所有車を駐車している際に盗難やいたずらを監視するシムテムが、ドライブレコーダーの駐車監視機能です。
しかし、この便利な機能のせいでバッテリー上がりが発生することもあります。
今回は、ドライブレコーダーの駐車監視機能でバッテリー上がりを防ぐ方法を詳しく解説します。
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そもそも駐車監視機能とは?
駐車監視機能とは、この名の通り車を駐車している間に監視する機能です。
停車中に車上荒らしにあったり、傷を付けられたりなど車には駐車中にも事故やイタズラの可能性があります。
もちろん上記のようなことが起きれば法律に違反しているので、イタズラや事故を起こした相手を罰することができます。
しかし、車を駐車中だと相手の顔を知らずに終わることも多々あると思います。
そのような状況の時に駐車監視機能があると便利です。
ドライブレコーダーの駐車監視機能がバッテリー上がりを起こす原因は?
ドライブレコーダーには、バッテリー上がりを抑制する防止機能がついていますが、それでもバッテリー上がりが起きてしまいます。
なぜバッテリー上がりが起きてしまうのでしょうか。
その主な原因4つを以下より紹介しましょう。
①暗電流と自然放電
いくらドライブレコーダーにバッテリー上がり防止機能がついていても、車は常に電力を消費しています。
エンジンを切った状態でも、車内のコンピュータは0.5Wほどの電力の消費が続いている状態なのです。
そのため、バッテリーは常に電圧が下がっていき、バッテリー上がりが起こってしまいます。
まったく車を動かさない状態だと1〜2ヶ月でバッテリーはただ放電するだけですっかり弱ってしまい、充電のために1週間は走行を続けないと、充電満タンにはならないでしょう。
②車種や個体によるセルモーターの必要電圧の違い
ドライブレコーダーのバッテリー上がり防止機能は、電圧が一定以下になると給電をカットする仕組みです。
電圧は11.6~12.6Vの範囲で設定が可能です。
ここであまり高めに電圧カットオフを設定すると、ちょっとしたことですぐにカットオフが機能して駐車監視を強制終了してしまいます。
そのため11V台に電圧を設定する人は少なくありません。
しかし、車種や車の状態によっては、12Vほどでもセルモードが回らないケースもあるのです。
③ケーブルそのものの故障や不良
ドライブレコーダーの種類によっては、カットオフの電圧をケーブルがコントロールしている場合もあります。
この場合、設定カットオフ電圧と実際のカットオフ電圧に誤差が生じる可能性があり、その誤差が大きいとバッテリーが上がるケースもあるのです。
④ドライブレコーダーのフリーズなどの不具合
ドライブレコーダーがフリーズを起こした場合、あるいはソフトウェア上で不具合が起きた場合、設定したカットオフ機能が作動しないパターンもあります。
この状態になると給電がずっと続いてバッテリーが上がってしまうでしょう。
ドライブレコーダーの種類でバッテリー上がりを予防
ドライブレコーダーの種類によって使用電力が変わります。
この種類を知ることによってバッテリー上がりを防止できます。
ドライブレコーダーにはどのような種類があって、どんなバッテリー上がり防止の働きをするのか、次より見てみましょう。
電圧低下を検知するレコーダー
このドライブレコーダーには、電圧が低下するとバッテリーからの給電が自動的にストップする働きがあります。
タイマーで電源を遮断するレコーダー
このドライブレコーダーはタイマー機能があるため、電源をオフにする時間を設定できます。
電源がオフになればドライブレコーダーに内蔵されたバッテリーへチェンジするため、車のバッテリーの電力を消費する時間が短縮可能です。
車のバッテリー以外から電源を供給できるレコーダー
ドライブレコーダー内蔵のバッテリー、モバイルや外部バッテリーなど、車に搭載したバッテリー以外から電源を供給できるレコーダーもあります。
これを使用すれば、車のバッテリーに負担がかかりません。
ただし、ドライブレコーダー内蔵のバッテリーは容量が少ないため録画時間が短い、それでいてバッテリー充電2時間がかるなどのデメリットがあります。
外部バッテリーの場合は走行中に充電するのでバッテリーが上がりませんが、値段が高めです。
モバイルバッテリーは値段も手頃で長時間の録画が可能ですが、酷使するとリチウムイオン電池が原因で発火する可能性もあります。
ドライブレコーダーの駐車中の録画方法でバッテリー上がりを予防
ドライブレコーダーは、種類とは別に録画方法によってもバッテリー上がりの抑制が可能です。
録画方法は、欲しい動画を録画するためにも知っておくと便利です。
どのような方法でバッテリー上がりの予防ができるのか、その方法の種類を以下より紹介します。
常時録画
常時録画とは、ドライブレコーダーの容量に合わせて、常時録画を続ける方法です。
このモードだと車のエンジンをかけると録画開始します。
・走行中の煽り運転などトラブルなどの記録には最適
・走行中だけドライブレコーダーを作動しているので、それ以外では電力を消費しない
・容量の少ないメモリーカードだと、最新の録画時間が短くなってしまう
動きを検知して録画
この録画方法は、動体検知機能によって動いているもの察知して録画を開始するタイプです。
- 車を駐車しているときの、いたずらや盗難を記録するのに向いている
- 駐車している間だけ作動するので、無駄な電力を使わないで済む
- 対象がドライブレコーダーに映らない箇所だと、近づいても録画開始しない
- 動いている対象を長い時間察知した場合、録画時間も長引く
衝撃を検知して録画
この録画方法は、衝撃検知機能を搭載しているタイプで駐車中に一定以上の衝撃が加わった時の前後の映像が保存可能な録画方法です。
- 事故などで車が衝撃を受けた際に、自動で録画を開始
- 駐車している間に当て逃げがあった場合などに、効果を発揮
- 録画された動画は自動で上書きされないフォルダーに保存されるので、証拠映像として長く保存できる
- 一定の衝撃以下では録画されない

駐車監視機能のメリットとは?
駐車監視機能のメリットとはざっくりいうと防犯機能になります。
防犯カメラが町中にあると犯罪が減るように撮られていると分かると犯罪が減ります。
上記の原理と同じで駐車監視機能が防犯カメラと同じ原理が働き、車に対しての犯罪やイタズラが減ります。
さらに効果を発揮させるためにはステッカーを使用するのもいいですよ。
実際に駐車中の被害はどのくらい?
ここまで駐車監視機能のバッテリーが上がってしまう理由を紹介してきました。
ここからは実際の駐車監視機能の効果について紹介していきます。
実際車上狙いの窃盗はどれほどあるのでしょうか。
年数 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 |
認知件数 | 37,425 | 27,978 | 23,282 |
(参考:警察庁HP)
平成24年では車上荒らしの認知件数は104,037件だったので、10年未満で件数はとても減っていますね。
しかしそれでも被害は令和3年時点で23,282件もあります。
できることは対策して車上荒らしなどの被害にあわないように、合う確率を減らせるようにドライブレコーダーの駐車監視機能は合った方がいいですよね。
ドライブレコーダーの駐車監視機によるバッテリー上がりを確認するには
普通車の場合、エンジンがかかりにくくなっていると、セルモーターの調子が悪いと判断してバッテリー上がりが予想できます。
ハイブリッド車の場合は、エンジンのかかり具合だけでは判断は難しいためシガープラグを使えば、車のバッテリーの電圧を知ることができます。
この機器で電圧を計った場合、12.2~4V以下という数値だと充電不足と判断していいです。
週に1〜2回ほどしか乗車しない場合、2週に1回ほど計測すればいいでしょう。
ほんの数分あれば計測可能です。


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まとめ
ドライブレコーダーは乗車していないときでも作動する便利なものですが、その分電力を消費します。
乗車する頻度が少ない人の場合、ドライブレコーダーの働きだけで無駄に電力を消費して、バッテリー上がりが発生する恐れがあるでしょう。
ドライブレコーダーの特徴を知って、車の電力をうまく節約しましょう。