「気温が上がってきたから車の暑さ対策をしたいな~」 「サンシェードの効果はどうなんだろう?」
そのような疑問に答える記事です。
今回は、車用サンシェードのメリットやデメリットに加えて、サンシェードを選ぶポイントを解説します。
また、
- サンシェード以外の暑さ対策
- 車内の暑さ対策に効果的なアイテム
も、あわせてご紹介します。
正しく使えばサンシェードは車の暑さ対策に使える
車内の気温が上がるのは直射日光によるもので、サンシェードを使うことで日光が入らないようにすることができます。 サンシェードがある場合とない場合とでは、体感温度に大きな差が出る場合もあり、サンシェードは車内の暑さ対策に使えるアイテムです。
また、サンシェードは防犯対策としても使えます。 長時間外に駐車する際は、サンシェードで中を見えないようにすることでトラブルを防ぐことができます。
そんな便利な機能を持つサンシェードですが、使い方次第であまり効果が感じられない、また法律違反になるリスクがあります。 サンシェードの利用を考えている人は、正しい使い方を理解しておきましょう。
【取付け方次第】車用サンシェードに考えられるデメリット
サイズの合わないものや誤った方法でサンシェードを使った場合、以下のようなデメリットが考えられます。
- 取り外しが面倒な場合もある
- ドライブレコーダーに影響が出ることも
- 道路交通法違反になる可能性がある
- 商品によっては暑さ対策の効果が感じられない
詳しくは、以下で解説していきます。
①取り外しが面倒な場合もある
サンシェードには傘やカーテンのようにワンタッチで使うことができる便利なタイプがあります。 また、最近の商品は吸盤や磁石で簡単に固定させることができます。
しかし、中には収納にスペースが必要だったり、取り付けが複雑なタイプもあります。 この点を手間だと感じ、サンシェードを使うのをやめる人もいるのも事実です。
ただ、最近では簡単に取り外しができるタイプや持ち運びに便利なコンパクトなものも出ています。
後ほど解説するポイントを踏まえて、自分の用途や車に合ったサンシェードを選びましょう。
②ドライブレコーダーの機能に影響が出ることも
タイプやサイズによっては、サンシェードを取付けることでドライブレコーダーの機能が制限されたり、故障したりする恐れがあります。
例えば、フロントガラスの内側に立て掛けるサンシェードの場合、ドラレコをサンシェードの外側に出してしまうと太陽光がドライブレコーダーに直接当たります。 サンシェードからの反射熱でドライブレコーダー全面が熱せられ、異常な高温になり火災の原因にもなります。 しかし、最新の製品の多くは、ドライブレコーダーに対応したサイズや熱が溜まりにくい設計になっています。
ドライブレコーダーと併用したい人は、商品を選ぶ際にドライブレコーダー対応かどうかを確認しましょう。
③道路交通法違反になる可能性がある
サンシェードを開いたままにしていると、道路交通法違反となります。
道路交通法第55条第2項では、以下のように規定されています。
車両の運転者は,運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ,後写鏡の効用を失わせ,車両の安定を害し,又は外部から当該車両の方向指示器,車両の番号標,制動灯,尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ,又は積載して車両を運転してはならない。 出典:道路交通法 – e-Gov法令検索https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000105
普通車は 6千円、中型・大型は7千円の罰金が課され、違反点数1点が引かれます。 法律違反はもちろん、安全運転のために走行中はサンシェードを閉じるようにしましょう。
④パーツによっては暑さ対策の効果が感じられない
サンシェードを使っても車内温度が3~4度下がる程度で、劇的に涼しくなるわけではありません。 3~4度の違いでも体感温度はかなり変わってきますが、この程度の効果ではサンシェードの必要性に疑問を感じるかもしれません。
ただ、ダッシュボードやハンドルの表面温度を下げるには効果抜群です。 最新のサンシェードの中には、車内温度やハンドルの表面温度を30度程度下げる効果がある商品もあります。
例えばこちらの商品は、使用することで車内温度を20~30度下げるのをウリとしています。
暑さ対策のためにサンシェードを使う際は、どれくらい温度上昇を抑えられるかをチェックしておきましょう。
自分の車に合ったサンシェードを選ぶ4つのポイント
ここまで述べたように、サンシェードは使い方次第で暑さ対策や防犯対策に効果があります。 ここからは、自分の車に合ったサンシェードを選ぶポイントを解説します。
サンシェードは、取り付ける場所によって中付けタイプと外付けタイプに分けられます。 それぞれのタイプの特徴は、下の表の通りです。
タイプ | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
中付けタイプ | 取り外しが簡単 | 防熱効果が薄い | 短時間に駐車を繰り返す |
外付けタイプ | 暑さ対策効果が高い | 保管にスペースが必要 | 長時間駐車する |
自分の用途に合ったタイプのものを選びましょう。 タイプが決まったら、以下で解説する3つのポイントでサンシェードを選びましょう。
取付け方で車用サンシェードを選ぶ
サンシェードによって、取付け方が異なります。
中付けタイプと外付けタイプごとに、取付け方やそれぞれの特徴を解説します。
中付けタイプの取り付け方と特徴
取付け方 | メリット | デメリット |
傘のように使う(傘型) | コンパクトに収納できる | 耐久性に劣る |
ロールして使う(ロールスクリーン型) | 耐熱性に優れている | 最初の装着に手間がかかる |
折りたたんで使う(折りたたみ型) | 簡単に取り付けることができる | サイズの調整が難しい |
外付けタイプの取付け方と特徴
取付け方 | メリット | デメリット |
磁石で固定して使う | 簡単に固定できる | 風で飛ばされることがある |
ゴムバンドをかけて使う | 簡単に固定できる | ゴムが伸びる恐れがある |
出先で使う場合は、傘型やロールスクリーン型などの中付けタイプのサンシェードがおすすめです。
一方、自宅や駐車場などで長時間使い続ける場合は、折りたたんで使う中付けタイプやゴムバンドをかけて使う外付けタイプを選ぶと良いでしょう。
素材で車用サンシェードを選ぶ
サンシェードに使われる素材は、大きく3つあります。
- 太陽光をしっかりと反射する遮光性の高いアルミ素材
- 使いやすい涼しげなメッシュ素材
- 軽量でコンパクトなポリエステル素材
遮光性を重視する人はアルミ素材、使いやすさを重視する人はメッシュ素材、持ち運びやすさを重視する人はポリエステル素材がおすすめです。
車のサイズでサンシェードを選ぶ
太陽光を防ぐためには、自分の車のサイズに合ったサンシェードを選ぶ必要があります。 サイズが小さすぎると、隙間ができてガラスをしっかり覆えず太陽光が入ってしまうため暑さ対策の効果が半減します。
反対にサイズが大きすぎると、ダボついて見た目が悪くなったり、駐車中に外れる可能性が高いです。
サンシェードを使用するガラスのサイズを事前に計って、商品サイズと照らし合わせるようにしましょう。
【タイプ別】おすすめの車用サンシェードを紹介
ここまでは、車用サンシェードを選ぶ3つのポイントをお伝えしました。 ここからは中付けタイプと外付けタイプごとに、おすすめの車用サンシェードをご紹介します。
【中付けタイプ】車用サンシェードおすすめ人気ランキング5選
中付けタイプのおすすめサンシェード5選をご紹介します。 サイズと取付け方をしっかりと確認して、自分の車に合ったものを選びましょう。
①BERLION『【強化版 10本骨 & 折り畳み式】 サンシェード』
BERLION『【強化版 10本骨 & 折り畳み式】 サンシェード』は、傘型の車用サンシェードです。
折りたたみ傘と同じ要領で使うことができ、収納もカンタンです。 十本骨構造になっており柔らかく、どの車のスペースにもフィットします。
また、ルームミラーがカバーされないような三角形設計になっており、ドライブレコーダーとの併用ができる人気の商品です。
ブランド | Joyhouse |
料金 | 3,499円 |
サイズ | S、M、L(Mサイズ:78×135cm) |
取付け方 | 傘型 |
カラーバリエーション | 3色(シルバー, ブラック, シルバー) |
②TOWOOZ『傘型 車用パラソル フロントガラス用 サンシェード』
TOWOOZ『傘型 車用パラソル フロントガラス用 サンシェード』は、傘型の車用サンシェードです。
表側はチタンでコーティングされているため、太陽光を反射でき遮光性と断熱性に優れています。
また、10本骨の構造をとっており、車のフロントガラスにフィットします。 傘型の中でも2,000円程度と安く、Amazonでも人気の商品です。
ブランド | TOWOOZ |
料金 | 2,199円 |
サイズ | M、L(Mサイズ:横73×縦135cm、Lサイズ:横79×縦145cm) |
取付け方 | 傘型 |
カラーバリエーション | 3色(シルバー, ブラック, シルバー) |
③Gstage『サンシェード 車 フロント ロール式 ロールスクリーン』
Gstage『サンシェード 車 フロント ロール式 ロールスクリーン』は、ロールスクリーン型の車用サンシェードです。 工具なしで取り付けられるので、女性でも簡単に取り付けができる最新型です。
また、ワンタッチによる自動巻き取り機能があり、複雑な操作は必要ありません。 他のタイプに比べるとやや値段は高いですが、使いやすさを重視する人には特におすすめの商品です。
ブランド | Gstage |
料金 | 8,980円 |
サイズ | 6サイズ(横930mm~1400mm) |
取付け方 | ロールスクリーン型 |
カラーバリエーション | 2色(ブラック, シルバー) |
④メルテック『車用 日よけ 遮光マジカルシェード』
メルテック『車用 日よけ 遮光マジカルシェード』は、フロントウインドウ用のサンシェードです。 保管に便利な収納袋付きで、利用後は両手でひねればコンパクトにたたむことができドアポケットに収納することができます。
ドライブレコーダーにも対応しており、シンプルなデザインが特徴です。
ブランド | メルテック |
料金 | 2,016円 |
サイズ | 横1450mm×縦950mm |
取付け方 | 折りたたみ型 |
カラーバリエーション | シルバー |
⑤Andekit『車用 サンシェード フロントカバー』
Andekit『車用 サンシェード フロントカバー』は、カーテンロール型の車用サンシェードです。
5層の断熱材を採用しており、高い耐熱性を誇ります。
簡単に取付け方することができるカーテンロール型で、価格は3000円未満とお手頃です。
ブランド | Andekit |
料金 | 2,580円 |
サイズ | 幅150cm x 縦65cm(展開時) |
取付け方 | カーテンロール型 |
カラーバリエーション | ブルー |
【外付けタイプ】車用サンシェードおすすめ人気ランキング3選
続いて、外付けタイプのおすすめサンシェード3選をご紹介します。 サイズと取付け方をしっかりと確認して、自分の車に合ったものを選びましょう。
①Favoto『カーフロントカバー』
Favoto『カーフロントカバー』は、外付けタイプの車用サンシェードです。
夏の日差し予防用にも、冬の凍結予防用にも使えるので、一年を通して使いたい方におすすめの商品です。
サイドミラーと5つの磁石で固定するタイプなので、長時間でも外れる心配がほとんどありません。 値段も2000円未満とお手頃です。
ブランド | Favoto |
料金 | 1,880円 |
サイズ | 2種類(横157cm×縦126cm、横147×縦116cm) |
取付け方 | 磁石固定型+サイドミラーにひっかける |
カラーバリエーション | グレー |
②Drado『車用サンシェード』
Drado『車用サンシェード』は、外付けタイプの車用サンシェードです。
夏だけでなく一年を通して使うことができ、耐熱耐冷の両方に効果があります。 上下6つの磁石とルームミラーに引っ掛けて固定するので落ちるリスクがほとんどありません。
また、ワイパーを保護するサイズなので梅雨や冬でも大活躍のサンシェードです。
ブランド | Drado |
料金 | 1,699円 |
サイズ | M、L(M:183×116cm、L:193×126cm) |
取付け方 | 磁石固定型+サイドミラーにひっかける |
カラーバリエーション | グレー |
③Formemory『車用サンシェード 日除けカバー』
Formemory『車用サンシェード 日除けカバー』は、外付けタイプの車用サンシェードです。
反射面と内部のアルミ膜で強い日差しと高熱を抑え、車内の温度上昇を軽減できます。
表面は撥水加工が施されているので、水切れが良くお手入れが簡単です。
ブランド | Formemory |
料金 | 1,280円 |
サイズ | 横220×縦125cm |
取付け方 | フロントガラス&サイドミラーにかぶせる |
カラーバリエーション | ブラック |
サンシェード以外にも!車内の暑さ対策に効果的な3つの方法
ここまで、車用サンシェードを選ぶポイントやおすすめ商品を紹介しました。
使い方次第で暑さ対策に効果を発揮するサンシェードですが、もっと手軽に暑さ対策をしたい人に3つの暑さ対策をお伝えします。
サンシェードとの併用で暑さ対策の効果がアップする方法なので、ぜひ参考にしてください。
①車体に水をかける
最も簡単にできる暑さ対策として、乗る前に車の外から水をかけることが挙げられます。
車体は鉄でできているため、太陽光を浴びて熱をもつと冷えるまでに時間がかかります。 特にボディが黒い車は、白い車と比べて熱の吸収率が高く、エアコンをつけても車内が涼しくなるまで時間がかかります。
ホースでほんの1分程度、車全体に水をかけるだけで車内の温度を下げることができます。
車内が高温になっているときはエアコンで冷やすよりも即効性があり効果的です。 自宅の駐車場など、水を確保できるときは実践してみてください。
②ドアと窓を開けて換気する
車に水をかける以外にも、手軽にできる換気は車の中の温度を下げるのに有効です。
以下の手順で、車内の空気を入れ替えましょう。
- 車内の一つの窓を全開にする
- 開けた窓の対向側になるドアを数回開け閉めする
- 同様の作業を5回ほど繰り返す
車内の窓とドアを使い、上記の手順で換気をすると効率よく温度を下げることができます。 屋外に車を停める時や、駐車場のような屋根がない場所に長時間駐車する場合に実践してみてください。
③車内の暑さ対策グッズを使う
水かけや換気は手軽にできる方法ですが、暑さ対策グッズを使うとより簡単に車内の温度を下げることができます。
カーショップやネット通販には、車内の暑さ対策のグッズがたくさんあり、安いものは1,000円程度で買うことができます。
外気温が30度を超える夏場は、暑さ対策グッズがかなり有効になります。
ここでは、以下3種類の暑さ対策グッズをご紹介します。
- 防熱フィルム
- 冷却スプレー
- 車内用扇風機
それでは、それぞれの特徴や使い方を解説していきます。
①防熱フィルムで車内の暑さ対策をする
断熱フィルムは窓ガラスに貼って、太陽光による車内の温度が上昇するのを防ぐ専用のフィルムです。
赤外線(IR)や紫外線(UV)をカットすることができるタイプもあり、特に赤外線は熱エネルギーが高いので、IRカットフィルムを貼ると車内の温度上昇を効果的に防ぎます。
UVカット仕様のフィルムは日焼け防止のほか、疲れ目の軽減などの効果もあるので安全な運転が可能になります。
商品によって異なりますが、一般的には防熱フィルムの貼り方は以下の通りです。
- 窓ガラスを綺麗にする
- 防熱フィルムに石鹸水を吹きかける
- 防熱フィルムを貼る
- 貼り付けた防熱フィルムに石鹸水を吹きかける
うまく貼れるか心配な場合は、カー用品店やガソリンスタンドなどの専門家に依頼しましょう。
②冷却スプレーで車内の暑さ対策をする
冷却スプレーを車内全体やシートに噴きかけることで、室内の温度を下げることができます。
冷却スプレーは即効性があり、シートやチャイルドシートの背中部分など、熱がこもりやすいところに使うと熱中症対策にも効果的です。
また、夏場に車で旅行に出かけるときなどにも、冷却スプレーを一本用意しておくと便利です。
しかし、冷却スプレーの中にはガスが入っているため、高温になった車内に放置していると破裂する可能性があります。 冷却スプレーを常備するのであれば、事故を避けるうえでも真夏は車内に放置したままにしないように気をつけてください。
③車内用扇風機で車内の暑さ対策をする
自動車の冷房の送風口は運転席や助手席の前にあるので、エアコンを入れても前列と後列とでは効果に違いがあり、後部座席のほうが温度が高くなります。
そこで車用の扇風機を使って冷気を循環させ、車内全体の温度を均一に保ちます。
また、エアコンが効いて運転席では肌寒く感じるくらいでも、チャイルドシート周辺にはまだ熱がこもっているようなことはよくあります。 そのようなときに車内用の扇風機を使い、車内全体の温度を一定に保つようにすると安心です。
車用扇風機のモーターには、DCモーターとACモーターの2種類があります。
DCモーターは、ACモーターよりも静穏性に優れ、細かく風量を調節できることが特徴です。 一方、ACモーターは価格がリーズナブルでシンプルな機能のものが多く、機能性よりも操作性を重視する人はACモーターがおすすめです。
ここまで紹介したアイテムはサンシェードと併用することで、暑さ対策の効果的があがります。 用途や費用、自分の車との相性を確認し、最適な暑さ対策グッズを選びましょう。
まとめ
車内の温度が高いと、注意力が散漫になって事故を起こしたり、熱中症を起こしたりするリスクが高まります。
事故や熱中症を避けるためにも、車内の暑さ対策は必要です。
サンシェードは直射日光を防ぎ、車内全体や車内パーツの温度上昇を防ぐ便利なアイテムです。
自分の車や用途に合ったものを選び、正しい方法で使いましょう。
この記事を参考にして、車内の暑さ対策を行い快適なカーライフを送りましょう。