家の引っ越しを行った際、きちんと車の引っ越しも行っていますか?
車にも人と同じく住所が存在します。
車の住所は車庫証明。
そして所有者の住んでいる住所が車検証には登録されています。
引っ越しでバタバタしてしまい、車検証や保険関係の住所変更を忘れてしまった。
このような方は意外と多いものです。
車検証の住所変更をしなくても、通知が来るわではないので必要なさそうに思うかもしれません。
しかし事故などのトラブルが発生した時や、自動車税の通知などでデメリットが発生してしまいます。
今回は車検証の住所変更をしなければどのようなデメリットがあるか、住所変更する為に必要な書類や費用について簡単に解説していきます。
車検証の住所変更をしないとどうなる?
車検証の住所変更をしないと一体どうなってしまうのでしょうか。
住所変更をするためには車庫証明を取りなおしたり、警察署や陸運局へ出向いたりとても手間がかかり、お金も発生します。
変更せずに済むのであれば、その方が楽ですよね。
しかし住所変更をしなかったばっかりに発生するデメリットはとても大きく、場合によっては必要な保険が下りないことも。
では具体的にどのようなデメリットがあるかご紹介していきます。
自動車税の滞納につながる恐れがある
住所変更をせずに引っ越してしまうと、郵送で送られてくる自動車税の支払い用紙が新しい家に届きません。
住所変更をし忘れていたという言い訳は通らず、支払っていない期間が長ければ、延滞金が発生し、支払い用紙が送られてきたにも関わらず、自動車税をいつまでも払わなければ悪質な滞納とみなされてしまう恐れもあります。
自動車にかかる税金はたくさんありますが、いったいどの税金の話なのかをご説明していきます。
まず毎年車にかかる税金は
- 重量税
- 自動車税
この2種類があります。
重量税とは文字の通り、車の重さにかかってくる税金の事で、通常、車検を行う際2年分を一気に支払う形式をとっています。
車検でまとめて支払うので、毎年払っているという感覚はないかもしれません。
それに対し自動車税とは、用途や排気量にかかる税金のことであり、毎年郵送で支払い用紙が送られてきます。
この税金は何の手続きも行っていなければ、支払い用紙でしか払うことができないため、住所変更をせずに引っ越してしまった場合、新しい住所に支払い用紙が届くということはありません。
そのままずっと忘れてしまうと「滞納」したとみなされ、延滞金を追加で支払うことになったり、督促状を無視し続けると資産の差し押さえなんてことにも。
家の引っ越しをする際は、手間がかかっても必ず住所変更を行いましょう。


自賠責保険が下りない恐れも
自賠責保険は車の車体番号で管理されているため、住所が違っても問題なく保険を受け取ることができますが、ある条件では保険が下りない場合も存在します。
それは知らないうちに自賠責保険が切れてしまっていたときです。
通常、車検と同じタイミングで自賠責保険の更新を行う方が大半ですが、人から譲ってもらったり、車を一時的に乗れない状態にしておいた場合、車検の日付と自賠責の日付がずれてしまう事があります。
そのような時、住所変更を申請しておかなければ保険の案内が届かず、知らないうちに自賠責が切れていたなんてことにもなりかねません。
日本では自賠責保険に入っていない車両を運転することを禁止しているため、自賠責保険が切れていた場合、保険が下りないだけでなく罰則も受けてしまいます。

車検証の住所変更のやり方・流れ
車検証の住所変更は、住んでいる地域を管轄している陸運局で行います。
必要書類を揃え、手続きをするだけなので、時間的には30分もあれば終わるような簡単な手続きです。
しかし陸運局は整備工場などの人がよく利用する為、混んでいることが多く住所変更が終わるまで何時間もかかってしまうことも。
また引っ越し先によってはナンバープレートの変更が必要な場合もあり、そうなるとさらに手続きが必要となってきます。
時間がなかったら代行する手もあり
休みの日に行けばいいと思うかもしれませんが、陸運局の職員は公務員にあたるため、平日しか行えません。
土日が休みの仕事をされているなら、休みの日に住所変更することは無理ですよね。
また引っ越しをすると、住民票の変更なども行わなければならず、なかなか車検証の住所変更をする時間が取れない、という方も多いのではないでしょうか。
そんな時は代行を利用しましょう。
ディーラーなどでは住所変更の代行も行っており、どのような書類が必要なのかということも教えてくれるので調べる手間も省けます。


住所変更にかかる費用はこの4種類
住所を変更するだけですが、どうしても費用がかかってきます。
必要な費用は4種類。
ではそれぞれ詳しく解説していきます。
変更登録手数料
これは陸運局に対して支払う費用です。
変更する場合は、全国どこでも350円となっています。
その他に新規登録の場合は700円、抹消登録の場合も同じく350円の手数料がかかります。
車庫証明書の取得費用
車庫証明は駐車場の場所により異なり、借りているかどうかで大きく金額に差が出る部分です。
もし駐車場を借りているならば、保管場所の証明が必要となる為7000円~10000円ほど必要となります。
人によっては1万5000円請求することもあるので、いくら必要なのか事前に確認しておきましょう。
ナンバープレート代(変更がある場合)
前に住んでいた場所から離れたところに引っ越した場合、ナンバープレートの変更が必要です。
もし希望ナンバーが無ければ、1500円程度でナンバープレートを変更することができます。
住所変更代行料
住所変更手続きを代行業者に頼んだ場合に発生します。
この費用はまちまちで、一般的な料金が存在しません。
代行を頼む業者に確認が必要となります。

住所変更の必要書類
必要書類は2種類あり、当日陸運局で記入する書類と、事前に揃えておかなければならない書類とに分かれます。
事前に揃えておく書類は3つあり
- 住民票
- 車庫証明
- 現在使っている車検証
となります。
当日記入する書類も3つ。
- 申請書
- 自動車税・自動車取得税申告書
- 手数料納付書

まとめ
車検証の住所変更をしなければ、延滞金や場合によっては自賠責保険が下りないなどのデメリットが発生します。
住所変更は自分で行うことができ、申請の時間もあまりかからないので早めに変更しておくのがオススメ。
しかし変更を行う陸運局は混んでいることが多く、変更するだけでもかなりの時間がかかってしまうことも。
そんな時は代行を頼むことも視野に入れておきましょう。
費用としては車庫証明代や代行費用によって金額に大きく差があり、安ければ5000円未満、高くなれば2万円以上かかってしまうことも。
必要書類は全部で6つ。
代行を頼めば少なくて済みますが、委任状が必要となります。
住所変更は手間とお金がかかる作業です。
しかしとても大切なことなので、引っ越した際は忘れないうちに済ませておきましょう。