「車に凹みがあるけど問題なく走れているから大丈夫」 「直すのはお金がかかるし放っておこうかな」
この記事では、車の凹みを放置しても良いケースと修理すべきケースを解説します。
また、
- 自分で車の凹みを直す方法
- 車の凹みを直す便利グッズ
もあわせて紹介しますので、参考にしてみてください。
車のバンパーの凹みであれば気にしなくても大丈夫
まず結論として、車のバンパーにできた小さな凹みは気にしなくても大丈夫です。 理由としては、バンパーは樹脂(ブラスチック)製なのでボディ本体に深刻なダメージを及ぼすことがないからです。
もちろん、凹みや傷がつくと見た目や車の価値は下がります。
ですので、売却を考えている場合や人を乗せる場合は、大きな目立つ凹みや傷は塗装し直すに越したことはないでしょう。
部位によっては車の凹みや傷を放置するのは危険
バンパー以外のほとんどのパーツは金属でできており塗装は紫外線や酸化などからボディを守っています。
凹みによって塗装が剥がれるとその部分から酸化が始まったり、雨などの水分が入り込んだりして錆を発生させます。
錆が原因で、ボディそのものにダメージを与えてしまうリスクがあります。
①内部が傷ついている場合がある
車の内部にはたくさんの配線が通っています。 凹みによって配線が損傷を受けると、ヘッドライトやエアコンなどの電気設備が止まってしまう恐れがあります。
夜間やトンネル内でヘッドライトが付かなくなると、事故につながる恐れがあります。
安全に走るためにも小さな凹みであってもすぐに修理するのが賢明です。
②車検に通らない場合がある
ヘッドライトやテールランプなどに凹みがあると、車検に通らないことがあります。
また、ヘッドライト近くのボディに凹みがあると、ヘッドライトに負荷がかかりヘッドライトが割れてしまう恐れもあります。 ヘッドライトが割れたまま直さない場合、ヘッドライトの内部に水が溜まるだけでなく、ヘッドライトを交換しないと車検に通すことができません。
車検に通らないと車を使うことができません。
③凹みがあることでぶつけられる危険が高まる
凹みをそのままにしていると、他のドライバーから運転が下手だと思われる可能性があります。
他の車にぶつけられると車が壊れるだけでなく、ケガや命を落とす危険があります。
安全に走りたいと考えている人は、凹みを直して安全なドライバーだと思われたほうが良いでしょう。
④売却時の査定額が落ちる場合がある
将来的に車を売ろうとしている場合、凹みがあると査定額に響きます。
凹みの程度や車種にも異なりますが、場合によっては数十万円ほど査定額が下がることもあるので、売却を考えている人は早めに凹みを直したほうがよいでしょう。
小さな車の凹みは自分で直すことができる
小さな車の凹みは自分で直すことができます。
自分で直すことができる凹みの目安は、以下の通りです。
- 深さが5mm未満
- 外径が最大10cm未満
- 塗装が割れていない
- 凹みが滑らかである(カドが出ているような鋭角的なへこみではないこと)
塗装が割れていたり、中の部品が見えているような凹みは、車で購入したお店に相談しましょう。
自分で車の凹みを直す5つの方法
自分で車の凹みを直すには、以下の方法があります。
- 吸盤を使って車の凹みを直す
- 修理キットを使って車の凹みを直す
- パテを塗って修理する
- ドライヤーと冷却スプレーで車の凹みを直す
- 裏側からハンマーで叩いて車の凹みを直す
詳しい手順や方法は、以下で解説します。
①吸盤を使って車の凹みを直す
吸盤を使えば小さな車の凹みを直すことができます。
凹みに吸盤を設置して、引っ張って直すというイメージです。
誰でも直感的に使うことができる上に、2,000円前後で購入することができ、ボンネットやサイドボディなどの軽い凹みを直すことができます。
また、車の凹み以外にも、重いものを運ぶのに使えたり、扉の取っ手としても使うことができます。
②修理キットを使って車の凹みを直す
修理キットは、車の凹みや傷を直すためのアイテムです。 修理キットには、へこみの内側から押し出すタイプと、表面から引っ張り出すタイプがあります。
1,000円程度で購入できますが、いずれの場合も細かなへこみが表面に残ったり、直したはずのへこみが戻ったりするリスクがあります。
③パテを塗って修理する
パテを塗って凹みを修理する方法があります。
パテとはキズや凹みによる段差を埋め、元の状態に成形するために使われる補修製品のことを言います。
商品によって異なりますが、パテを使って凹みを直す手順は以下の通りです。
- 錆や汚れを取る
- 凹みの部分にパテを塗って乾かす
- 凹みの部分に塗装をする
パテを使って凹みを直す方法は、スキルや腕によって効果が左右されます。
④ドライヤーと冷却スプレーで車の凹みを直す
ドライヤーで熱してから冷却スプレーで一気に冷やすことで、車の凹みが解消されるケースがあります。
一度で直らない場合は、何度か繰り返してみましょう。
⑤裏側からハンマーで叩いて車の凹みを直す
へこみの裏側からハンマーで叩いて凹みを直すこともできます。
ただし、裏側にハンマーを入れるスペースが必要で、すべての凹みに通用するわけではありません。
また、場所によってはパーツを脱着しなければならず、車の構造を理解しておく必要があります。
おすすめの車凹みの直しアイテム5選
ここまで、自分で車の凹みを直す方法をお伝えしました。
ここからは、車の凹みを直す便利なアイテムを5つご紹介します。
①【吸盤】大吸盤 サクションカップ バキュームリフター
大吸盤 サクションカップ バキュームリフターは、車の凹みを直すための吸盤です。
車のサイドボディやボンネット、ルーフ(天井)などの軽い凹みを直すことができます。
以下の手順で簡単に車の凹みを直すことができます。
- ハンドルを開いた状態で凹み部分に吸盤を押し付ける
- ハンドルを閉めて吸盤を密着させる
- ハンドルを握って引き上げる
車の凹み直し以外にも、家具の移動や取り付け作業にも使える便利なアイテムです。
料金 | 1,980円 |
ブランド | ノーブランド品 |
サイズ | 吸着面:直径11.5cm、高さ:10 |
②【修理キット】Manelord デントリペアツール
Manelordデントリペアツールは、車のボディやタイヤ周りなどの凹みを修理するアイテムです。
塗装を使わないので、元の塗装を守り環境にも良いです。
ただし、使用にはグル―ガンとグルーステイックが必要で、事前に準備する必要があります。 (グルーガンとは樹脂や熱で変形しやすいプラスチックを溶かし、接着するツールです。)
料金 | 2,288円 |
ブランド | Manelord |
サイズ | 幅39.1 x 奥行15.7 x 高さ6.2 cm(梱包時) |
③【修理キット】RITYHOFT デントリペアツール
RITYHOFTデントリペアツールは、自動車のボディやフェンダー(タイヤ周辺)の表面凹みの補修ツールです。
自分で簡単に、短時間で凹みリペアが可能です。
デントリペアは塗装なしの修理なので、オリジナルの塗装を守ることができます。
ただし、使用にはグル―ガンとグルーステイックが必要で、事前に準備する必要があります。 (グルーガンとは樹脂や熱で変形しやすいプラスチックを溶かし、接着するツールです。)
料金 | 2,188円 |
ブランド | RITYHOFT |
サイズ | 幅37.5 x 奥行12.2 x 高さ4.2 cm(梱包時) |
④【パテ】SOFT99 (99工房) 補修用品 ボデーパテ徳用缶 厚づけ用 400g
SOFT99 (99工房) 補修用品 ボデーパテ徳用缶 厚づけ用 400gは、ボディ補修や板金用パテとして大きなヘコミ、キズ、穴を埋めることができる大容量パテです。
範囲15cm以内、深さ20mm以内の凹みやキズに使用することができます。
密着性が良く、乾燥しても収縮によるチヂミやヤセがないポリエステル製です。
料金 | 2,016円 |
ブランド | ソフト99(Soft99) |
容量 | 400g |
サイズ | 幅10.5 x 奥行10.3 x 高さ8.7 cm(梱包時) |
⑤【パテ】ホルツ 補修用パテ 穴・へこみ用 カタロイペースト 400g
ホルツ 補修用パテは、車ボディのヘコミやサビによる穴を補修するアイテムです。
オートバイのガソリンタンクやサーフボードにできたヘコミや傷にも使用することができます。
「ハガレにくい」「ひび割れない」「縮まない」の3つの性能に加えて、速乾性で削りやすく作業性にも優れています。
料金 | 1,681円 |
ブランド | Holts(ホルツ) |
容量 | 400g |
サイズ | 幅11.8 x 奥行11.4 x 高さ7.4 cm(梱包時) |
自分で車の凹みを直せない時は業者に頼もう
大きな凹みや自分で直せない時は、業者に修理を頼みましょう。
車の凹みに対応してくれる業者と修理代の目安を紹介します。
業者 | 小さな凹み(10cm×10cm未満)の修理代(目安) |
ディーラー | 20,000~30,000円程度 |
カー用品店 | 20,000円前後 |
板金業者 | 10,000~20,000円程度 |
あくまで目安ですので、依頼する前に電話やウェブから見積もりや問い合わせをしましょう。
また、以下のように車種や損傷の程度を入力するだけで見積もりできるサイトもあります。
複数の業者を比較して選びたい人は、参考にしてください。
まとめ
部位によっては、車の凹みは車の劣化や事故の原因になることがあります。
小さな凹みは吸盤や修理キットなどを使って直し、自分で直せない凹みは業者での修理を検討しましょう。
安全なカーライフを送るために、本記事を参考にしましょう。