フロントガラスに傷がついた際、あからさまに大きな傷ならともかく目立たないような小さい傷の場合「これは修理・交換しなくてもいいのではないか」と判断する人もいるでしょう。
しかし、小さい傷であっても放置しておくとそれが原因でさらに傷が拡大するケースもあり、交換のタイミングは難しいといえます。
そのような悩みを抱えている人のために今回は、フロントガラス交換の目安、実際に交換する際の方法や費用などについて、詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

フロントガラスを交換した方が良い目安
フロントガラスに傷がついた場合、その傷の度合いをみて交換するかどうかを決めます。その目安の代表例は主に以下の3つなので、交換するかどうか悩んでいる人は覚えておくといいでしょう。
傷の大きさが500円玉サイズを超えている
フロントガラスについた傷の大きさは、500円玉のサイズ(直径256.5mm)を目安にしましょう。
500円玉以下の大きさであれば、カー用品店などに置いてある修復アイテムでの修復が可能です。
しかし500円玉以上の大きさの傷だと修復は難しいので、傷の修復ではなくガラス自体を交換するようにしましょう。
運転視界の中に傷がある
フロントガラスの目立つ場所・運転する際の視界に傷が入っていると、運転に支障をきたします。
この傷が原因で事故につながる危険性があるので、すぐにフロントガラス交換をしなくてはいけません。
フロントガラスの損傷は、車検の対象になる場合もありますが、運転の視界に入っている傷は車検の対象外なので、自腹でフロントガラス交換の費用を支払う必要があります。
フロントガラスの端に傷がある
フロントガラスの端、サッシから近い場所に傷がある場合も、交換する必要があります。端にある傷は運転の視界に入らないので、小さい傷だったら放置しても大丈夫だろうと思う人もいるでしょう。
しかし、端に傷があると、振動によってヒビが広がって大きな傷になる可能性が高いので、早めの交換が必要です。サッシから10〜20cm以内の場所にある傷は要注意といえます。
フロントガラスを修理・交換する方法
では、フロントガラスを修理・交換するには、具体的にどのような方法で行えばいいのでしょうか。その方法を次より紹介していきます。
ガラス専門工場
ガラス専門の工場に行けばお得な料金で修理・交換が可能です。
ディーラーは車のガラスの交換をガラス専門工場に外注していることが多いので、ディーラーを通さずに自分で専門工場に依頼すれば、中間マージンが発生することがなく交換費用を抑えられます。
またガラスそのものも、純正品以外のものから選択できるので、安いガラスを選べばそれだけ出費を抑えられるでしょう。
ディーラーに持って行く
車メーカーが運営している各ディーラーでもガラス交換が可能です。先述した通り、ディーラーが外注しているガラス専門工場に依頼すれば、それだけ交換費用は安くなります。
その反面、「自分でガラス工場を探す、交渉するため手間がかかる」「身近に工場がない場合は不便」というデメリットな面も少なくありません。
しかし、ディーラーに依頼すれば、そのような手間はかかりません。各種サービスの充実度や接客レベルも高く、全国いたるところに店舗があるので依頼しやすいというメリットも、多々あります。
DIYで交換もできる?
最もお金をかけずにフロントガラス修理・交換をする方法は、DIYで行う方法です。修理に関しては専用のリペアキットが市販されているので、それを使用すればリペア初心者であっても簡単に修理できます。
しかし、修復が不完全だとその傷が広がって傷が大きくなる危険性もあり、交換にいたっては慣れていないと大変な労力を費やすことになります。
そのため、修復に自信がない人、完璧な修復を希望する人は専門店に依頼することがおすすめです。
フロントガラスの交換費用はどのくらい?
フロントガラス交換をしたことがない人は、交換に一体いくらほどかかるのか、気になる人もいるでしょう。
フロントガラスの交換費用を調べてみると、交換を受け付けている店舗によってかなりの差があることがわかりますが、それには秘密があるのです。
では次より、交換費用の内訳、交換費用に差がある理由、相場を知るための秘訣などについて、詳しく説明していきます。
フロントガラス交換費用の内訳
フロントガラス交換費用の内訳は、以下になります。
- フロントガラス本体の代金
- 施工費用
費用は、車のタイプによって異なります。それについては以下より説明します。
車種やガラスの種類にもよる
交換費用は、ディーラー・カー用品専門店・ガラス専門店と店舗ごとに異なり、また、車の種類によっても異なるのが特徴です。
車種・年式・ガラスの機能によって、取り付け可能なガラスとそうでないガラスに分かれます。そして取り付け可能なガラスも1種類ではなく、さまざまな形状・国産・海外とその種類によって費用が異なるのです。
このような違いがあるために、フロントガラス交換にかかる費用は、平均していくらとは簡単にいえません。
相場を知るために複数の見積もりを取ろう
自分のフロントガラス交換費用を把握するためには、1店舗の業者にすぐ決めるのではなく、複数の店舗に見積もりを出してもらい、比較をすることです。
見積もりはどの店舗も基本的に無料で受け付けており、店舗によっては公式サイト上で見積もり料金を出せるサービスも行っています。
複数の見積もり費用を出して、その見積もりを並列に並べてみれば、その相場が見えてくるでしょう。
フロントガラス選びは種類が多くて難しい
先述した通り、フロントガラスにはさまざまな種類があるので、どれが自分の車に取り付け可能か、どれが適しているかを選ぶ必要があります。
フロントガラス用のガラスはどのような種類があるのか、以下より説明しましょう。
純正のフロントガラス
ディーラーに交換した場合に用意されるのが、メーカー純正のフロントガラスで、ディーラーは純正品の使用を前提に見積もりをします。このフロントガラスは表面にガラスメーカーのロゴマークが入るのが特徴です。
値段は決して安価ではないので、安さにこだわりたい場合は他の交換方法を検討するといいでしょう。
ガラスメーカーの市販品
フロントガラスは、国内のガラス専門メーカーから販売されているものも、入手可能です。品質はディーラー経由で交換できるガラスと差はありませんが、ディーラーに依頼するより費用を抑えられるのがメリットです。
ガラスメーカーはガラスの専門家なので、ディーラーが用意した純正品より高機能なガラスもあります。
紫外線・赤外線カットをしてくれるフロントガラスなどもあるので、高機能を希望する場合はそちらを購入するといいでしょう。
海外輸入品のガラス
国産のガラスより格安で購入できるのが、海外輸入品のガラスです。安価なものは粗悪品として取り付けの際にフィットしないという問題がありそうですが、そのような問題はありません。
しかし、品質的には完全に保証できないガラスも100%ないとはいえず、ガラスが曇っている・歪んでいるといった報告もネット上にはあります。

中古品のガラス
安さを重視する場合、中古品のガラスという選択肢もあります。中古品というと劣化したものというイメージがありますが、中古品のガラスを使っていても車検では問題になりません。
ただし、新品に比べると細かい傷がついているものもあり、在庫が必ずあるという保証もないのが欠点です。

フロントガラスを交換するのにかかる時間は?
フロントガラスの交換時間は、数時間〜半日程度です。その日の午前中に車を出せば遅くても夕方ごろには交換が完了しています。板金作業に比べると、それほど時間はかかりません。
数日かかる場合も、代車を無料で貸してもらえることが多いです。予約の際に確認しておくのがおすすめです。
フロントガラス交換を依頼するなら「くるガラ」がおすすめ
フロントガラスの修理・交換におすすめのサービスが、「くるガラ」です。
フロントガラスの修理実績が20万件を超える高い技術力と品質があるため、安心して修理・交換を依頼することができます。
- 施工後3年間の保証がある
- 作業中の無料代車・出張での対応してもらえる
- 保険対応可能で、保険使用時の対応もしてもらえる
出張での対応もしてもらえるため手間もかからず、保険使用時の面倒に感じる対応代行もしてもらえます。
今だと、持ち込みで3000円オフになるなど、お得なキャンペーンもありますので、一度問い合わせをしてみてください。電話やメールでの対応が可能です。
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フロントガラスの修理に保険は適用される?
飛び石などでフロントガラスになれて時がついた場合、車両保険の対象内なので保険は適用されます。ディーラーなどに頼めば、保険に関する面倒な手続きを代行してもらうことが可能です。
保険を適用して修理をすると以前よりも高価なガラスに交換してもらえることもあるので、お得といえるでしょう。
保険を使う際の注意点
保険を使っての修理は便利なものですが、注意点もあります。
- 保険等級が下がり、保険料が高くなる
- 事故有係数により保険料が高くなる
- 免責金額の対象外なので、自己負担になる
- 飛び石は補償範囲外となっている保険もある
保険に加入していると安心ですが、必ずしもお得とはいえないケースもあるので、注意しましょう。
フロントガラスの傷を日頃から予防する方法
フロントガラスの修理に関する情報も大事ですが、修理に至らないようにあらかじめ予防することも必要です。では、日頃から予防するための方法について、以下より解説します。
日差しや寒さ対策をする
強い日差しを浴び続けると、ワイパーのゴムが劣化してゴムが割れやすくなります。ゴムが割れた状態になるとガラスを傷つける原因になるので、ゴムの劣化具合を見て1年以内に交換するようにしましょう。
また、真冬にフロントガラスが凍結した場合、熱湯をかけて溶かそうとすると急激な温度変化でガラスにヒビが入る恐れがあります。エンジンの熱などでゆっくりとあっためるようにしましょう。
走り方を意識する
飛び石は勝手に飛んでくるので予防は難しいかもしれませんが、それでも事前にいくつかの注意事項を守っていれば、ある程度の予防は可能です。その予防策とは以下のポイントになります。
- スピードを抑える
- 車の前後の距離を取る
- スポーツカー(タイヤが柔らかいタイプ)、四輪駆動、トラックの後方は避ける
これらに注意しておけば、通常の走行よりも飛び石の被害は予防できます。
まとめ
フロントガラスは運転の視界をみる重要な部分なので、普段から大事に扱わないといけません。
少しでも傷があった場合は放置するのではなく、修理・交換するように心がけましょう。
交換する際、フロントガラスは多様な種類が用意されているので、どのガラスが自分の車にふさわしいか、事前にしっかりと考えておくことも大切といえます。交換が必要な方は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。