新車で購入したのに、年数が経つにつれてヘッドライトの黄ばみが目立つようになってきたと感じられる方も多いのではないでしょうか。
ヘッドライトはポリカーボネート樹脂という素材で出来ており、紫外線に弱いのが特徴です。
そのため、新車時にはヘッドライト表面に特殊な保護剤が塗られていることが一般的です。
しかし、経年劣化によって、表面の保護剤が剥がれ落ちていき、ヘッドライトの表面が紫外線や酸性雨の影響でだんだんと黄ばんでいきます。
そこで、今回は車のヘッドライトの黄ばみを100均グッズで取り除くことができるのかについて紹介していきます。
車の黄ばみ取りに使える100均グッズ
昨今、100均ショップには様々なグッズが売られており、国内外問わずに注目を集めています。
お掃除グッズやキッチン用品、カー用品など豊富な種類を取り揃えており、低予算で便利グッズを手に入れることができるでしょう。
中でもヘッドライトの黄ばみ取りに使えるのはダイヤモンドクリーナーやメラニンスポンジです。
・ダイヤモンドクリーナ
・メラニンスポンジ
100均で販売されているダイヤモンドクリーナーには人工ダイヤモンドが配合されており、非常に硬度の高い研磨剤として使用することができます。
ヘッドライトの表面にこびりついた黄ばみをしっかりと磨くことができ、高い効果が期待できるでしょう。
また、クエン酸が配合されていたり、アルカリ成分が配合されていたりするダイヤモンドクリーナーなど、洗浄能力に優れているものもあります。
そもそも、ヘッドライトの表面に付着している黄ばみはヘッドライトの素材であるポリカーボネート樹脂が劣化してできたものです。
ポリカーボネート樹脂は紫外線の影響を受けやすく、経年劣化によって、だんだんとくすんできたり黄ばんできたりしてしまいます。


さらに、100均にはダイヤモンドクリーナー以外にもメラニンスポンジが売られています。
メラニンスポンジとは、メラニン樹脂を超微粒子状に発泡させて作ったものであり、高い研磨効果があると言われています。
実際、プロの清掃業者も使用していることもあり、頑固な汚れを落とすことができます。
取れない黄ばみにはクリアライトがおすすめ
一方、最近ではスゴピカクリアライトという初心者でも簡単に使用できるヘッドライト専用のクリーナーなどが販売されています。
スゴピカクリアライトはスプレータイプのクリーナーで、ヘッドライト表面に吹きかけて拭き上げるだけという簡単作業なのが魅力的です。
さらに、コーティング剤が含まれているため、黄ばみを取り除いた後もヘッドライトをしっかりと保護してくれるのが特徴です。
また、保護効果が約6ヶ月もあるため、できるだけ手間をかけたくないという方でも一度使ってしまえば、効果が持続することを実感できます。
市販商品との比較
研磨能力の高いダイヤモンドクリーナーは100均ショップ以外にもホームセンターやドラッグストアなどで販売されています。
ダイヤモンドクリーナーには人工ダイヤモンドが含まれており、非常に高価なクリーナーだといえます。
100均 | 市販商品 | |
特徴 | 高い研磨能力とアルカリ成分による汚れの分解 | 優れた研磨能力と耐久性の高さ |
成分 | 人工ダイヤモンド 酸化セリウム クエン酸など | 界面活性剤 洗剤 人工ダイヤモンドなど |
金額 | \100(+税) | \1,000~3,000(+税) |
実際に100均グッズの効果は?
100均グッズにもヘッドライトの黄ばみ取りに使えそうなものがいくつかあります。
しかし、実際の効果はどうなのでしょうか。
1.ダイソーグッズで出来る!黄ばみ・くすみ除去☆200円でここまで出来る☆
ダイヤモンドクリーナーを使用し、ビフォーアフターが紹介されています。
3回~4回ほど、ダイヤモンドクリーナーで磨くだけで、黄ばみがしっかりと取れており、綺麗になっているのがわかります。
その後、メラニンスポンジを使って仕上げていくと、さらに綺麗な仕上がりになっていることがわかります。
ダイヤモンドクリーナー、メラニンスポンジ、ともに100均ショップで売られており、税込220円で綺麗に仕上げることができます。
2.ヘッドライト黄ばみ ダイヤモンドクリーナー ダイソー
経年劣化によって黄ばみが付着したヘッドライトを100均グッズで綺麗にしていくという動画です。
ダイヤモンドクリーナーを使用し、ヘッドライトの表面に水をかけながら磨いているだけです。
ビフォーアフターを見てみると、効果が出ていることがわかります。
ヘッドライトの黄ばみを取る方法を解説
黄ばみを取る手順
- 洗車でほこりやゴミを落とす
- 丁寧に養生を行う
- 水をかけながら磨く
- クロスで吹き取る
- 5分ほど③と④の作業を繰り返す
ヘッドライトの黄ばみ除去作業を行うには、表面のほこりやゴミをしっかり落としてからはじめましょう。
表面にほこりなどがついていると、クリーナーを使用した時に余計に傷がついてしまったり、汚れてしまったりしてしまいます。
そのため、事前に洗車をするなどして、ほこりを洗い流しておくことが大切です。
そして、ダイヤモンドクリーナーなどの100均グッズを使用する場合は必ずマスキングテープで養生することが大切です。
特にダイヤモンドクリーナーには人工ダイヤモンドが配合されており、非常に硬度が高くなっています。
そのため、万一ボディに当たってしまった場合は、ボディの塗装が剥がれたり、傷がついたりしてしまいます。

養生作業が終わったら、水をかけながらダイヤモンドクリーナーやメラニンスポンジを使って、磨いていきます。
あまり力をかけずに全体をまんべんなく磨くことがポイントです。
そして、マイクロファイバークロスなどを使用して汚れを拭き取りながら、何度か同じ作業を繰り返していきます。
マイクロファイバークロスとは繊維が非常に細かいタオルのようなものであり、ホームセンターやカー用品店などで売られています。
目安としては4~6分程度、磨き作業を行うと効果を実感することができるでしょう。
最後にコーディング剤を使おう
100均グッズを使用して、ヘッドライトの黄ばみを取ることは可能です。
しかし、ダイヤモンドクリーナーやメラニンスポンジには研磨作用があるため、ヘッドライトの表面を削り落としてしまいます。
そのため、黄ばみを除去した後はコーティング剤を使用して表面を保護する必要があります。
なぜなら、ヘッドライトの素材であるポリカーボネート樹脂は紫外線に弱く、紫外線が当たるとすぐに劣化してしまうからです。
したがって、ダイヤモンドクリーナーなどを使って、黄ばみを取った後はコーティング剤を使用してしっかりと表面を保護するようにしましょう。