「子供とタクシー乗るとき、チャイルドシートはいるの?」
「タクシー用にチャイルドシート買わないといけないの?」
そんな疑問に答える記事です。
子育てをしていると子供と一緒にタクシーに乗ることもあると思います。
そんなときにチャイルドシートが必要なのか気になりますよね。
この記事では、タクシーでチャイルドシートが必要なのかや子供と一緒にタクシーに乗るときの注意点を紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
タクシーはチャイルドシートを着用しなくてもいい?
結論から言うと、タクシーでのチャイルドシートは着用しなくても乗れます。
道路交通法施行令でタクシーやハイヤー、バスなどを利用する場合はチャイルドシートの着用義務が免除されることが決まっています。
バスで赤ちゃんを連れた人がチャイルドシートを着けているのを見たことがないですよね。
タクシーもバスと一緒で赤ちゃんを抱っこしたまま乗車しても法律的には問題ありません。
ただし、安全上から見ると子供と一緒にタクシーに乗るときはチャイルドシートを付けることをおすすめします。
その理由を次の項目で詳しく説明していきたいと思います。
チャイルドシート未使用時の死亡率は約4.6倍
警察庁によると、交通事故が起こったときのチャイルドシート適正使用時は死亡率が0.06%なのに対して、チャイルド未使用時の死亡率は0.29%と約4.6倍にもなっています。
(平成30年~令和4年の統計/警察庁)
このようなデータを見ても、チャイルドシートを着用する方が安全だと分かりますよね。
タクシーと言っても行動で他の車と一緒に走っているので、事故が起こる可能性は十分あります。
交通事故による怪我も懸念されるため、安全のためにもなるべくタクシーではチャイルドシートを利用しましょう。
タクシーでチャイルドシートを利用する3つの方法
た方がいいことは分かりましたが、どうやってチャイルドシートを利用したらいいのでしょうか。
これから、タクシーでチャイルドシートを利用する方法を紹介します。
1.チャイルドシートを持参する
チャイルドシートをタクシーに持参しましょう。
ただし、チャイルドシートの形状によっては、チャイルドシートが取り付けれない車種もあるので、チャイルドシートを持参する前には、事前にタクシー会社に連絡しておきましょう。
チャイルドシートは約14kgと重いので、持参するのは現実的でないと思われる方もいると思います。
2.簡易チャイルドシートを利用する
よくタクシーを利用する方は、簡易チャイルドシートを利用してみてはいかがでしょうか。
簡易チャイルドシートとは、普通のチャイルドシートと比べて、コンパクトで、持ち運びしやすいです。
財布ほどのサイズになる商品もあるため、持ち運びにはぴったりです。
多くの商品は取り付けも簡単で、シートベルトがあれば、取り付けることができます。
3.チャイルドシートがついているタクシーを利用する
タクシー会社によってはチャイルドシートを貸してくれるところもあります。
わざわざ自分で用意しなくていいので、楽ですよね。
実際にどうやって、チャイルドシートを貸しだしてくれるタクシーを使うのか、次の項目で説明していきたいと思います。
チャイルドシートが付いているタクシーを呼ぶ方法
子育てタクシーは事前登録が必要
子育てタクシーとは一般社団法人全国子育てタクシー協会主催の子育てタクシードライバー養成講座課程を修了したドライバーが専門に乗務する、お子さんやその保護者、また妊娠中の方にも優しいタクシーのことです。
そのため、チャイルドシートの貸し出しのみでなく、子供への配慮も他のタクシーより安心できますね。
キッズタクシーはアプリや電話で予約可能
キッズタクシーは株式会社日本交通が運営しているサービスになります。
キッズタクシーの運転手は子育て経験や保育士、普通救急講習などといった資格を保有しています。
そのため、何かあった時でも頼ることができます。
キッズタクシーはアプリや電話で予約することができます。
このとき乗務員さんを要望に合わせて、指定することができます。
タクシーでチャイルドシートを利用しない場合の注意点
タクシーでチャイルドシートを利用したほうがいいとはいえ、緊急時だったり、急にタクシーを利用する場合はチャイルドシートを準備できないときもありますよね?
タクシーはチャイルドシートなしでも乗れるので、チャイルドシートなしでタクシーを利用する時の注意点を紹介します。
赤ちゃんの場合は大人だけシートベルトを着用する
子供が大きい場合は子供自身がシートベルトを付ける方が安全ですが、赤ちゃんの場合は大人だけがシートベルトをして、その上から赤ちゃんを抱きかかえる形が一番安全に乗ることができます。
子供の体格や年齢に合わせて臨機応変に対応していきましょう。
子供は運転席の後ろに座らせる
子供は後部座席の運転席の真後ろに座らせましょう。
タクシーが交通事故を起こしてしまった場合に子供は体重が軽いので、前方に投げ出されてしまう可能性があります。
投げ出されてフロントガラスに打ち付けられることもあります。
運転席の後ろなら投げ出されてもフロントガラスに打ち付けられる可能性が低くなります。
運転手に安全運転を呼びかける
タクシーの運転手は二種免許という観光に特化した免許をもっています。
そのため、安全運転の場合が多いですが、安全運転を呼びかけることで、カーブや大きく揺れる道など慎重に運転してくれる場合があります。
少し意識するだけでも事故のリスクは減るので、子供がいることを伝えて、より安全運転を心がけてもらうようにしましょう。
ドアやボタンに注意する
子供と乗るときはドアやボタンに注意しましょう。
チャイルドシートをしている場合はドアやボタンに手が届かないですが、チャイルドシートがないとなると、ドアやボタンに手が届いてしまいます。
子供は大人の予想が付かない行動をすることがありますよね。
そのため、どこを触ってしまっても大丈夫なようにチャイルドロックをお願いしましょう。
子供を先に下ろさない
タクシーから降りるときは必ず、大人から降りましょう。
子供を先におろすと、急に走り出したり、後ろにいた歩行者や自転車にぶつかってしまう可能性が高いです。
急に走り出して、車が走っている方向に出てしまうこともあります。
事故のリスクを減らすためにも、必ず大人から降りましょう。
長距離ならこまめに休憩を取る
長時間車に乗っていると小さなお子さんは飽きてしまったり、車の不慣れな揺れで気分が悪くなってしまうこともありますよね。
子供の身体的な負担を減らすためにもこまめに休憩を取りましょう。
また、チャイルドシートがないと大人が子供を抱えている状態なので、長時間はしんどいですよね。
子供と一緒にいるとなかなか休めないと思いますが、子供をしっかり守るためにも大人も同様に休憩をしておきましょう。
おもちゃやおむつの準備をしておく
先ほども言ったとおり、車に10分乗っているだけでもその日の調子次第では飽きてしまったりしますよね。
また、体調が悪ければ嘔吐をしてしまったり、お漏らしやぐずりだしてしまう可能性もありますよね。
子供がそうなってしまうのは仕方が無いことですが、出来る事は対策してタクシーに乗りましょう。
・ぬいぐるみや絵本を持って行く
・着替えやおむつの替えを持って行く
・エチケット袋を持って行く
このような対策をしておきましょう。
親御さんが一番お子さんのことを分かっていると思うので、他にも必要だと思う物を準備してタクシーに乗りましょう。
タクシーで長距離移動をする場合の注意点
状況によってはタクシーで長距離移動することもありますよね。
長距離移動をする場合は安全のためにもチャイルドシートは付けた方がいいです。
自分で用意できない場合はタクシー会社にチャイルドシートの有無の確認をしてみましょう。
どのタクシー会社に頼めばいいのか分からない場合は先ほど紹介したキッズタクシーや子育てタクシーを利用しましょう。
チャイルドシートを着用しない場合
急なタクシーでの長距離移動でチャイルドシートが用意できない場合もありますよね。
また、ベビーカーとチャイルドシートが一体になっている物を持っている場合はそちらを利用しましょう。
まとめ
今回はタクシーでチャイルドシートが必要かどうかについて説明しました。
タクシーでチャイルドシート着用の義務は免除されます。
しかし、安全面で考えると、チャイルドシートはタクシーでも使用した方がよいです。
急なことや、普段車に乗らない場合はチャイルドシートを用意できない場合もありますよね。
その場合はキッズタクシーや子育てタクシーなどを利用しましょう。
チャイルドシートが無くても違法ではないので、安全性には十分注意しながら乗ることで、事故で怪我をするリスクは減らすことができます。
これからお子様とタクシーに乗るときは参考にしてくださいね。