車のタイヤ交換を経験された方は多いと思います。
しかし、エアバルブを交換したことはありますでしょうか。
実はタイヤのエアバルブの交換も大切です。
そこで、エアバルブの交換時期と費用の目安について解説していきます。
エアバルブとは|基本知識と役割
エアバルブとはタイヤに空気を入れる入口のようなものです。
エアバルブは自動車だけでなく自転車にも付いています。エアバルブのキャップを開け、そこから空気を入れるためのホースを繋ぎます。
そして、適切な空気圧を送り込んだ後にキャップを締めます。
これでタイヤに空気を入れることができるのです。
しかし、タイヤに空気を入れる入口の役割を果たすエアバルブですが、寿命があるため注意が必要です。
エアバルブの寿命
エアバルブの寿命は一体どれくらいもつのでしょうか。
そもそもエアバルブにはゴム製と金属製のものがあります。
ただし、ほとんどの車にはゴム製のエアバルブが使用されていることが多いです。
ゴム製のエアバルブは車の走行中に発生する振動に強く、ゆるみにくいという特徴があります。
しかし、ゴム製のため、経年劣化によってゴムが硬くなってしまい、壊れてしまうことがあります。
また、太陽の光にも弱いため、長い間使用していると劣化してしまいます。
通常、エアバルブの寿命は2~3年ほどと言われていますが、走行する場所や環境によってそれ以下になることもあります。
そのため、定期的な点検が必要になります。
また、金属製のエアバルブも場合、経年劣化はしにくくなりますが、エアバルブ自体が高価になります。
エアバルブの劣化による危険性
それでは、エアバルブが劣化することによってどのような危険性があるのでしょうか。
劣化したエアバルブをそのまま使用しているとしっかりとキャップすることができず、タイヤから空気が漏れてしまうことがあります。
空気が減ったまま走行していると、燃費が悪くなったり、スリップしやすくなったりします。
また、速度によってはタイヤが破裂してしまう危険性もあります。
空気圧の低下によって大きな事故を引き起こしてしまう可能性があるため、劣化したエアバルブの使用は大変危険です。

エアバルブの交換と点検について
次にエアバルブの交換時期や交換方法、点検方法についてみていきましょう。
エアバルブの交換時期とタイミングの目安
エアバルブの交換時期は寿命である2~3年を目安に考えていただければと思います。
しかし、走行状況や環境によって寿命が変わるため、定期的な点検が必要です。
エアバルブの交換方法・流れについて
エアバルブの交換は比較的簡単に行うことができます。
まず、ホイールを外します。そして、ニッパーなどを使用して劣化したエアバルブを取り外します。
次に専用工具を使用して新しいエアバルブを取り付けます。
この3つのステップでエアバルブの交換を行うことができます。
- ホイールを外す
- ニッパーを使って劣化したエアバルブを取り外す
- 専用工具で新しいエアバルブを取り付ける

エアバルブの交換費用・工賃の目安
しかし、自分で交換するのはハードルが高いという方も多いですよね。
たしかにホイールを外したことが無い方や専用工具を持っていないという方も多いです。
その場合は業者に交換を依頼することをおすすめします。
依頼する業者やタイヤサイズによって工賃が異なりますが、1本あたり数百円~3000円ほどで交換することが可能です。
依頼先 | 金額 |
ディーラー | 1本3000円と割高 |
カー用品店 | ディーラーよりも安い |
タイヤ店 | ディーラーよりも安い |
ガソリンスタンド | カー用品店よりも安い場合が多い |
エアバルブの点検方法について
エアバルブの点検は簡単に行うことができます。
エアバルブの点検に使用するのは石鹸水だけです。
まず、石鹸水をエアバルブの周りにつけてバルブを指で動かします。
その際、シャボン玉のような泡が発生したら、空気が漏れているという証拠です。
その場合はすぐにエアバルブの交換が必要となります。
エアバルブ交換時のポイントと注意点まとめ
エアバルブの交換のタイミングや注意点について説明していきます。
エアバルブの交換はタイヤ交換時がおすすめ
エアバルブはゴム製を使用していることが多いです。
そのため、同じくゴムで作られているタイヤの劣化と同じスピードで劣化していきます。
また、タイヤ交換時であれば、エアバルブも交換工賃がかからないことが多いため、タイヤ交換時に一緒にエアバルブを交換することがおすすめです。
タイヤ交換時に併せて交換すれば、エアバルブの部品代だけで済むため、費用を抑えることが可能です。
金属バルブの場合はパッキンの劣化に注意する
ゴム製のエアバルブ以外にも金属製のエアバルブもあります。
金属製のエアバルブの場合はゴム製と比べて劣化スピードは遅くなります。
しかし、ホイールと接触している部分についてはゴムパッキンが使われているため、点検が必要です。万一、ゴムパッキンが劣化していた場合、すぐに交換が必要です。
ゴムパッキンが劣化したまま放置しておくと、エア漏れを起こし、走行に支障をきたしてしまう可能性があります。

エアバルブキャップを交換する際の注意点
次にエアバルブキャップを交換する際の注意点について説明していきます。
エアバルブキャップを交換する際は金属製ではなくゴム製を使う方が安全です。
なぜなら、金属製の場合、金属を腐食させる電蝕が発生する恐れがあるからです。
したがって、電蝕が起こらないゴム製のエアバルブの使用をおすすめします。
小さな部品ですが、時には大きな事故につながることもあります。
そのため、タイヤ交換時と一緒に新品のエアバルブに交換したり、定期的に石鹸水を使用したエアバルブの点検を行ったりすることが大切です。
まとめ
エアバルブは小さい部品ですが、タイヤの空気を一定に保つ役割があります。
そのため、劣化したエアバルブを使用していると、エア漏れを引き起こし燃費が悪くなったり、バーストを引き起こしてしまったりすることがあります。
そのため、タイヤ交換と同じタイミングで新品のエアバルブに交換することをおすすめします。