「車の小さなサビが気になる」 「タッチペンで補修できるみたいだけど自分でできるかな?」
この記事では、タッチペンで小さな車のサビを補修する方法や選ぶポイントを解説します。
また、
・タッチペンでの補修に失敗した時の対処法 ・サビがつかないようにする対策
もあわせて紹介しますので、車のサビを補修したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
小さな車のサビはタッチペンで補修できる
小さなサビであれば、タッチペンを使って自分で補修することができます。
そもそも、タッチペンとはペンの形をした筆タイプの塗料を指します。 タッチペンは筆先から直接塗料を塗ることができるため、車の小さな傷や塗装ハゲを目立たない状態にすることができます。
詳しくは後ほどご紹介しますが、サビを落とす→タッチペンを傷に塗るという流れで補修を行います。
タッチペンで補修できるサイズの目安としては、500円玉(直径3cm未満)程度です。
車のサビ補修に使うタッチペンを選ぶ2つのポイント
タッチペンを選ぶポイントは、色と傷の大きさです。
ですので、自分の車の色と補修したいサビや傷の状態を確認することが大切です。
詳しくは、以下で解説します。
①車体と同じ色を選ぶ
タッチペンを選ぶ上で最も重要なのは、車体と同じ色を選ぶことです。
まず車体の色を確認します。
メーカーや車種によって、車体のカラーナンバーが決められています。 カラーナンバーはその車の色を表す番号で、型式表示プレートと呼ばれるものに記載されています(メーカーによってはカラーコードと呼ばれることも)。
型式表示プレートはエンジンルーム内にシールで貼ってあるケースが多いです。 シールが見当たらない場合は、車を買ったお店に尋ねるか、メーカーのサイトで調べましょう。
車体の色が分かったら、車体と同じカラーナンバー(色)のタッチペンを探しましょう。
お店で買う場合は容器に書かれたカラーナンバーを確認し、オンラインで買う場合は商品情報に書かれているカラーナンバーを確認しましょう。 どこに記載されているか分からない場合は、お店のスタッフやメーカーに問い合わせましょう。
②傷の大きさで選ぶ
タッチペンを選ぶ時は、色だけでなく、傷の大きさや状態に合ったものを選びましょう。
タッチアップペンは、筆タイプ・クレヨンタイプ・ペンタイプの3種類の筆先に分かれており、塗る範囲に応じて使い分けます。
5cm未満の小さなサビなら筆タイプ、5㎝を超えるサビならクレヨンタイプやペンタイプがおすすめです。
【3STEP】タッチペンで車のサビを補修する手順
タッチペンは3つの手順で簡単に車のサビ傷を補修することができます。
塗る前後の下準備や仕上げ作業がとても大事になります。
正しい手順で補修するようにしましょう。
①車についたサビや傷をコンパウンドで削る
まずは車についたサビや傷をコンパウンドで削ります。
【用意するもの】 ・コンパウンド ・スポンジ ・布
コンパウンドとは研磨剤のことで、手で触っても凹凸がわからない程度の浅いサビや傷消しに適したアイテムです。 チューブタイプや液体タイプがあり、粒子の粗さを使い分けて傷を補修します。
コンパウンドをつけるスポンジも、コンパウンドをふき取る布も、市販のもので構いません。
コンパウンドを使う手順は以下の通りです。
- 乾いた布で補修箇所の汚れを落とす
- スポンジにコンパウンドをつける
- 粗目から細目の順番で直線的に傷ついた部分を削る
- サビや傷が目立たなくなったら布でコンパウンドを拭きとる
②タッチペンを傷のある部分に押し付ける
コンパウンドで削ったことでサビや傷が目立たなくなったら、タッチペンを使って補修を行います。
タッチペンの塗料が固まっていることがあるので、しっかりと振ってから使いましょう。
まずは、タッチペンを塗る周りの場所にマスキングをします。 マスキングテープをすることで元の色と補修した箇所の色がぼかしやすくなります。
タッチペンを塗る時は、点を打つように塗りましょう。 伸ばして塗るのではなく、傷口の溝を埋めるように点を打つようなイメージで押し付けます。
③1度でカバーできない場合は繰り返し塗り重ねる
タッチペンで1度塗るだけでは傷をカバーできない場合があり、繰り返し塗り重ねることが上手に補修するポイントです。
塗り重ねる時はしっかりと乾燥させてから行いましょう。
商品によって異なりますが、タッチペンを塗ったら10~20分ほど置きます。
傷の程度にもよりますが、塗る→乾かす→塗るの工程を3~5回ほど繰り返し、補修箇所をカバーできるまで行いましょう。
タッチペンでサビを補修する時の注意点
タッチペンでサビを補修する時にはいくつかの注意点があります。
自分でサビや傷を補修する上で重要なポイントなので、しっかりと理解しておきましょう。
①ムラを防ぐために細かい箇所は爪楊枝を使って塗る
タッチペンで傷を補修する時、タッチペンの筆先では届かない箇所があります。
そういう場合は、先端の尖った爪楊枝であれば、細かな傷でも自分が思った場所に適量の塗料をのせることができます。
②タッチペン使用後は日陰に保管する
タッチペンを使い終わってからも注意が必要です。
以下の場所には置かないようにしましょう。
- 直射日光の当たるところ
- 火気のあるところ
- 温度が40℃以上になるところ
- サビの発生しやすい水や湿気の多いところ
車のサビ補修に使えるおすすめのタッチペン5選
ここまでは、タッチペンの選び方や使用するポイントをお伝えしました。
ここからは、おすすめのタッチペンを5つご紹介します。 自分の車や用途に合ったタッチペンを見つけてください。
①SOFT99 (99工房) 『タッチアップペン』
SOFT99 (99工房) 『タッチアップペン』は、筆タイプの補修用塗料です。
1000円未満で購入することができ、使いやすいアイテムです。
艶消し成分が入っているので、使用後は光沢をなくし補修箇所を目立たなくすることができます。
②ホルツ『ペイント塗料 タッチアップ 補修ペン』
ホルツ『ペイント塗料 タッチアップ補修ペン』は、車やバイク用のタッチペンです。
ワイパーアームなどの傷やサビを補修するのに適したアイテムです。
防サビ効果が高く、マットな仕上がりを実現します。
③Trident『タッチアップペイント マツダ ロードスター ソウルレッドクリスタルメタリック カラー番号 46V 20ml 上塗り下塗りセット』
Trident『タッチアップペイント』は、下塗り用と上塗り用がセットになった塗料です。
20年続く板金業者の自信作で、車両本来の色を再現するこだわりをもとに作られた商品です。
傷を分かりにくくするだけでなく、サビを防止する成分も含まれています。
H3 ④SOFT99 (99工房) 『補修用品 タッチアップペンこだわりセット 』
ソフト99『タッチアップペンこだわりセット』は、塗装のための極細筆、取っ手がついて持ちやすい塗料皿、専用うすめ液の3つがセットになった商品です。
タッチアップペンを使う際、時間とともに塗料の溶剤が蒸発して粘度が上がり、塗りにくくなった時にもうすめ液が役立ちます。
うすめ液は12mlと少量で、ちょっと試してみたい方、小キズだけDIYしてみたい方にも適したセットです。
⑤SOFT99 (99工房)『スプレー エアータッチ』
SOFT99 (99工房)『スプレー エアータッチ』は、筆付きペイントをスプレータイプに変身させるキットです。
先ほどご紹介した、SOFT99 (99工房) 『タッチアップペン』の購入が必要ですが、スプレーとして使うことができる便利なアイテムです。
筆ではうまく補修できないという方におすすめの商品です。
タッチペンの補修に失敗した時の対処法を解説
万が一タッチアップペンを塗りすぎたり、必要ない場所に塗ってしまった時は、専用うすめ液やスプレーシンナーを使うことで問題なく対処できます。
うすめ液とは塗料をはがすための液で、タッチアップペンでの塗布に失敗した時に持っておくと便利です。
スプレーシンナーはそのまま吹きかければ大丈夫ですが、長時間ボディに付着させたりこすったりすると、ボディ表面の塗装を痛める可能性があります。
タッチペンで補修できない車のサビはどうすればいい?
タッチペンで補修する前に、大きなサビができていたり、ボディーに穴が空いてしまっていたりする場合があります。
その時は、サビ取り剤を使って落とすか、業者に修理を依頼しましょう。
それぞれの手順と注意点は、以下で詳しく解説します。
①サビ取り剤を使ってサビを落とす
サビ取り剤は車やバイクに発生したサビを簡単に除去できる便利なアイテムです。
安いものは1000円程度で購入することができ、車やバイクだけでなく他の製品にも使える汎用性の高いものもあります。
サビ取り剤の選ぶポイントはこちらの記事で解説しています。

②業者にサビ取りを依頼する
サビが進行していわゆる「黒サビ」の状態になっている場合、あるいはすでにサビが原因でボディに穴が開いてしまった場合は、自分で補修するのは難しいです。
そんな場合はDIYを諦めて、板金塗装業者など専門業者にお願いしましょう。
専門業者であれば確かなスキルと知識を持って、サビ取り・塗装・補修すべてを行ってくれます。
車のサビ対策はこまめな洗車がポイント
ここまで紹介したように、小さなサビや傷はタッチペンで補修することができますが、愛車を綺麗に保つためにも日々のメンテナンスが大切です。
具体的には、以下のメンテナンスはサビ対策に効果があります。
- 定期的にサビができていないかチェックする
- 車体が濡れた時は水分をふき取る
- こまめに洗車をする
- サビができやすい箇所に防サビコーティングをする
こちらの記事で詳しく解説しているので、サビ対策をしっかり行いたいと考えている人は参考にしてください。

まとめ
タッチペンは車の小さなサビや傷を自分で補修できる便利なアイテムです。
使い方や下準備も大切ですが、色と傷の程度に合うタッチペンを選ぶのがポイントです。
また、タッチペンで補修できないサビや傷はサビ取り剤を使って補修しましょう。
ただし、自分で補修する自信がない場合や手間を感じる人は、業者に頼むと良いでしょう。
本記事を参考にサビや傷を補修して、愛車をキレイに保ちましょう。