車のギアの意味や仕組みについてを解説していきます。
【P】【R】【D】【N】のように馴染みのあるギアもあれば、【2】【S】【L】【OD】【B】【M】のように「このギアは何のためにあるの?」と疑問に思うことも多いのではないでしょうか?
車のギアの意味や仕組みを理解するとこで、ドライブがより楽しくなったり、安全な走行をすることができます。

オートマ車のギアの名前と意味
まずはじめに。ギアの一覧はこちらになります。
- 【P】|パーキング
- 【R】|リバース
- 【D】|ドライブ
- 【N】|ニュートラル
- 【2】または【S】|セカンド(2速固定)
- 【L】|ロー(1速固定)
- 【OD】|オーバードライブ
- 【B】|Bレンジ
- 【M】|マニュアル
【P】【R】【D】【N】のギアについて
これらのギアは、馴染みのあるギアです。走行をする時の基本操作で使われるもの。
わざわざ説明する必要もないかもしれませんが、改めておさらいをしておきましょう。
【P】(パーキング)
車の駐車をする時に使います。
変速機が内部でロックされて車を動かないようにします。
※パーキングだけに頼らずに、必ずパーキングブレーキを活用すること。
【R】(リバース)
車をバックする時に使う。駐車場での駐車の時などに使うお馴染みのギアですね。
【D】(ドライブ)
これもお馴染みのギア。運転をする時に使うギアです。
運転時にギアを【D】に入れると、車が前進をします。
【N】(ニュートラル)
短距離を牽引したい時に使います。
エンジンとタイヤが切れ離されて、動力がタイヤに伝わらないようにします。
その結果、車を停止することが可能に。
これらのギアは、走行中の基本操作なので、迷われるかたも少ないでしょう。

【2】【S】【L】【OD】【B】【M】のギアについて
【2】または【S】は、長い下り坂で使用する
ギアの【2】または【S】ギアは、セカンドを意味して、2速固定の状態で走行できます。
長い下り坂や急な坂道を下る時、急いで速度を落としたい時、赤信号や一時停止がわかった時。
このような状況でセカンドギアを使います。
【L】ローギアはさらにエンジンブレーキを効かせたい時に使用
【L】ギア(ローギア)は1速固定の状態で走行できます。ギアが1速から上にはなりません。
セカンドギアとの違いは、急な下り坂でより強くエンジンブレーキをかけたい時に使用します。
【OD】オーバードライブは、AT車で最速ギア
オーバードライブについては知らない方も多いかと思います。オートマ車のギアの中で最速ギアになります。
ONとOFFの切り替えが可能で、一般的に通常時はONにしたまま。一般道路でONにしたまま走行をすれば、エンジン回転数を抑えることができます。燃費や静粛性にも効果があり、ONにしておくことがお勧めです。
一方で、山道などでの走行の場合は「OFF」にしておくことがお勧め。エンジンブレーキを効かせることができるので、加減速がしやすく、フットブレーキの負担が少なく済みます。

【B】Bレンジとは
プリウスなどのハイブリット車の一部に設定されています。Bレンジとは、エンジンブレーキを強く効かせたい時に使う機能。長い下り坂などで使用します。
Bレンジの「B」はブレーキを意味しています。一般的なオートマ車であれば、ローギアやセカンドギアのようにシフトダウンをして、エンジンブレーキを効かせることができます。
しかし、プリウスは無段階変速なので、2速や3速といった概念がありません。その代わりに、用意されたのがこのBレンジになります。
【M】マニュアル
一部のオートマ車に設定されています。イメージがつく方も多いかと思いますが、マニュアル車に近い感覚でギアチェンジをすることができます。
Mの表記に「+」「−」の表記があります。+に動かすとシフトアップ。−に動かすとシフトダウンができます。
雪道で安全運転するためのギアの使い方
雪道を安全運転するためのギアの使い方について解説をします。
地元住民であれば、雪道での走行方法をよくご存知かと思いますが、旅行などで雪道を初めて走行する場合は、不安に思うかたもいるかと思います。
雪道での運転は、注意が必要です。初めての雪道での運転は、国土交通省の東北地方整備局の案内を参考にされてください。
案内の一文を引用します。
1. スムーズに発進するコツ
雪道の発進時に急にクラッチをつなぐと、駆動輪が空まわりして進めないことがあります。マニュアル車なら2速で、オートマ車ならじわっとした発進をしましょう。発進後も、パワーをかけすぎるとタイヤが空転して横滑りすることがあります。とくにマニュアル車なら早めにギヤチェンジを。急発進は禁物。2. フットブレーキを多用しない
雪道でフットブレーキを使うと、車輪がロック(クルマが走っていてもタイヤが止まる状態)しやすく、車の後部が振られたり、制動距離が長くなります。下り坂や交差点ではフットブレーキのみに頼らず、エンジンブレーキを活用しましょう。3. 安全にスピードをコントロールするコツ
マニュアル車…ギヤを1~2速分落とす。但し落とす時はクラッチ接続をゆっくりと。
オートマ車…ギヤをD→2に落とす
※マニュアル車は速度が高い状態で2~3速分一気にシフトダウンするとかえってロックしやすくなるので注意してください。4.カーブでのブレーキ
カーブ手前の直線のうちにブレーキングやシフトダウンを終えるのが原則。カーブの途中でブレーキングやシフトダウンを行うと急にタイヤがロックして、道の外側に飛び出るおそれがあります。
引用元|雪みちドライブテクニック|国土交通省 東北地方整備局 郡山国道事務所

まとめ
いかがでしたか?「このギアは何のためにあるの?」といった疑問を解決できたかと思います。
馴染みがない機能として、【L】(ローギア)、【2またはS】(セカンドギア)、【OD】(オーバードライブ)、【M】(マニュアル)、【B】(Bレンジ)などがあります。
これらのギアを使うことで、より安心安全な走行ができるので、活用されてみてください。
以上、「車初心者のためのギアの意味や仕組みを解説!L/S/Bの意味とは?」でした。