エンストと聞くとMT車に起こる現象のイメージが強いと思いますが、実はAT車でもエンストが発生します。
AT車の台数が圧倒的に多い日本において、MT車に乗ったことがある人は少なく、エンストを経験したことがない方も大勢います。
車が急に止まればとても不安ですし、後続車もいれば焦ってしまい頭が真っ白になることでしょう。
焦りや不安は思いがけない行動を起こしてしまうため大変危険です。
もし車が止まってしまった場合、急にドアを開けて外に出るのではなく、ハザードを出し安全を確認したうえで外に出るようにしましょう。
今回は車が急に止まった際の原因や、緊急時の対象法について解説していきます。
緊急で車を動かしたいかたはカーバッテリー110番もしくはJAF(日本自動車連盟)に連絡をしましょう。プロが安全・確実に車を動かしてくれます。
-300x169.png)
車が突然止まった!(エンスト)その原因はなに?
MT車でのエンストの原因はクラッチ操作のミスが大半ですが、AT車には運転手が操作するクラッチがありません。
しかしAT車でもエンストは発生します。
クラッチが無いのになぜエンストするのか疑問に感じることでしょう。
ではAT車のエンストについて簡単に解説していきます。
急な坂道で起こる場合
まずエンストとは「engine stall」と呼び、エンジンが止まることを指します。
ストールは止まってしまうという意味をもち、つまりエンストとは思いがけずエンジンが止まってしまった状態を指すということです。
AT車のエンスト原因で一番多いのが、急な坂道でのエンスト。
急な坂道で「D」に入れているとき後退してしまったり、「R」に入れているときに前進してしまうとエンストが発生します。
AT車に乗っていると分かりますが、AT車は常に前に進む力が働いています。
進む力の方向と実際に進んでいる力が反発し、エンストという現象が起こってしまうのです。
緩い坂道であれば車の進む力と坂道の傾斜で力が相殺され、その場にとどまることができるのですが、傾斜が急だと前進する力が弱く、どうしても後退や前進してしまいます。
急な坂道の場合には、サイドブレーキを引き後退しないような対応が必要です。


シフトを変えた際起こる場合
素早くシフトチェンジを行った際もエンストが起こります。
車の構造について書くとかなり専門知識になりますし、長くなってしまうので割愛しますが、例えば「P」に入れていたシフトを急いで「D」に入れると、急激に大きな負荷をエンジンに強いるため、エンジンが負荷に耐え切れず止まります。
これがエンストの原因です。


車を止めるとエンジンが切れる場合
車を停めた時にエンストを起こしてしまうということは、アイドリングがかなり弱いと考えられます。
アイドリング不調の原因はさまざまですが、主に点火系統の故障、スロットルバルブの開閉がうまくいっていない、燃料がうまく吹けていないなど、大きく3つの部位に分けて考えることができるのです。
エンジンが動く上で必要不可欠な3代要素は
- 燃料
- 空気
- 火
です。
どれも必要不可欠であり、どれが欠けてもエンジンを動かすことはできません。

緊急で車が止まった時はロードサービスへの連絡が安全
車を緊急停車した場合、無理に再始動しようとせずロードサービスに連絡し助けを求めましょう。
無理に動かしてしまうと故障の原因に繋がりますし、なによりまた同じ症状が起こる危険性があります。
そのような場合には、以下の3つの方法がオススメです。
JAFへと連絡する
JAF(日本自動車連盟)は日本で一番大きなロードサービス専門業者です。
会員になることで、様々なトラブルをお得に対応してもらうことができますし、なによりトラブルのプロがすぐに駆け付けてくれるため安心できます。
JAFが対応してくれるトラブルの幅はとても広く、タイヤのパンクをはじめ、キーを車に閉じ込めてしまった場合や、ガス欠になったとき、落輪や故障車のけん引など車のトラブルは全てに対応しているといっても過言ではありません。
そして適切で迅速な対応が期待できます。
バッテリー上がりならカーバッテリー110番への連絡
もしバッテリーが原因でエンジンが止まってしま場合、カーバッテリー110番というバッテリー専門ロードサービスに電話するという方法もあります。
カーバッテリー110番は全国各地に加盟店があり、どこで助けを求めてもすぐに駆けつけてくれます。
最短5分という速さは、JAFに引けを取らない速さだといえるのではないでしょうか。
また料金設定も良心的で、バッテリー上がりのトラブルなら約9000円で対処してくれます。
-300x169.png)
任意保険のロードサービスを使う
実は任意保険にもロードサービスのオプションがついている保険もあります。
JAFと違い指定地域があったり、トラブルの内容によっては利用できない場合もあったりと、利用条件に制限があるので、あらかじめ利用条件を確認しておきましょう。


まとめ
エンストはMT車だけに起こる現象ではありません。
最もよくエンストが起こる場面が、急な坂道。
車が進もうとしている方向と逆に動くことにより、エンストという現象が起こってしまいます。
エンストしてしまった場合、JAF(日本自動車連盟)やカーバッテリー110番などのロードサービスに助けを求めましょう。
大切なのはエンストが起こりそうな場面での対応です。
急な坂道ではしっかりとブレーキを踏んでおく、急なシフトチェンジを行わないなど、車にとって優しい運転を心がけましょう。