洗車の際、使用されることがあるのが車用虫取りクリーナー。
車用虫取りクリーナーは各メーカーから様々な種類が販売されているので、「どれを買っていいのだろう…」と迷ってしまう方も少なくないでしょう。
今回は、おすすめの虫の汚れ除去クリーナー10個を選定してご紹介します。
加えて
・車のガラスやグリルに付着した虫の汚れを落とす4つの方法 ・車用虫取りクリーナー3つのタイプの選び方
もあわせて紹介します。
車に付着した虫汚れを放置してはいけない理由
そもそも車に付着した虫汚れを放置してはいけないのはなぜなのでしょうか。放置してはいけない理由は2点あります。
1.汚れが落ちないで放置すると簡単にはがせなくなるから 2.虫の死骸が酸化すると、ひび割れを発生する可能性があるから
順番に解説していきます。
汚れが落ちないで放置すると簡単にはがせなくなる
車に付着した虫汚れを放置してはいけない1つ目の理由は、汚れが落ちないで放置すると簡単にはがせなくなるからです。
付着したばかりの虫汚れの場合、車のボディに完全に付着しきっていないので、比較的簡単に除去することが可能です。
しかし、車についた虫の死骸の汚れは、時間経過とともに硬くなってこびりついてしまって取りづらくなります。
虫の汚れを発見したら、早めに洗い流すなどの対策を取ることが大切です。
虫の死骸が酸化すると、ひび割れを発生する可能性がある
車に付着した虫汚れを放置してはいけない2つ目の理由は、虫の死骸が酸化すると、ひび割れを発生する可能性があるからです。
虫の体液にはたんぱく質やリン酸が含まれており、車と衝突して潰れることで、この体液が塗装面に付着します。
このまま気づかずに放置していると体液が酸化し、塗装も酸化してしまって車にシミのような跡が残って劣化してしまいます。
放置していると、ひび割れてしまう可能性があるので、気づいたときに除去することが大切です。
車のガラスやグリルに付着した虫の汚れを落とす4つの方法
先に挙げた理由のように虫の汚れを発見したら、早めに洗い流すなどの対策を取ることが大切です。
では、どのようにして車のガラスやグリルに付着した虫の汚れを取り除くことができるのでしょうか。
取り除く方法は以下の4つです。
1.気がついたらすぐに水で落とす 2.車のボディ全体に虫が付いている場合はシャンプー洗車する 3.道具を使用せずに汚れを落としたい場合はお湯or雨の日に落とす 4.頑固な汚れの場合、虫取りクリーナーで落とす
順番に解説していきます。
落とし方①すぐに水で落とす
虫が車に付着していることに気が付いたなら、すぐに水で虫汚れを落としましょう。
車に付着したばかりであれば、ボディに虫が固まっておらず簡単に水で虫汚れを洗い流すことができます。
ホースを使って水洗いするなど車の塗装に傷をつけずに洗い流すことができるでしょう。
もし、近くにホースなど水道が近くにない場合、水に浸した洗車タオルやマイクロファイバークロスを使用し、虫汚れの上に水分を含ませて取り除きましょう。
落とし方②車全体に虫が付着している場合はカーシャンプー洗車する
虫汚れが車全体に付着していて、ひどい場合はカーシャンプーを使って汚れを落としましょう。
手順は以下の通りです。
1.カーシャンプーを準備する 2.ガラスとグリルを洗う 3.ボディに付着した汚れを水圧で落とす 4.カーシャンプーを使って全体を洗う 5.水分を拭き上げる
基本的には、カーシャンプーを使った洗車がおすすめです。
しかし、カーシャンプーの洗車を行うことが難しい場合であれば、一度水洗いで洗車をしておき、できる限り早くシャンプーでの洗車を行うようにしましょう。
どうしても時間がない場合や、虫が付いてすぐの場合は、目に見えている虫だけでも水洗い洗車で落としておきましょう。
落とし方③何も使用せずに汚れを落としたい場合、お湯or雨の日に落とす
カーシャンプーなど特に何も使用せずに虫汚れを取り除きたい場合、お湯を使って汚れ落としをしましょう。
時間経過とともに固まってしまった虫汚れがしつこくこびりついてしまった場合には、カーシャンプーを使った洗車を行っても汚れが落ちない場合があります。
「固着して車にこびりついた虫汚れを道具を使わずに今すぐ落としたい」という場合には、熱いお風呂のお湯(43~45℃程度)に浸した洗車タオルもしくは、マイクロファイバークロスを虫汚れの上に乗せ、蒸気を含ませて虫汚れを柔らかくしてから取り除きましょう。
雨の日にも虫汚れを落とすことができます。
雨の日は雨を利用し、虫汚れに対して大量の水分が吸収できます。さらに、雨の日は湿気が多いので、一段と水分の吸収がしやすくなります。
長い時間、雨に車が当たることで、虫汚れが柔らかくなります。汚れが柔らかくなれば、洗車タオルやマイクロファイバーなどを利用して簡単に虫の汚れを拭き取れるでしょう。
落とし方④頑固な汚れの場合、虫取りクリーナーで落とす
車に固着してしまった虫汚れは、虫取りクリーナーを使って汚れを落としましょう。
虫汚れは虫の死骸であり、死骸から出る体液(タンパク質やリン酸)はアルカリ性です。
基本的には、アルカリ性の汚れはアルカリ性のクリーナーで取り除くことが基本といわれています。
車に頑固に固着している虫汚れを確実に除去するには、虫取り専用のクリーナーを使った洗浄を行いましょう。
車用虫取りクリーナー3つのタイプの選び方
では、もしクリーナーを使用して車に付着した汚れを取り除くとしたらどのようなクリーナーを選べばよいのでしょうか。
ここでは、車用虫取りクリーナー3つのタイプの選び方 について解説していきます。
手軽に使いたい人はシートタイプがおすすめ
手軽に使用したい場合はシートタイプを選ぶのがおすすめです。
携帯性に優れており、一番手軽に使用できるタイプがシートタイプの虫取りクリーナーです。
クリーナーの液剤をしみ込ませたタイプなので、使いたい時にサッと取り出して拭くことができます。
手軽に使えるシートタイプですが、虫の死骸がこびりついて乾燥してしまったら、落とすのが難しくなります。
無理に車の塗装を擦れば、塗装面に傷が付いてしまう可能性があるので、注意して使用するようにしましょう。
塗装に傷をつけたくない人は液体タイプがおすすめ
虫汚れが固着し、こびりついてしまったら液体タイプのクリーナーがおすすめです。
溶液を気になる虫汚れにかけて少し時間を置いてから拭き取れば、汚れをキレイに取り除けます。
もし、それでも虫汚れを除去できない場合は、マイクロファイバークロスやキッチンペーパー、ティッシュなどを取り除きたい箇所に貼ってその上から液体を多めにかけてしみ込ませましょう。
虫の死骸を取った後は、その部分だけでも水洗いして溶液をキレイに拭き取るようにしましょう。そのまま残しておくとシミの原因になりますので、必ず拭き取るように注意しましょう。
こびりついてしまった汚れを取りたい人は泡タイプがおすすめ
液体タイプと同じく車に固着して汚れがこびりついてしまった虫の死骸や鳥のフンの除去には、泡タイプの虫取りクリーナーがおすすめです。
液体タイプは、液をかけても流れて落ちていきますが、泡タイプであれば虫汚れの場所に留まってくれるという特徴があり、しっかりと溶剤が汚れにしみこんで除去できます。
液体タイプを使用しても汚れを落とせない場合は泡タイプのクリーナーを選んでみましょう。
おすすめの虫の汚れ除去クリーナー10選
ここから、おすすめの虫の汚れ除去クリーナーを10種類紹介します。
本荘興産 ポリマジック(手掛け用)
細かい鉄粉や虫の死骸、頑固な油脂汚れといった様々な汚れを取り除くことができる固形タイプのクリーナーです。
特に、バンパーや車体などの細かい部分についた汚れを除去するのに適しています。汎用性が高いので、ドライバーにとって非常に便利な商品です。
メーカー名 | 本荘興産 |
内容量 | 2個セット |
液性 | (固形タイプの商品のため液性なし) |
商品サイズ | 縦:10cm 横:8cm 高さ:3cm |
商品の重量 | 500 g |
付属品 | ー |
キーパー技研(KeePer技研) コーティング専門店の虫とりクリーナー 300ml
洗車専門業者のKeePerがお届けする虫とりクリーナーです。
特殊な浸透剤を含んだ泡が、頑固にこびり付いた汚れをふやかして除去し、虫だけでなく、鳥のフンなどもすっきりと塗装を傷めずにすっきりと落とせます。
ボディコーティングやガラス面の撥水コートを落とすことなく汚れ除去をすることが可能です。全塗装色にも対応しています。
メーカー名 | キーパー |
内容量 | 300ml |
液性(成分) | 弱アルカリ性 |
商品サイズ | 幅:7.7cm 奥行:6.5cm 高さ:18.3cm(梱包サイズ) |
商品の重量 | 370 g |
付属品 | ー |
SOFT99 ニューピッチクリーナー 420ml
洗車を行ったとしても簡単に除去できないような頑固なピッチタールなどの油性の汚れのみならず、固着してしまった虫の死骸に対してスプレーをするだけでスムーズに落とせます。
汚れの除去と同時に汚れの防止被膜を形成して再付着を防止することが可能です。
メーカー名 | ソフト99(Soft99) |
内容量 | 420ml |
成分 | 石油系溶剤、シリコーン |
商品サイズ | 幅:6.2cm 奥行:6.2cm 高さ:21.4cm(梱包サイズ) |
商品の重量 | 380 g |
付属品 | ー |
KURE(呉工業) プロクリーン虫とりクリーナー 350ml
自動車についた虫汚れを落とすスプレータイプのクリーナーです。酵素の力で、車に付着した虫の汚れや鳥のフンなど通常のクリーナーでは落ちない汚れを簡単にスプレーして拭き取るだけできれいになります。
塗装面やメッキ面、ナンバープレートなど、車の様々な箇所に使用できます。
メーカー名 | KURE(呉工業) |
内容量 | 350ml |
成分 | 界面活性剤、エタノール、酵素 |
商品サイズ | 幅:6.1cm 奥行:10cm 高さ:6.1cm |
商品の重量 | 422 g |
付属品 | ー |
カーオール(CARALL) ガンコ汚れの強力クリーナー
水アカや虫などの頑固な車の汚れをピンポイントで取り除くスプレータイプの強力クリーナーです。
水を使わずスプレーして拭くだけで、水アカや虫などのガンコな汚れを素早く除去でき、コンパウンドを含んでいないため、塗装面への影響が少ないのがメリットです。
さらに、ボディのみならず窓やバンパー、バイザー、ホイールなど幅広く車の汚れている部分に使用できます。
メーカー名 | オカモト産業 |
内容量 | 500ml |
液性 | 弱アルカリ性 |
商品サイズ | 幅:10.6cm 奥行:6.4cm 高さ:22.6cm |
商品の重量 | 594 g |
付属品 | ー |
ホルツ バグクリアー 300ml
頑固な虫の死骸や鳥のフンを簡単に落とせるアルカリ性のクリーナーです。
カーシャンプーでは、落ち切らない車のボディやバンパー、フロントガラス、ヘッドライトなどに付着した虫汚れや鳥のフンを洗浄し、頑固な虫や鳥フン汚れを除去できます。
泡状の液体が汚れをふやかして浮かせて落とすので、洗車機前にスプレーして汚れをふやかせます。ふやかして落とすためゴシゴシこすって塗装面を痛める心配がありません。
コーティング施工車にも対応しています。
メーカー名 | Holts(ホルツ) |
内容量 | 300ml |
液性 | アルカリ性 |
商品サイズ | 幅:9.3cm 奥行:6.7cm 高さ:18.2cm |
商品の重量 | 350 g |
付属品 | ー |
クリンビュー 鳥フン&虫汚れ除去クリーナー 220ml
ボディー・ガラスに使用可能な鳥フンと虫汚れ除去に特化したクリーナーです。
車にこびり付いた固まってしまった鳥フンや虫汚れを泡でふやかして簡単に除去してくれます。塗装を痛める心配がなく、乾いた鳥フン・虫汚れも泡で包んでツルッとこすらずに簡単でスッキリと落とせます。
メーカー名 | イチネンケミカルズ(Ichinen Chemicals) |
内容量 | 220ml |
成分 | 水、界面活性剤、アンモニア |
商品サイズ | 幅:5.3cm 奥行:5.3cm 高さ:17.5cm |
商品の重量 | 250 g |
付属品 | ー |
カーメイト 虫&鳥フンクリーナー 400ml
このクリーナーは、鳥のフンや虫の死骸などの汚れを取り除くことができます。
強力タイプで、擦らなくても簡単に汚れを洗浄できるので、ゴシゴシとこすり洗いが不要です。
洗車をするのに時間を割けない方におすすめのクリーナーです。
メーカー名 | カーメイト |
内容量 | 400ml |
液性(成分) | アルカリ性 |
商品サイズ | 幅:10.5cm 奥行:6cm 高さ:21cm |
商品の重量 | 473g |
付属品 | ー |
ウィルソン(WILLSON) 虫取り 虫汚れ・鳥フンクリア 380ml
汚れの細部まで素早く浸透し、虫や鳥フンを強力に洗浄できます。
ボディ以外にも、ガラスやヘッドライト、樹脂バンパー、ナンバープレートにも使用できるなど汎用性の高いクリーナーとして人気です。
メーカー名 | ウィルソン(Willson) |
内容量 | 380ml |
液性(成分) | 弱アルカリ性 |
商品サイズ | 幅:9.7cm 奥行:9cm 高さ:22cm |
商品の重量 | 468 g |
付属品 | ー |
リピカ(ripica) 虫取りクリーナー 200ml
車のボディーやガラスにこびりついた虫の死骸や鳥のフンを除去できるクリーナーです。
たんぱく質と油分の汚れを溶かして分解し洗い流せるので、塗装への影響のない汚れ除去が可能です。
メーカー名 | リピカ |
内容量 | 200ml |
液性(成分) | アルカリ性 |
商品サイズ | 幅:6cm 奥行:5cm 高さ:18.3cm |
商品の重量 | 246g |
付属品 | ー |
虫の汚れを防ぐ2つの対策法
虫の汚れを防ぐ方法は以下の2つです。
1.コーティングやワックスで対策する 2.保護フィルムで対策する
以下で詳しく解説します。
対策法①コーティングやワックスで対策する
1つ目の虫汚れの防止策としては、コーティングやワックスがあります。
コーティングやワックスを施工すると、ボディやガラスに保護膜が形成されます。
この保護膜の形成によって、虫がボディやガラスに付着することを防ぐことができ、虫のこびりつきや酸化によるダメージから車を守ることができます。
【ポイント】 コーティングに関してはボディやガラスの施工することができます。優れた防汚性により付着してしまった虫汚れを簡単に落とすことができるので、おすすめの予防対策です。
詳しいコーティング剤に関することについては以下の記事を参照してください。

また、コーティングを行うのにおすすめの商品は以下の通りです。
ステイゴールドジャパン おさるのスゴピカトップコート
濡れたままのボディであっても簡単に施工が可能です。3カ月以上、効果が持続し、定期的に使用すると、強力な皮膜を形成し、光沢・艶が持続することができます。
対策法②保護フィルムで対策する
2つ目の虫汚れの防止策としては、保護フィルムで対策する方法があります。
保護フィルムとは、車のボディ表面に貼る専用のフィルムのことで、虫汚れのみならず、飛び石や生活傷などから車のボディを保護することができるものです。
保護フィルムは、コーティングやワックスと同じで、虫が直接的にボディやフロントガラスに付着することを防ぐことができます。また、虫のこびりつきや酸化によるダメージも防げます。
デメリットとしては、高価であることや施工できるお店が限られるなどの要因が挙げられます。そのため、こうした要因が気になる方はコーティングを行った方が良いでしょう。
まとめ
今回は、虫の除去におすすめの洗車用クリーナーと虫の汚れを落とす方法、車用虫取りクリーナーの選び方を解説してきました。
車用虫取りクリーナーは、車に付着した虫の汚れを効率良く洗車できるクリーナーです。
虫の汚れが目立つのであれば、専用のクリーナーを使用して汚れを落とすのがおすすめです。
日ごろから念入りなお手入れを行う分だけ、自分の愛車を綺麗な状態にし続けることができます。
この記事の内容を参考にして車用虫取りクリーナーを使用して洗車を行い、キレイな状態で気持ちよくドライブに出かけましょう。