車のフロントガラスに油膜が付いていると、視界が悪くなり、雨天時の運転が危険になります。
油膜は、車の走行中に飛び散った油や、車内の空気中の汚れなどがガラスに付着して固まったものです。
車の油膜を落とすための市販の油膜取り剤もありますが、家にあるもので代用することもできます。
本記事では、家にあるもので車の油膜を取る方法についてご紹介します。
車の油膜とは
車の油膜とは、車のフロントガラスやサイドガラスなどに付着する、油分を含む膜のことです。油膜が付着すると視界が悪くなり、雨天時の運転が危険になります。また、車の価値も下がってしまいます。
車に油膜がつく原因は、主に以下の3つです。
・車の走行中に飛び散った油
・車内の空気中の汚れ
・洗車後のワックスやコーティング剤
車の走行中に飛び散った油は、排気ガスや道路の油膜、路面の油汚れなどです。車内の空気中の汚れは、タバコの煙や花粉、ホコリなどです。
洗車後のワックスやコーティング剤は、ワックスやコーティング剤に含まれるシリコンが、時間の経過とともに油膜になってしまうこともあります。
車の油膜が残っているとどうなる?
車の油膜が残っていると、以下のようなデメリットがあります。
- 車の外観が悪く見えるため、美観が損なわれる
- 視界が悪くなるため、安全運転が困難になる
- 油膜が長時間放置されると、車の塗装に悪影響を与える可能性がある
車の油膜が残っていると、フロントガラスに雨や水滴が付きやすくなってしまい、雨の日はとくに視界が悪くなります。
また、対向車のヘッドライトや街灯の光が乱反射して、眩しく感じてしまうこともあります。
車の外観が悪くなるだけでなく、安全運転にも影響を及ぼすことがあります。したがって、油膜は早めに取り除くことが大切です。
家にあるもので油膜を取れるアイテムの紹介!
軽度な油膜であれば、家にあるウーロン茶やエタノール(アルコール)、食器用洗剤などで落とすことができます。
ただし、頑固な油膜は、専用の油膜取り剤を使う必要があります。
ウーロン茶を使った油膜取りの方法
車の油膜をウーロン茶で落とす方法は、以下のとおりです。
- ガラスの表面に付着した砂やゴミなどを水で洗い流す
- ウーロン茶を染み込ませた布やスポンジでガラスを拭く
- ウーロン茶で拭いたら、水で洗い流す
- マイクロファイバークロスで水分を拭き取る
ガラスの表面に砂やゴミが付着したままだと、ウーロン茶を染み込ませた布やスポンジで擦った時に傷がつく原因になります。
砂やゴミは事前に水で洗い流してから油膜を取るのがおすすめです。
ウーロン茶で車の油膜を落とす際の注意点
ウーロン茶で車の油膜を落とす時は、以下のポイントに注意しましょう。
- 熱湯で煮出して冷ましてから使用する
- 染み込ませた布やスポンジは、柔らかいものを使う
- 洗い流す際は、水垢にならないように十分に水を拭き取る
ウーロン茶は安全で環境にも優しい方法です。注意点に気を付けて施工しましょう。
エタノール(アルコール)を使った油膜取りの方法
車の油膜をエタノール(アルコール)で落とす方法は、以下のとおりです。
- エタノールを含ませた布を用意する
- 油膜がある箇所に布を当て、数分間放置する
- 油膜が柔らかくなったら、布でこするように拭き取る
- 水で布を洗い流し、綺麗なタオルで水気を取り除く
エタノールには油を溶かす効果があります。そのため、エタノールを染み込ませた布やスポンジでガラスを拭くと、油膜が分解されて落ちやすくなります。
エタノールは、水100mlにエタノール20ml程度の割合で混ぜて使用しましょう。

エタノール(アルコール)で車の油膜を落とす際の注意点
エタノールで車の油膜を落とす時は、以下のポイントに注意しましょう。
- 揮発性が高く乾きやすいので、すぐに拭き取る
- ガラスにダメージを与える可能性があるため、使用後は十分に水で洗い流す
また、エタノールは火気と接触すると引火する恐れがあるため、使用の際は注意が必要です。
食器用洗剤を使った油膜取りの方法
車の油膜を食器用洗剤で落とす方法は、以下のとおりです。
- 食器用洗剤とスポンジを用意する
- 油膜がある箇所に洗剤を塗布する
- スポンジで洗剤をこするように拭き取る
- 食器用洗剤を十分に洗い流す
- 綺麗なタオルで水気を取り除く
食器用洗剤には、油を分解する界面活性剤が含まれているので、油膜が分解されて落ちやすくなります。

家で油膜を取るときの注意点は?
家で車の油膜を取る場合は、洗車に適した天候と場所で行いましょう。直射日光下で作業すると、水垢やシミが残ることがあります。
くもりの日や、日光が強くない時間帯に行うのがおすすめです。
優しくこすることで塗装面を傷つけないように注意しましょう。
また、油膜がひどい場合は、専用の油膜取り剤を使うのがおすすめです。
軽度の油膜であれば、家にある食器用洗剤やウーロン茶、アルコールなどで落とせますが、頑固な油膜は専用の油膜取り剤を使うのがおすすめです。
車に油膜が付くのを予防する方法
車の油膜を家にあるもので落とす方法について紹介していきましたが、そもそも油膜が付かないようにメンテナンスすることも大事です。
車に油膜が付くのを予防する方法について解説していきます。
①こまめに洗車する
こまめに洗車をすることで、油膜の原因となる汚れを落とすことができます。洗車をする際は、ガラスの表面に付着した砂やゴミなども、しっかり洗い流しましょう。
②撥水コーティングをする
撥水コーティングを施しておくと、油膜がつきにくくなります。撥水コーティングには、ガラス専用の撥水コーティング剤や、車全体に施工できるガラスコート剤などがあります。
雨水などの水滴を弾いてくれることでガラスにシミがつくのを予防できます。
コーティングにより塗装面に保護膜が形成されるため、外部からのダメージを受けにくくなるというメリットもあります。
③車内の空気を清潔に保つ
タバコの煙や花粉・ホコリなどの汚れは、車に油膜がつく原因となります。
車内の空気を清潔に保つためにこまめに換気したり、エアコンフィルターを交換したりしましょう。
④洗車後のワックスやコーティング剤を乾燥させる
洗車後のワックスやコーティング剤が完全に乾燥していないと、油膜の原因になることがあります。洗車後のワックスやコーティング剤は、しっかり乾燥させましょう。
また、フロントガラスに付着した油膜を洗い流さないと油膜が蓄積しやすくなります。
そのため、こまめな洗車と撥水コーティングをしておくことが、油膜を予防する大事なポイントになります。
まとめ
車の油膜は、家にあるウーロン茶やエタノール、食器用洗剤を使うで取ることができます。
ただし、頑固な油膜には効果が薄い場合があるので、必要に応じて専用の油膜取り剤を使うようにしましょう。