洗車の際にやっかいな存在なのが鉄粉です。
きれいに洗車したつもりでもボディに鉄粉のザラザラした感触があって困ったなんて人も少なくないでしょう。
今回は、鉄粉をきれいに除去する方法、おすすめの鉄粉除去クリーナーなどについて、詳しく解説していきましょう。

そもそも車の鉄粉除去とは?
車の鉄粉除去とは、車のボディに付着した鉄粉をきれいに取り除く作業です。
鉄粉は通常の水洗い・カーシャンプーの洗浄でも除去することは難しく、洗車後も茶色いドットのような鉄粉がボディに残るパターンは珍しくありません。
しかし、除去したいために力を入れてゴシゴシと擦ると、鉄粉とボディがこすれてボディにキズが付く恐れもあります。
通常の洗車方法ではない鉄粉用の洗車方法を実践することが必要なのです。
鉄粉を除去する方法4つ
鉄粉を取り除く方法は大きく分けて4種類あります。
その4つの方法について以下より説明しましょう。
鉄粉の除去方法① トラップ粘土
鉄粉除去のための特殊な粘土なのが、トラップ粘土です。
お湯などで温めると柔らかくなるので、その状態にしてから使用します。
頑固な鉄粉をきれいに除去できる、何度でも使用できてコスパが良いのがメリットですが、広範囲の除去だと時間がかかる、ボディにキズが付く可能性が高いのがデメリットです。
鉄粉の除去方法② ラバーパッド(スポンジ)
ラバーパッドは凸凹したゴム性の面が特徴で、この凸凹を駆使して鉄粉を取り除きます。
粘土に比べてボディに負荷がかからないので使用してもキズがつきにくいのが特徴です。
しかし、製品の質や使用環境によってゴムがボディに付着することもあります。
鉄粉の除去方法③ ラバークロス(クレイタオル)
ラバークロスは製品によってはクレイタオルとも呼ばれることもありますが、呼び方が異なるだけで同じものです。
クロス表面に施された特殊加工で鉄粉が付着しやすくなっています。
広範囲の除去作業でも使いやすいですが、他のタイプに比べると粘着力が弱いのが欠点です。
鉄粉の除去方法④ 鉄粉除去剤
スプレータイプでボディ・ホイールに吹き付けることによって鉄粉を除去するのが、鉄粉除去剤です。
鉄粉を溶解させる成分の除去剤の働きで、鉄粉を溶かします。
ボディへの負荷はほぼゼロなので、ボディにキズが付く心配はありません。
ただし、他のタイプと違ってすぐに除去できるとは限らないので、その場合は数回に渡って除去作業をする必要があります。
鉄粉除去の選び方
鉄粉除去アイテムは、どれでもいいわけではありません。
自分の車に適したもの、鉄粉の付き具合に合わせて選ぶ必要があります。
では、鉄粉除去アイテムの具体的な選び方について、以下より解説します。
①ボディ・ホイールの両方で使えるものを選ぶ
鉄粉除去は、ボディとホイール両方に対応しているかチェックしましょう。
製品によってはボディにだけ・ホイールだけにしか対応していないものもあります。
ボディだけ使用可能なものをホイールに使うと、ホイールを傷めてしまうという失敗をするので注意しましょう。
②効率性・除去能力の高いものを選ぶ
鉄粉除去の作業の効率性・除去能力の高いものを重視する場合は、それらを売りにした製品を選びましょう。
鉄粉除去は手間がかかる作業なので、慣れていない人が行うと大変な労力となります。
スプレー・クロスタイプは効率性・除去能力が高く、負荷がかからないので初心者にはおすすめです。
③車の塗装色にあったものを選ぶ
鉄粉除去と車のボディカラーは無関係と思っている人もいるでしょうが、実は大いに関係あります。
車の塗装と鉄粉除去液は化学反応によって変色する・ボディに負荷がかかる可能性があるのです。
製品の注意書きを確認して所有車のカラーに対応した鉄粉除去を選びましょう。
鉄粉除去おすすめ10選
当ページで厳選した鉄粉除去10タイプを以下より紹介します。
購入の際に是非参考にしてみてださい。
鉄粉クリーナー ボディ用 (キーパー技研)
鉄粉除去力の強くてなおかつコーティングを傷めないのが、キーパー技研の鉄粉クリーナーボディ用です。
この製品を塗布すると化学反応により鉄粉が、あっという間に効いている証拠である紫色に変色します。
この変化が除去力の高さを物語っているといえるでしょう。
価格 | 1,536円 |
サイズ | 24.2×8×6.8cm |
重量 | 400g |
車まるごと鉄粉クリーナー(カーオール)
スプレータイプのため簡単に鉄粉除去が行えるのが、オカモト産業の車まるごと鉄粉クリーナーです。
除去したい箇所に吹き付けて2〜3分待てば鉄粉が浮き出すので、あとは洗い流すだけで除去は完了します。
価格 | 800円 |
サイズ | 24.7×10.7×6.4cm |
重量 | 612g |
本荘興産「ポリマジック」
特殊加工されたクレイスポンジであるポリマジックでこするだけで、鉄粉を簡単に除去でき、ボディがツルツルになります。 頑固な油汚れや虫の死骸、鳥の糞なども落とせるため、ポリマジック1つで様々な汚れに対応できます。
スポンジが手のひらサイズなため、バンパーやサイドミラーなどといった細部の鉄粉除去も可能です。 スポンジ2枚がついて、3,500円なため、簡単にコスパよく使えます。
価格 | 3,500円 |
個数 | 2個セット |
鉄粉スポットスプレー(プロスタッフ)
鉄粉除去に慣れていない人でも簡単に使用できるのが、プロスタッフの鉄粉スポットスプレーです。
スプレー式なので手を汚さずに使用できて女性にもおすすめといえます。
ただし、イエローカラーの車は化学反応により変色する危険性があるので注意です。
価格 | 688円 |
サイズ | 23.9×11.5×5.1cm |
重量 | 99.8g |
THE☆鉄粉除去(横浜磨材)
数種類の容量があるため、用途によって自由に選べるのが、横浜磨材の THE☆鉄粉除去です。
お試しサイズでスプレータイプの500mlを筆頭に1000ml、2000ml、4000mlというラインナップのため、除去の頻度に合わせて選ぶといいでしょう。
除去初心者の人はお試し版がおすすめです。
価格 | 3,870円 |
サイズ | ー |
重量 | ー |
GARACORT 鉄粉除去クリーナー
ボディにスプレーを吹きかけて水で洗い流すだけで簡単に頑固な鉄粉を除去できます。
スポンジや手袋などが付属されているので、費用軽減にこだわっている人にもおすすめです。
価格 | 1,990円 |
サイズ | 22.1×18.1×5.3cm |
重量 | 430g |
鉄粉クリーナー(カービューティープロツカハラ)
「超濃厚強力鉄粉除去剤」の異名を持つ強力な鉄粉助教が、カービューティープロツカハラの鉄粉クリーナーです。
除去効果に加えてサビ取りの働きもするので、お得といえます。
研磨剤なしなのでボディに負荷がかかりません。
価格 | 2,310円 |
サイズ | ー |
重量 | 500g |
PRO用原液タイプ(カーピカイズム)
高濃度で確実に鉄粉除去を果たすのが、カーピカイズムのPRO用原液タイプです。
高い濃度のため落ちにくい頑固な鉄粉を一掃してくれます。
研磨剤が一切配合されていないので、ボディにキズが付く心配もありません。
価格 | 3,410円 |
サイズ | ー |
重量 | ー |
アイアンカット(洗車の王国)
ボディカラーの変色の危険性が低いため安心して使用できるのが、洗車の王国のアイアンカットです。
スプレータイプなので使いやすく、酸性が多い鉄粉除去剤のなかでは珍しく中性なのでボディの変色が起きにくく、初心者でも安心して使用できます。
価格 | 4,069円 |
サイズ | 25.9×8.4×8.3cm |
重量 | 948g |
鉄粉除去剤1L(クルーズジャパン)
大型車の鉄粉除去の際におすすめなのが、クルーズジャパンの鉄粉除去剤1Lです。
数多い鉄粉除去の製品のなかではトップクラスに入る大容量の1リットルのため、大量に使う大型車の鉄粉除去に適しています。
スプレーセット付属のタイプもあるので、すぐに使いたい人にもおすすめです。
価格 | 5,100円 |
サイズ | 28×12.3×10.7cm |
重量 | 1.14kg |
鉄粉除去の注意点
鉄粉除去を行う際、いくつかの注意点を把握しておかないとトラブルに発展する可能性もあります。
では、どんな点に注意しないといけないのか、以下より説明しましょう。
注意点①磨き傷ができないようにする
スポンジやクロスなどで鉄粉除去をすると、鉄粉がそれらに付着します。
付着したまま作業を続けると、ボディと鉄粉が擦れてボディにキズが付いてしまう危険性が生じるでしょう。
スポンジなどに鉄粉がたっぷりと付いた場合、鉄粉を取り除くか新しいスポンジ、クロスに取り替えるなどをしましょう。

注意点②強引な作業はしない
鉄粉のなかにはガッチリとこびりついている頑固な鉄粉もあります。
そんな鉄粉に対して力を入れてゴシゴシと擦ると、ボディにキズが付いてしまいます。
落ちにくい鉄粉は、濃度の高い製品を使うなどして丁寧に根気よく作業をするようにしましょう。
力まかせに作業をするのは逆効果です。
まとめ
車のボディに付着した鉄粉を放置するとボディの劣化が促進されるので、鉄粉除去はしっかりと行う必要があります。
今回の記事を参考にして鉄粉除去のコツや注意点をしっかりと把握して、スムーズに除去を行いましょう。