「狭い駐車場に入れようと思ったら、壁にサイドミラーをぶつけてしまった。」
交換するほど大きなダメージは無いけど、修理にはいくらかかるのか気になる方は多いと思います。
カーショップやディーラーのサイトで、サイドミラーに関しての修理費用を記載している所は少なく、実際に店舗に出向き、見積もりを出してもらうまで料金を知ることができないなんてこともよくある話。
今回はサイドミラーの修理費用や、修理期間、安くする方法をご紹介しつつ、サイドミラーの修理はどこへ頼めばいいのかなど解説していきます。
サイドミラーはどこに修理に出す?
サイドミラーは以下の場所で修理することができます。
- ディーラー
- カー用品店
- ガソリンスタンド
- 整備工場
それぞれの特徴と依頼する流れを紹介していきます。
ディーラーでサイドミラーを修理する
ディーラーはメーカーの正規品のみを取り扱って修理してくれます。
保証期間内でしたら、無料もしくは格安で修理してくれる場合があります。
一方、保証期間外もしくは保証対象外だった場合は高額になってしまう場合もあります。
ディーラーに頼む場合は以下のような流れになります。
■施工の流れ
①ディーラーに連絡し、サイドミラーの見積りをしてもらう
②ディーラー担当者が来訪/ディーラーに持ち込んで見積してもらう
③修理してもらう(部品を取り寄せる場合は数日かかる)
ディーラーに頼む場合は、交換すると時間がかかりますが代車を用意してくれるので、「車がない!」なんてことにはなりません。

カー用品店でサイドミラーを修理する
カー用品店は様々な車に関する部品を沢山取り揃えています。
イエローハットやオートバックスなどは全国にある店舗なので、比較的修理に行きやすいのが特徴です。
店舗によっては修理を行っていない場合があるので、事前に調べるか問い合わせしてみることをおすすめします。
今回は参考にイエローハットの施工の流れを紹介します。
■施工の流れ
①カー用品店に連絡し、サイドミラー修理の見積予約をする
②カー用品店に訪問し、修理箇所の確認と見積金額の提示をしてもらう
③サイドミラーの修理の日時を予約する
④予約日に施工してもらう
ガソリンスタンドでサイドミラーを修理する
実はガソリンスタンドでもドアミラーの修理や交換ができます。
ガソリンスタンドなら手軽に修理に行けますね。
ただし、修理や交換を実施しているガソリンスタンドは少ないので、事前に必ず問い合わせしましょう。
今回はコスモ石油のガソリンスタンドでの施工の流れを紹介します。
※こちらはキズやへこみの修理の場合でサイドミラーの交換は対象外です。
■施工の流れ
①コスモ石油公式ページから修理ができるガソリンスタンドを探す
②修理ができる店舗が見つかったら、ネットまたは電話で予約する
③無料見積をしてもらい、修理方法などの提案を受ける
④予約した作業日にガソリンスタンドに訪問する
⑤整備工場で修理してもらい、修理後清算して終了
整備工場でサイドミラーを修理する
整備工場は地域に密着した店舗が多いので、柔軟にコミュニケーションが取れるところがメリットです。
整備工場はメーカーに縛りがないため、サイドミラーの交換が必要になった場合に中古品を利用することができたり、予算に合わせて柔軟に対応してくれる場合があります。
最近では整備工場でもホームページを作っている場所が多く、見つけやすくなっています。
その他にも地域の広報などに載ってる場合もあります。
整備工場は以下のような流れで修理を行います。
■施工の流れ
①修理工場に依頼して、サイドミラーの修理の見積を行う
②担当者が来訪、または整備工場に車を持ち込む
③正式な見積をしてもらう
④修理依頼を行い、決まった日時に修理してもらう
⑤修理後、清算し終了
参考:車修理ネット
サイドミラーの修理はどこに頼むのがお得?
修理に出す場所は分かりましたが、実際にどこに頼むのがお得なのでしょうか。
これは人によります。
もし、メーカーの保証期間内の場合はディーラーで修理をしてもらうのが安い場合もありますし、交換するか修理するかによっても修理の価格や修理できる場所は変わるでしょう。
サイドミラーを交換するのか、修理でいいのかは次の項目で解説します。
そのため、無料見積もりの時点で3〜4社ほど見積りを出して自分で比較することをおすすめします。
3〜4社の見積りを出せばどこがお得にできるのか分かりますね。
しかも最初の見積りは無料でできる場合が多いので、ぜひ見積りは3~4社行ってみましょう。
サイドミラーを修理?交換?チェックするポイント
サイドミラーは交換した方がいいのか、修理した方がいいのか分からないですよね。
ここからは、サイドミラーを交換するのか、修理するのかの見分け方を紹介していきます。
修理が必要になる場合
修理や一部交換が必要になる場合は以下のような場合になります。
- カバーにキズが入った場合
- カバーのみ割れた場合
- 鏡が割れた場合
カバーが傷ついた場合は部品があれば即日で直せたり、自分でコンパウンドという車用研磨剤でこすったりすることで直すこともできます。
カバーのみ割れた場合はカバーのみの交換が可能ですので、修理を出す業者に一度聞いてみることをおすすめします。
鏡が割れた場合も比較的早く修理してもらうことができます。
部品があれば即日、部品がなくても大体半日〜2日程度で交換してもらえる場合が多いです。
交換が必要になる場合
一方、交換が必要になる場合は以下のような場合になります。
- サイドミラーの開閉時に異音がする場合
- サイドミラーが全く開かない場合
- サイドミラーの損傷がひどい場合
サイドミラーの開閉時に異音がする場合とサイドミラーが全く動かない場合は、中のギアかモーターが損傷している場合があるので、サイドミラーを全部交換する場合があります。
ただし、モーターやギアのみのユニット単位での修理で終わることもあります。
サイドミラーの損傷がひどい場合には、状態にもよりますが交換する場合が多いでしょう。
モーターやギアなどの電気系統はメーカーに精通したディーラーに修理を任せるのが安心でしょう。
サイドミラーの修理費用は故障部位によって変わる
サイドミラーのトラブルとして
- ミラーが割れてしまった
- 格納しない(モーターが動かない)
- ぶつけてしまい、傷をつけてしまった
などがあります。
それぞれ故障個所が違うため、当然修理費用も異なり店舗ごとに料金設定の差が存在します。
車の修理には「部品代+工賃」が発生し、まず工賃の面からご説明すると
- ミラー交換・・・1100円~3000円
- サイドミラー本体を丸ごと交換・・・4000円~9000円
- ミラーモーター交換・・・5000円~8000円
このような料金が一般的です。
この金額はあくまでも片方だけの値段であり、両方を交換するならば2倍の料金になります。
カーショップなどは、ミラーモーターのみを交換してくれる店舗は少なく、モーターを交換するのであれば、サイドミラー本体ごとの交換になってしまう事もあるので、事前によく確認しておきましょう。
またディーラーは高いというイメージが強いかもしれませんが、サイドミラー交換などのような一般的にあまり取り扱いの少ない修理において、カーショップもディーラーも料金設定にあまり差はなく、むしろカーショップの方が工賃が割高になってしまうことも。
次に交換部品の料金は
- ミラー単体・・・2000円~5000円
- ミラーカバー・・・5000円~1万円
- ミラーモーター・・・7000円~10000円
- サイドミラー本体・・・2万円~10万円
このような金額差が出てきます。
サイドミラーに関しては、車種による部分も大きく場合によっては、ミラー単体で交換することができない車も存在し、愛車がどのタイプのサイドミラーなのかを事前に調べてみることが必須です。
最近の車にはウインカーが内蔵されているものや、カメラ付きのタイプもあり、性能が良いサイドミラーになればなるほど本体代の値段も跳ね上がります。
たかがサイドミラーと考えていると、高額な料金を請求されてしまったなんてことにもなりかねません。


修理にかかる期間はどれくらい?
部品が全部揃っているならば、当日でも修理可能です。
しかしたとえディーラーでもサイドミラーを備品に抱えている店舗は少なく、修理が決まった段階で部品を発注します。
メーカーに在庫があれば2-3日で届きますが、在庫が欠品しているのであればいつ届くか目途がなかなか立たず、長ければ1ヶ月以上部品を待つことになってしまうかもしれません。
修理することを決めているのであれば、できるだけ早めに連絡をとり、在庫の有無を確認してもらいましょう。
サイドミラーが故障したまま走っても大丈夫?
サイドミラーが故障したまま走っていてもいいのでしょうか?
少しヒビが入っているくらいならそのまま走行しても問題ないかもしれません。
ただし、サイドミラーが開かない場合やミラーに後続車が映らない状態では走行しないようにしましょう。
また、法律では以下のように定められています。
交通の危険を生じさせ、又は他人に迷惑を及ぼすおそれがある車両等(次条第一項及び第七十一条の四の二第二項第一号において「整備不良車両」という。)を運転させ、又は運転してはならない。
参照:道路交通法第62条
サイドミラーの損傷もこの「整備不良車両」にあたります。
したがって、サイドミラーの損傷を放っておいたまま事故をおこしてしまうと、この法令違反になり、3か月以下の懲役もしくは5万円以下の罰金が課せられることになります。
事故を起こすリスクを減らすためにも、サイドミラーが損傷したら速やかに修理に出しましょう。
車両保険はあえて使わない方がお得になることも
修理の際に車両保険を使えば、安く交換できますよね。
しかしサイドミラー程度の交換であれば、車両保険を使わない方が、長期的に見てお得になる場合もあります。
大きな理由として保険の等級が下がり、等級が下がれば来年からの保険料があがります。
元の等級に戻る為には1年必要となり、その点を考えれば実費の方が安いという考えにいきつくのではないでしょうか。
また保険によっては5万以上からしか適用できない、という細かい取り決めなどもあり車両保険が使えない場合も存在します。


DIY修理は意外に簡単!修理費用を安くしたいならおすすめ!
意外とDIYでも簡単にサイドミラーを直すことができるので、DIY方法を紹介します。
サイドミラーのカバーの傷を直す場合
この場合はコンパウンドという車用の研磨剤で擦ることで、直すことができます。
■コンパウンドの使い方
①傷を直したい場所を洗車する
②スポンジにコンパウンドを適量取る
③キズとその周りを擦る
④磨き終わったら奇麗な布で拭き取る
コンパウンドで直せるキズは浅いキズですので、深く傷ついてしまった場合には、業者に頼むことをおすすめします。
以下の記事でおすすめのコンパウンドを紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

サイドミラーのカバーを交換する場合
サイドミラーのカバー交換は内張りを外す必要があります。
自分で交換が不安な場合は業者に頼みましょう。
■サイドミラーの交換の仕方
①交換したいサイドミラーがついているドアを開け、内張りの三角形のカバーをへらで外す
②2つのネジ(内側のハンドルとポケット部分)を外す
③ヘラで内張りを剥がす
④内張りは配線でドアと繋がっているので、配線を手で外す
⑤コネクターを外し、サイドミラーが落ちないようにネジを外していく
⑥サイドミラーを交換し、逆の手順で付けていく
注意点は1人ではミラーを落としてしまう可能性があるので、2人でやることをおすすめします。
まとめ
サイドミラーの修理費用は交換場所によって、かなりの差があります。
そして期間としては早ければ2.3日、在庫の有無により変動があるという事を覚えておきましょう。
修理を頼むことができる店舗はたくさんありますが、サイドミラーに関してはディーラーがオススメ。
豊富な経験を持ったスタッフに任せることで失敗がありません。
交換費用を安くしたいのであれば、DIYか車両保険を使用できます。
車両保険を使用する場合は、長期的にみて損をしない方法を選ぶようにしましょう。
サイドミラーは安全確認をするうえで、重要なパーツであり、もし壊れてしまったら放置せずすぐに修理することが大切です。