2年に1度の車検。車を安全に走らせるには大切な検査です。
車検に合格した車には車検シールが渡され、そのシールを貼ることにより車検に合格したとひと目で確認することができます。
通常フロントガラスにステッカーを貼るのは、視界の妨げになることもあり禁止なのですが、車検シールやダイヤルステッカーは車のフロントガラスに貼られていますよね。
車検シールは知っているけど、ダイヤルステッカーは何のためにあるのか分からない。
このように思っている方も多いはず。
今回は車検シールとダイヤルステッカーの違いについての説明や、車検シールの貼り方、剥がし方、法律面の話も交えながらお伝えしていきます。
車検シール(ステッカー)の貼り方と綺麗に剥がす方法を解説
車検に通った車には必ず車検シールが貼られています。
通常ディーラーや整備工場などに車検をお願いすれば、工場で貼り付けてもらえるのですが、中にはユーザー自身で車検に行く方もおり、そのような方はシールを自分で貼らなければなりません。
車検シールの貼り方は少し特殊で、初めての方は戸惑ってしまうことでしょう。
ではどのように貼ればいいのか、動画を参考にご紹介していきます。
車検シール(ステッカー)の貼り方
ステッカーの貼り方はとても簡単。
シールを2枚くっつけた作りとなっているため、ちょっとした準備が必要なのですが、慣れてしまえば2分もかからずシールを張ることができます。
車に貼る前の下準備方法は以下の通りです。
- まず有効期限の年月日が書かれてあるシールの台座を半分剥がす。
- 中央の部分で折り曲げ、もう一つのシールと合体。
- 残りの半分も剥がしてしまい、ひとつのシールを完成させる。
- 合体したシールの台座を剥がす。
文章では理解するのが難しいと思うので、分かりやすい動画を載せておきます。参考にしてみてください。
思っていたよりも簡単だったのではないでしょうか。
シール自体にも組み合わせ方が親切に説明されていますので、この記事を読んでいただいた方は迷わずに作業できることでしょう。
動画でもお話しされていましたが、元の場所に貼り付ければOK。
貼り付ける位置としての明確な基準はなく、国土交通省のホームページでも「自動車の前面ガラスの内側に前方から見やすいように貼り付ける」と記載されています。
通常フロントガラスの中央上部や、運転席から見て少し左に寄った場所に取り付けられているシールです。


ベトベト跡を残さない車検シールの剥がし方
動画でも剥がし方をお話しされていましたが、キレイにはがせることができれば方法は何でも構いません。
整備工場では「スクレーパー」というシールはがしを使っています。
スクレーパーにはカミソリの刃に似た金属が取り付けられており、ガラス面ならキレイにしかも簡単にはがすことが可能。
剥がし方としては、水などを霧吹きで吹き付け、スクレーパーの刃で削り落とすイメージです。
スクレーパーの値段はあまり高くないので、キレイに剥がせる自信がない方は購入してみてはどうでしょうか。
車検シール以外にも使えて、とても便利な商品となっています
危険!車検シールを貼らないと50万以下の罰金
「自動車は、自動車検査証を備え付け、かつ、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない」
これは道路運送車両法第66条で定められた、車検標章、つまり車検シールに関しての法律です。
車に詳しくない方でも、車には車検という検査があり、必ず受けなければならない検査だということはご存じかと思います。
車検同様に車検シールも必ず表示しなければならない標章であり、違反すれば罰則として罰金50万円という形で違反金を支払わなければなりません。


もし紛失しても再発行できるので大丈夫
もし車検シールを紛失してしまった時は、焦らずに最寄りの「地方運輸局」に向かい再発行手続きを行います。
決められた手続きを行えば、再発行してもらえるので安心ですね。
運輸局に行くまでの道のりで、車検シールを貼っていないことが気になるのであれば、運輸局に電話し指示を仰ぎましょう。


豆知識。車検シールとダイヤルステッカーの違いは?
車検シールとダイヤルステッカー。
どちらも車検時に貼り付けられるシールですが、何が違うのか気になったことはありますか?
実はこの2つは全く違う意味合いを持つのです。
車検シールは文字通り車検に合格した際配られる検査標章であり、このシールにより次回の車検の日や、車検に合格したという事がわかります。
それに対しダイヤルステッカーは定期点検を行った際、貼り付けるシールです。
車を所有するうえで必ず受けなけらばならない点検として
- 法定12ヶ月点検
- 法定24ヶ月点検
この2つがあります。
24ヶ月の段階で車検を通すため、次回は12か月点検と12と24をローテーションし続けます。
つまり1年に1度は点検をしてくださいね、という事です。
ダイヤルステッカーには中央の数字と、円を描くように1~12の番号が振り分けられています。
中央の数字は年を、周りの数字は点検月を表しており、次回の点検が何年の何月に行わなけらばならないかを表示。
また裏にも次回の点検年月と、前回点検を行った年月日が表示されており、これにより表と裏、両方から次回の点検月を確認することができます。


すぐに貼れないときに運転しても大丈夫?
先ほどもお伝えしましたが、車検シールを貼らずに道路を走ると法律違反となり50万円以下の罰金が課せられます。
しかし指定工場で検査を行った際、すぐに車検シールが手に入らないことも。
そんな時に発行されるのが「保安基準適合標章」。
これは検査に合格したけど、車検シールがまだない場合に貼り付けるもので、15日間という有効期限が存在。
指定工場へ車検に出したけど車検シールがない場合、適合標章を貼ることで道路を走ることができます。

まとめ
車のフロントガラスに貼り付けてあるステッカーは、車検シールとダイヤルステッカーの2種類がありこの2つは違う意味合いを持ちます。
車検シールは車検に合格したという証であり、ダイヤルステッカーは定期点検を行ったという証。
車検シールの注意点として、車に貼り付けずに走行した場合法律違反となり、50万円以下の罰金が発生。
また指定工場で車検を受けると、すぐに車検シールが渡されないことがあります。
そのような場合は「保安基準適合標章」を貼り付けることで、最大15日間車検シールがない状態で走行が可能です。
車検シールは検査を受けたかどうかを表す大切な印。道路を走行する際は、必ず貼り付けておきましょう。