雨の日はついつい車で移動してしまう方が多いのではないでしょうか。しかし、雨の降っている時の運転は晴天時に比べ、事故の発生率が4~5倍に増加します。
雨の日に、前方の視界を確保するため必要不可欠なワイパー。しかし、ゴム製であるワイパーは劣化するため定期的な交換が必要です。
ワイパー動作時に、水はけが悪くなると交換時期だと言えるでしょう。
そのまま運転すると視界不良の原因に繋がり、事故を起こすリスクが高まります。
”自分の身は自分で守る”と言いますが、交通事故を起こさないためにも定期的なワイパー交換を行いましょう。
交換なんて初めてという方でも、ワイパーは選び方・交換方法を知ってしまえば簡単に交換できることをご存じでしょうか。
今回は初心者でも分かるように、ワイパーの交換方法や目安・交換時の注意点・費用比較を解説していきます。
自分でワイパーを交換するのは意外と簡単?
まず始めに、ワイパーはガラス面に接している「ワイパーゴム」と、ゴムを真っ直ぐ添わせるための金具「ワイパーブレード」に分けることができます。
通常、フロントガラスにワイパー2本、リヤガラスに1本、合計3本取り付けられています。
ワイパー交換が初めての方や不安な方は、交換前に現状の構造をよく確認しておきましょう。また、写真を撮っておくという方法もオススメです。


ワイパーを交換するタイミング・目安は?
ワイパーゴムの交換頻度は、ほとんどのメーカーで「1年に1度の点検・交換」が推奨されています。
また季節や使用頻度によって、半年で交換する場合もあります。交換タイミングの目安としては以下の通りです。
- ワイパー使用時、横にスジ状の線が残る。
- ワイパーの拭き残し、水はけが悪くなってきた。
- ワイパー動作時、異音が鳴る。
このような症状が出ると交換時期だと言えるでしょう。


ワイパーを自分で交換する方法の解説!
ワイパー交換そのものは簡単です。
個人差はありますが慣れると約5~10分で交換できます。
では交換方法とその時の注意事項をチェックしていきましょう。
ワイパーの外し方
ワイパーブレードを車から取り外す方法をご紹介していきます。
- 取り替え前の状態を確認する(取り外し前に現在取り付いている状態を確認し、不安であれば写真を撮っておく。)
- ワイパーを立てる(ワイパーの根本を軸に、アーム部を持ってカクっとなる所まで引き上げる。)
- U字になっているワイパーアーム先端のフック部分を押さえ、ワイパーブレードをずらす(中には蓋のようなタイプの物もあります。その際は蓋部分を立て、ワイパーブレードをずらしましょう。)
- アーム根本側へワイパーブレードをスライドさせ取り外す


ワイパーゴムの交換方法
ワイパーを取り外すのと同様、ワイパーゴムの交換もとっても簡単。
- ワイパーブレードとゴムの状態を確認する(金具のツメにワイパーゴムがどのように付いているか、よく確認しておく。)
- ワイパーゴムを取り外す。(ゴムの溝がある側を持ち、少し強めに引き抜く。)
- 引き抜いた方から、新品ゴムを金具のツメに通していく。
- 脱落防止のストッパーがはまるまで、しっかりと差し込む。
- 取り外した時と逆の手順で取り付けていく。
ワーパーゴムはふくらみが無く真っ直ぐなタイプと、先端が膨らんでいるタイプの2種類があります。
脱落防止の先端が膨んでいるタイプを取り付ける際は、末端の金具のツメに、ゴムの溝がはまっていることをしっかりと確認しておきましょう。


ワイパーブレードの交換方法
ワイパーブレードを車から取り外す方法は先ほど説明した通りです。
そしてワイパーゴムを取り外せば、ゴムとブレードを分離することができるので、ブレードを交換する際は、この時点で行いましょう。
ワイパーブレードをワイパーアームに取り付ける際は、カチっという音がするまでしっかりと差し込むことが大切です。
交換時の注意点
ワイパーを交換する際、注意しなければならない事は大きく5つあります。
- 無理に力を入れて交換しない。(変形、損傷につながる恐れがあります。)
- ワイパーブレード金具で手を怪我しないように注意する。
- アームが倒れた際、ガラスに傷がつかないように厚手の布を接触面に置いておく。
- ワイパーゴム、ブレードにガタつきやズレがないかをチェックする。
- ワイパーゴムの溝が、金具のツメにはまっているか確認する。

ワイパー交換にかかる費用や値段は?
自分で行うのであれば、交換部品の費用だけで済ますことができます。ではタイプ別に値段の相場をご紹介していきます。
【ワイパーゴムの種類】
- スタンダードタイプ(500円程度)
新車購入時に付いている標準タイプであり、価格は最も安いワイパーになります。 - グラファイトタイプ(700円程度)
炭素粒子でコーティングされ、摩擦を軽減する効果があり滑らかな動作が特徴のワイパーです。 - 撥水タイプ(1,200円程度)
ワイパーゴムに撥水のコーティングをしているため、動作させることでガラス面に撥水効果がプラスされる利便性あるワイパーです。
【ワイパーブレードの種類】
- トーナメント式ワイパー(600~1,200円程度)
骨格部分がトーナメント表のようになっており、強度があり曲面に馴染みやすい構造をしています。 - フラットワイパー(1,000~5,000円程度)
国産に見かけないワイパーで、ゴムに覆われた一体構造になった整流性に優れておりガラス面のカーブに合わせフィットします。 - エアロワイパー(2,000~4,000円程度)
構造はトーナメント式ワイパー同様で、見た目が良く整流性に優れ、風の影響を受けにくい構造です。


ちなみにディーラーやカーショップでの相場価格は?
ワイパーゴムの交換を店舗にお願いした場合の相場費用は、いくらになるのでしょうか。
交換工賃はショップによって異なりますが
- ディーラー(約2,000円)
- カーショップ(200円~1,000円程度)
この値段に部品代がプラスで必要となってきます。
自分で交換するのは苦手だという方は、店舗にお願いするという方法もひとつの選択肢ではないでしょうか。
まとめ
ワイパー交換は1度慣れてしまえば、ワンタッチで出来る作業であり5分~10分で交換できます。
また、部品選びも1度でも交換すれば次回同じタイプを選べばいいので簡単です。
交換は、プロでも自分でも仕上がりは同じです。
自分で交換すると、車に対する愛着感がでますし、ガラス面の撥水に関しての興味が深まり、以前よりクリアな視界が手に入れることができます。
一度ワイパー交換にチャレンジしてみてはどうでしょうか。