは、どのような物を選べば良いか説明していきます。
タイヤの置き方に合わせて選ぶ
タイヤの置き方に合わせてタイヤカバーを選ぶことをおすすめします。
たとえば、タイヤを縦置きにするのか平置きにするのかで選ぶべきタイヤカバーが異なります。
縦置きタイプ
参考:amazon.co.jp
タイヤラックを使用せずにタイヤを縦にして保管する方法があります。
縦置き対応の場合はタイヤを一本ずつ覆うことができるタイヤカバーを選ぶようにしましょう。
一本ずつカバーをかけることにより、ゴミやほこりが入りにくくなり、タイヤの劣化を防ぐことが可能です。
平置きタイプ
参考:amazon.co.jp
一方、縦置きとは異なり平置きにしてタイヤを積み上げて保管する方法があります。
平置きに場合は全体がすべて隠れるフルタイプのカバーを選ぶようにしましょう。
その際、一番下の段に隙間ができないように少し大きめのカバーを選ぶことがポイントです。
そのため、保管するタイヤサイズを確認して、適切なタイヤカバーを選ぶことが大切です。
タイヤの保管場所で選ぶ
さらに、保管する場所に応じてタイヤカバーを選ぶことも大切です。
たとえば、屋外保管なのか屋内保管なのかによっても素材などに違いがあるため、適切な物を選ぶ必要があります。
屋外保管
タイヤを屋外で保管する場合は太陽の光から熱や紫外線を防ぐために遮光性の高い材質を使用しているタイヤカバーを選ぶことがポイントです。
タイヤは熱や紫外線によって変色を起こしたり、劣化したりします。そのため、遮光性の高いタイプを選ぶことをおすすめします。
保管する際はタイヤの下にスノコを敷いて通気性を良くしておくことが大切です。
タイヤを直置きしておくと、湿気が溜まってしまい、劣化を早めてしまいます。
必ず通気性を確保するようにしておきましょう。
屋内保管
屋内保管する際は1本ずつ覆うことができるタイヤカバーを選ぶようにしましょう。
1本ずつ覆うことができるカバーであれば持ち運びも便利で室内を汚すことなく保管することができます。
タイヤのサイズで選ぶ
タイヤのサイズにあったタイヤカバーを使用しないと本来の性能を発揮できない可能性があります。
軽自動車用タイヤカバー
軽自動車のタイヤは13〜15インチのタイヤが一般的です。
タイヤカバーは軽自動車用やSサイズといった商品を選ぶとフィットするでしょう。
普通車用タイヤカバー
普通車のタイヤの大きさは15インチ~17インチが一般的になります。
タイヤカバーは普通車用かMサイズというような表記のある商品を選びましょう。
大型車用タイヤカバー
大型車(排気量2,000cc以上)の車は大型車用のタイヤカバーを選びましょう。
LサイズとLLサイズがあり、Lサイズは16インチ~18インチ、LLサイズは19・20インチのタイヤ用になります。
サイズは大きいですがSサイズなどの小さいサイズとそこまで価格が変わらないことが多いです。
遮光性・防水性があるものを選ぶ
屋外で保管する場合は遮光性や防水性があるものを選びましょう。
外は紫外線や雨などといったタイヤを劣化させる要因になるものが多いです。
タイヤを保管する場所で選びましょう。
太陽の光が当たりやすい場所には遮光性
保管する場所によっては屋内でも屋外でも太陽光が当たる場所がありますよね。
紫外線や高温はタイヤのゴムの劣化の原因になり、ヒビが入ってしまいます。
タイヤのゴムは徐々にヒビが入っていくので気づきにくく、いざ車を運転するとひび割れのせいでパンクしたということもあり得ます。
光が当たる場所では遮光性のカバーを使用して、タイヤを熱と紫外線から守りましょう。
雨が当たるところでは防水性
屋根がなく雨が当たるところで保管している場合は防水性のあるタイヤカバーを利用しましょう。
ゴムは水でも劣化してしまいます。
またホイールと一緒に保管する場合は水が原因でホイールがサビてしまう可能性があります。
防水性のあるタイヤカバーで水を防ぎましょう。
耐久性を重視するならポリエステル製を選ぶ
ポリエステル製のタイヤカバーは耐久性があります。
長期保存をする場合にはピッタリの素材です。
ポリエステル製のカバーは300デニール以上を使用するようにしましょう。
タイヤカバーの性能で選ぶ
タイヤカバーには様々な性能がついています。
丸洗いできるタイヤカバー
屋外で使用したり汚れがつきやすい所で使用したりする場合は、丸洗いできるタイヤカバーを使用しましょう。
丸洗いできるカバーでも洗濯機で洗えるカバーはとても便利です。
洗うことができるかは商品説明の部分に書かれているので、商品説明の部分を参考にするようにしましょう。
紐やファスナーがついているタイヤカバー
紐やファスナーがついているタイヤカバーは密閉することができるので、ホコリや湿気からタイヤを守ってくれます。
紐やファスナーがついていれば、着脱も簡単なのでタイヤの入れ替えが多い場合は紐やファスナー付きのタイヤカバーはおすすめです。
取っ手や肩ひもがあるタイヤカバー
参考:amazon.co.jp
持ち運びが必要な場合には紐やファスナーがついたタイヤカバーを使用するようにしましょう。
タイヤは重量があるので、紐やファスナーがついていると持ち運びの時に体に負担を減らしてくれます。
ちょっとした位置を調整するときも取っ手がついているだけでやりやすいですよね。
タイヤカバーのデザインで選ぶ
参考:amazon.co.jp
タイヤカバーには様々なデザインがあります。
特にスペアのタイヤが車の後ろについている場合などは1つのデザインとして使用することができます。
カバーを付けるだけで車の印象も変わるので、外装を少し変えたいときにもおすすめです。
スペア用のタイヤカバーはソフトタイプとハードタイプがあります。
ソフトタイプは着脱が簡単なので、様々なデザインを楽しみたい人におすすめです。
ハードタイプは外からの衝撃に強いので、タイヤの保護をしっかり行いたい人におすすめです。
整備士が選ぶ、車のタイヤカバーのおすすめ8選!
これまでタイヤカバーの選び方について説明してきましたが、いかがでしょうか。
タイヤカバーを選ぶ際は保管場所や保管方法によって適切なタイプを選ぶ必要があります。
そこで、整備士が選ぶ車のタイヤカバーおすすめ8選を紹介していきます。
ZATOOTO タイヤカバー 収納袋付き SUV用
収納袋がついているので、使わない間はコンパクトにしまうことができます。
説明書がついているので、取扱が苦手な方でも楽に収納することができます。
防水ジッパーがついているので、しっかりタイヤを水から守ってくれます。
サイズは73㎝なので、軽自動車のタイヤ保管におすすめです。
メーカー | ZATOOTO |
値段 | 2550円 |
大きさ | 直径:73㎝ 高さ:110㎝ |
メルテック 大自工業タイヤカバーM 普通車用
メルテック 大自工業タイヤカバーM 普通車用は安価ながらもしっかりと紫外線を守ってくれるタイヤカバーです。
平置きの保管に向いており、4本まとめて覆うことが可能です。
材質はポリエステルで出来ており、紫外線や雨などからタイヤの劣化を守ることができます。
サイズは82cmほどなので、軽自動車やコンパクトカーのタイヤ保管におすすめです。
メーカー | メルテック |
値段 | 965円 |
大きさ | 直径:67㎝ 高さ:82㎝ |
CREEKS タイヤカバー Sサイズ
CREEKS タイヤカバー Sサイズはオックス生地210Dを採用しており、高い耐久性が特徴です。
また、紫外線やPM2.5、黄砂などをしっかりと防ぐことができるため、タイヤの劣化を防ぐことができます。
また、フルジップファスナーを採用しており、簡単に保管することができます。
普通車やミニバン、軽自動車など幅広いタイプの車種のタイヤに対応しているのが特徴です。
メーカー | CREEKS |
値段 | 2,670㎝ |
大きさ | 直径:65㎝ 高さ:90㎝ |
Mr.Youタイヤカバー
Mr.You タイヤカバーの特徴は極太100%ポリエステル織込み繊維を採用しているところにあります。
頑丈な素材を使用しているため、耐久性に優れており、雨や雪、ほこりなどからタイヤを守ることができます。
さらに、ジッパータイプを採用しているため、カバーの開閉を簡単に行うことができるため、簡単に収納することができます。
メーカー | Mr.You |
値段 | 2,890円 |
大きさ | 直径:73㎝ 高さ:110㎝ |
D_walk タイヤカバー
5年以上の耐久性があり、コストパフォーマンスが高いタイヤカバーです。
可能な限りコストを抑えているにも拘わらず、紫外線によるタイヤの変色や劣化から守ることができます。
さらに、4本まとめて覆うことができるため、簡単にタイヤを収納することが可能です。
サイズ展開も幅広く、様々な種類の車種に対応しています。
メーカー | D_walk |
値段 | 2,599円 |
大きさ | 直径:73cm 高さ:110㎝ |
コンポジットタイヤカバー
コンポジットタイヤカバーはタイヤトートを採用しているため、1本ずつタイヤを保管することができます。
また、持ち運びも便利なので屋内外問わず保管することができます。
また、付属しているフェルトパッドにより、ほこりなどからタイヤを守ることができます。
メーカー | FIELDOOR |
値段 | 5,100円 |
大きさ | 直径:55.7~76.2㎝ |
Michelin タイヤカバー
様々な種類のタイヤを取り扱っているMichelinブランドのタイヤカバーです。
丈夫なだけでなく収納や移動が簡単にできる機能がある、さらに、洗濯機での選択も可能で扱い安いカバーです。
また、フック・ループで閉じる為、タイヤが簡単に入ります
メーカー | Michelin |
値段 | 5,400円 |
大きさ | 直径56~79㎝ |
アイリスオーヤマ タイヤラックカバー付 KTL-590C
アイリスオーヤマ製のKTL-590Cはタイヤラックが付いており、便利にタイヤを保管することができます。
たとえば、車庫や倉庫などにもタイヤラックを置くことでスッキリとタイヤを保管することができます。
また、専用のカバーが付属しているため、屋外保管でもしっかりと紫外線や雨からタイヤの劣化を防ぐことが可能です。
メーカー | アイリスオーヤマ |
値段 | 5,380円 |
適合タイヤサイズ | タイヤ幅235mm以下/外径500~675m |
パーマン タイヤラックカバーCV-590
家電メーカーでも知られているアイリスオーヤマのタイヤラックカバーは平置き保管にぴったりのタイヤカバーです。
また、紫外線や雨からタイヤを守るタイヤラックカバーであるため、屋外保管にも最適です。
伸び縮みや形くずれすることはほとんどなく、漏れや摩耗に強いといった特徴があります。
メーカー | パーマン |
値段 | 3,608円 |
収納目安 | タイヤ4本 |
まとめ
季節の変わり目に夏タイヤからスタッドレスタイヤに交換したり、スタッドレスタイヤから夏タイヤに交換したりすることあります。
しかし、保管方法を誤るとタイヤはすぐに劣化してしまいます。
そのため、適切な保管方法でタイヤの劣化を防ぐことが大切です。
また、保管場所や保管方法に合わせたタイヤカバーを選ぶことがポイントです。
特に屋外保管の場合は雨や雪などの湿気からタイヤを守る必要があります。
さらに、紫外線によるタイヤの劣化を防ぐ必要があります。そのため、耐光性や防水性に優れたタイヤカバーを選ぶことをおすすめします。