車の運転において厄介なのが、飛び石によるフロントガラスの損傷です。飛び石は突発的に起きるので、注意して予防するのは難しいといえます。
また、飛び石でできる傷は小さいものなので、修理しなくていいだろうと放置する人も少なくないですが、本当に修理しなくてもいいものなのでしょうか。
今回は、飛び石でできた傷の重要性・修理方法および修理にかかる費用など、詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

放置しても大丈夫な飛び石の傷とは?
飛び石の傷は必ず修復しなければいけないわけではありません。傷の種類によっては放置しても問題ない傷もあります。
しかし、安全のためにもどんな傷でも点検や修理を行いましょう。
では、修理が必要な傷・放置しても大丈夫な傷とはどういったタイプか、次より説明しましょう。
修理するべき傷 | デフロスターに近い傷 損傷が大きい傷 |
放置しても支障がない傷 | 傷の長さが2㎝未満の傷 傷がフロントガラスの端から10~20㎝離れている |
修理すべき飛び石の目安
運転の視界の邪魔になる傷、デフロスター(ガラスの温度調節をする機能)近くに傷がついた場合は、すぐに修復したほうがいいでしょう。
視界の邪魔になると事故につながる・車検に通らなくなる可能性が高まります。
そして、傷がついてデフロスターの可動に悪影響を与えると、フロントガラス全体のダメージに広がる危険性が高まるでしょう。
放置してもよい飛び石の目安
傷の長さが2cm未満、傷ができた箇所がフロントガラスの端から10〜20cm離れている場合、放置してもそれほど問題はないでしょう。
この程度であれば、あらゆる副作用によってショックを受けても、傷が広がることはないといえます。
フロントガラスに飛び石が飛んでくるのはなぜ?
走行中、飛び石が飛んでくる原因は主に2つです。
- 前方を走る車が小さい石を踏んで、それが飛んでくる
- スタッドレスタイヤが小さい石を挟んで飛ばす
冬場にスタッドレスタイヤに履き替える車は多いですが、このスタッドレスタイヤはスリップ防止のためにやわらかい素材でできています。そのため、タイヤの溝に小さい石が挟まりやすく、それが原因で小石が飛びやすくなっているのです。
これら2つの要素が原因で飛び石が発生して、その結果、フロントガラスが損傷してしまいます。
フロントガラスの飛び石を放置するとどうなる?
飛び石が原因でフロントガラスに傷がついた場合、「小さい傷で目立たないから放っておいても問題ないだろう」と感じている人もいるでしょう。

では、飛び石でできたフロントガラスの傷を放置するとどうなってしまうのか、次より説明していきます。
サビが発生してしまう
飛び石でできた傷が小さいからといって、そのまま放っておくのは危険といえます。その理由は、その場所からサビが発生する危険性もあるからです。
ガラスに傷が生じると、その箇所はコーティングや塗装が剥げてしまって、無防備な状態になります。何も保護がされていない状態になってしまうので、雨で濡れたりするとそこからサビてしまい、さらにそこからサビが広がることもあるのです。
サビが生じると、見た目も印象も悪くなり、素材の腐食化が進行して故障もしやすくなります。
気温変化や風圧でヒビが拡大する
飛び石で小さい傷ができると、そこを拠点として大きな傷に広がる可能性もあります。ガラスの弱点は急激な気温変化です。温度差が急激に変わるとそれに耐えられなくなり、いきなりガラスにヒビが入る・割れてしまうという現象が起きることもあります。
季節の変わり目に急激な気温変化が起きると、フロントガラスの小さい傷から急に大きな損傷に発展する可能性もあるのです。
また、小さい傷が春一番などの強風や振動を浴びて、そのショックで傷が広がるということもあります。早めに修復していればそのような被害は起きませんが、傷を放置しているとこのような大きな損傷が起きるかもしれません。
傷があると車検に通らないことも
傷を放置していると、車検に通らなくなり、公道を走行できなくなる可能性もあります。車検では「フロントガラスに◯cm以上の傷があると車検に通らない」というはっきりとした決まりはありません。
しかし、車検に通らない確率は決してゼロではないので、放置していると危険です。

フロントガラスのヒビや傷を応急処置する方法
先述した通り、ある条件を満たしていれば、小さい傷であっても早急に修復する必要があります。修復する時間がない・修復方法がわからない場合は、とりあえず応急処置をしましょう。応急処置の方法は、次の2点です。
セロハンテープで補強する
傷ができた場合、どこの家庭にもあるセロハンテープを使って応急処置ができます。
幅が狭いセロハンテープを何十にも重ねて使うと、ゴミなどが隙間から入ることもあるので、幅の広いセロハンテープを1枚だけ貼るようにしましょう。
保護フィルムを貼る
セロハンテープよりも効果的なのが、保護フィルムテープを使った応急処置です。ゴミが入りにくい機能となっているので、その後の修復作業もスムーズに移行できます。
フロントガラスの飛び石による傷を修理で直す方法
フロントガラスの傷の修復は、時間がない場合は応急処置でも仕方ないですが、なるべく早く本格的な修理をしなくてはいけません。では、飛び石の傷をしっかりと修理するにはどのような方法があるのか、その方法は次の2点です。

自分で修復できる傷
自分で修理をしたい場合、各メーカーから修理専用のリペアキットが販売されているので、それを使用するといいでしょう。どのキットも必要アイテムがひと通り揃っているので、自分で道具を揃える必要はありません。説明書通りにリペア作業を進めれば誰でも簡単に修理可能です。

プロに依頼した方が良い傷
手先の器用さに自信がない人、自分で修理作業をするのが面倒・時間がない人は、プロの専門業者にお願いする方法がおすすめです。またあまりにも大きな傷の場合も、プロにお願いするのが無難といえるでしょう。
その道のプロに頼めば、確かなスキルと知識で正確に修理してくれます。自分でやるより費用はかかりますが、すべてお任せなので手間がかかりません。
フロントガラスの飛び石の修理費用はどのくらい?
飛び石でフロントガラスに傷ができた場合、それを修理する費用はいくらほどの料金になるのでしょうか。料金の相場、安く済ませるコツについて以下より説明しましょう。
傷の大きさで費用は異なる
修理費用は、傷の大小によって変化します。専門業者に支払う修理費用は以下の料金が相場です。
- 小さい傷の場合:1〜3万円
- 大きい傷の場合(フロントガラス交換):3〜9万円
業者への依頼は決して安いとはいえない金額になりますが、確実に修復してくれるので、決して無駄な出費ではないでしょう。
複数の業者に見積もりを依頼する
業者への修理費用を少しでも安くしたい人におすすめなのが、複数の業者へ見積もりをお願いすることです。
見積もりに関してはどこの業者も基本的に無料で受け付けています。業者のなかには、公式サイト上に必要事項を入力するだけで、簡単に見積もり料金が出せるところもあるので、どんどん利用しましょう。
複数の業者に見積もりを出してもらい、それを並列に並べれば大体の相場がわかり、どの業者が安い料金設定をしているかもひと目でわかります。
飛び石による傷に保険は適用できる?
飛び石でできた傷は、車両保険の対象になっていますが、適用すると後になって損をする場合もあるかもしれません。
事故が起きた場合、等級が下がり車両保険の保険料が上がります。「修理にかかる費用」と「等級が下がった場合の保険料」を天秤にかけた場合、保険料の方が上回って、結果的に損をしてしまうケースもあるのです。
そのため、車両保険を適用するかしないか、事前にしっかりと考慮する必要があります。
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まとめ
飛び石による損傷は突発的に起こるものなので、適当に応急処置だけしてそのまま、あるいは傷自体を何もせずに放置という処理をする人もいるでしょう。
しかし、小さい傷であっても、そのまま放置していると大きな損傷に発展して大きな事故につながる危険性もあります。
今回のこの記事を参考にして、放置した場合の危険性、傷の処理の仕方、修理にかかる費用などの情報を頭に入れてくれたら幸いです。