中古車を購入した方、もしくは知人に車を譲ってもらった方、ちゃんと名義変更を行っていますか。
車を所有する場合、所有者や使用者の名前を登録する必要があり、車検証に記載された名前で車の所有者等を判断しています。
車の所有者が変更されているのにもかかわらず、いつまでもそのままにしておくと様々なトラブルが発生し、新所有者の方だけでなく以前の所有者だった方にも迷惑がかかる恐れも。
また車検証の名義変更では、前の持ち主の方が提出しなければならない書類などもあり、手間がかかる作業なので早めに変更することをオススメします。
今回は名義変更の方法やデメリット、費用、どこにで行えばいいのかなど、初めて名義変更を行う方が疑問に感じる点を解説していきます。
名義変更を放置するとこんなデメリットが・・・
いつまでも名義変更を行わず、前の所有者の名前で車を乗っていませんか。
車は所有している人や、使用している人を登録しなければならないという決まりが存在します。
中古車販売店などで購入した場合、名義変更は販売店が代理で行ってくれるため、あまり心配する必要はないと思いますが、個人間で譲り受けた場合、名義変更は当然、自分自身で行わなければなりません。
名義変更をせずに車を使用していると、事故などを起こしてしまったとき前の所有者に請求が届いてしまったり、現行犯ではない違反などでも同様のことが起こりえます。
また、譲り受けた車を売却しようとしても自分の名前ではないので、売ることができません。
自動車税に関しても、車検証の名前や住所あてにハガキが届きます。
車を譲り受けたにもかかわらずいつまでも名義変更しなければ、旧所有者の方をはじめ様々な方に迷惑が掛かってしまうということです。


車検証の名義変更はどこで行う?
名義変更は新所有者の住んでいる地区を管轄する陸運局で申請することができます。
陸運局とは車関連の登録や検査を行っている国の機関であり、国土交通省が担当する部署に該当。
2年に1度の車検や、ナンバー取得なども陸運局で行っているのです。
陸運局で働いている方は公務員となるので、土日はもちろん業務を行っていません。
登録を受け付ける時間帯は以下の通りです。
- 午前8:45~11:45
- 午後13:00~16:00

車検証の名義変更にかかる費用は?
名義変更にかかる費用は、車により税金面での差額が発生しますが、それ以外はどの車も同じ金額です。
では具体的にどのような費用が発生するのかを、簡単にご紹介していきます。
- 登録手数料・・・500円
- 自動車取得税・・・愛車の自動車取得税を確認
- 車庫証明代・・・3000円~10000円
- ナンバープレート代・・・2000~3000円
自動車取得税を除けば、1万4000円ほどでしょうか。
車庫証明代の幅が大きいという部分が強いですが、この金額設定は駐車場が自分の敷地内であるのか、借りた駐車場であるのかによって変わりますし、借りているならば駐車場の所有者の人によってかなり金額設定に差が発生します。
金額の差が大きい自動車取得税では、非課税から、車を購入した金額の2%までと大きく違いが発生。
環境性能割一覧表:http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/775/00008270/32.pdf

名義変更の必要書類はなに?
名義変更は思っている以上に手間がかかります。
揃える書類も多く、自分自身だけで行えるのであればいいですが、以前の所有者の書類も必要なので名義変更する際は、旧所有者の方と連絡を取りあうことが望ましいです。
では具体的な書類の種類をご紹介していきます。
自分で手続きをする場合
名義変更には様々な条件があり、そのひとつに新しい所有者と使用者が同一であるかどうかという点。
同一であれば書類は新所有者の書類だけで済みますが、別であれば使用者の書類も別途必要となってきます。
どちらにせよ旧所有者の方が必要な書類は同じであり、以下の通りです。
「旧所有者が揃える書類」
- 申請書
- 手数料納付書
- 車検証
- 印鑑証明書
- 譲渡証明書
- 印鑑
この6つ。
そして新所有者と新使用者が同一な場合
- 新所有者の印鑑証明省
- 新所有者の印鑑
- 新所有者の車庫証明
旧所有者の必要書類に合わせて以上の3つも必要となってきます。
新所有者と新使用者が異なる場合は
- 新所有者の印鑑証明書
- 新所有者の印鑑
- 新所有者の住所が分かる書類(住民票や印鑑証明など)
- 新使用者の印鑑
- 新使用者の車庫証明
その他に
- 自動車税(種別割)申告書(報告書)
- 自動車税(環境性能割)申告書(報告書)
税金関連の書類も必要。
また現在の車検証は「Aタイプ」と「Bタイプ」の2種類があり、Bタイプの車検証を所持している方は、備考欄に書かれてある所有者情報が変更されていないかどうかを事前に確認しておきましょう。
もし名義変更の際一致しなければ「登録識別情報」を記載しなければなりません。


業者に代行依頼する場合
業者に依頼する場合は上記の書類+委任状が必要となってきます。
例として新所有者と新使用者が異なる場合では、
- 旧所有者の委任状
- 新所有者の委任状
- 新使用者の委任状
の3つが必要だという事。
委任状には実印を必ず押しておきましょう。

軽自動車の場合
軽自動車の名義変更もほぼ同じですが、関わってくる機関が違う為少しだけ内容が異なります。
今回は新所有者と新使用者が異なる場面を想定しての必要書類をご紹介します。
- 車検証
- 新所有者及び新使用者の印鑑
- 新使用者の住所が分かる書類
- 旧所有者の印鑑
- 自動車検査証記入申請書
- 軽自動車税(種別割)申告書(報告書)
- 軽自動車税(環境性能割)申告書(報告書)
以上の7点。
「自動車検査証記入申請書」は軽自動車検査協会のHPよりダウンロード可能。
税金関連の申告書は窓口で配布されています。

名義変更が完了するまでは5日〜8日程度
名義変更には様々な書類が必要であり、すべての書類を揃える為に5日~8日程度の日数が必要です。
書類が揃ってしまえば変更自体は当日で終わりますが、車庫証明などは時間がかかる書類なので、真っ先に準備することをオススメします。
まとめ
車の名義変更は大切です。
前所有者の名前のまま車に乗り続けてしまうと、いろいろなトラブルが発生します。
そうならないように、車を譲り受けた時点ですぐに書類を揃え、陸運局に向かいましょう。
自分で行う時間がない方は、代行業者を活用するのもおすすめです。
必要書類は多く、5日前後の期間を定め余裕を持って書類を揃えておけば、スムーズに変更手続きが行えるのではないでしょうか。
トラブル回避のためにも名義変更は必ず行っておくべき手続きだといえます。