「車のヘッドライトが黄ばんできた…」
「ヘッドライトをコーティングするやり方って…」
そんな疑問に答える記事です。
結論からいうと、ヘッドライトコーティング施工は黄ばむ前やコーティングがはがれる前に施工するのが最適です。
本記事では、初めてヘッドライトをコーティングする方に向けてヘッドライトコーティングの施工の流れやおすすめのコーティング剤を5つ紹介します。
この記事を読んで、ヘッドライトをキレイにする方法を習得しましょう。
ヘッドライトのコーティングとは
まず、ヘッドライトのコーティングの役割と耐久性について解説していきます。
黄ばみや劣化を防止する役割
ヘッドライトには、ポリカーボネートと呼ばれる材質が使われています。
ポリカーボネートは太陽光の紫外線や経年劣化、ライトバルブの熱、飛び石などの外的要因によってダメージが蓄積していき、紫外線を浴びたり洗車を繰り返したりしていくうちに黄ばみや曇りが発生します。
黄ばみや劣化、曇るのを抑える対策としてコーティングが必要なのです。
新車でもヘッドライトのコーティングはすべき
新車でもヘッドライトのコーティングはするように心がけましょう。新車を購入した際は、納車時にヘッドライトコーティングがされている場合があります。
新車のヘッドライトコーティングの耐用年数は、3年程度と言われています。
しかし、定期的にコーティングをする必要があります。
最低でも1年を目安にヘッドライトコーティングを行うようにしましょう。
ヘッドライトのコーティングのタイミングは?
ヘッドライトのコーティングはクリーナーなどで洗浄してから行うようにしましょう。
ヘッドライトに汚れがある状態でコーティングしてしまうとさらに汚れが取れにくくなってしまいます。
コーティングは黄ばみや汚れを落としてから行うことをおすすめします。
ヘッドライトのコーティングの種類と耐久性
では、ヘッドライトのコーティングの耐久性はどれくらいなのでしょうか。
一般的にコーティング剤の成分の種類によって耐久性が異なります。
表にまとめたものが以下になります。
コーティング剤の成分 | 耐久性 |
ポリマーコーティング | 約3ヶ月 |
ガラス系コーティング | 約6ヶ月~1年 |
ガラスコーティング | 約3~5年 |
コーティング剤の耐久性は、ガラスコーティングでは約3〜5年程度、ポリマーコーティングなど安価な商品であれば、耐久性は3ヶ月程度とも言われています。値段が安いコーティング剤は、定期的にメンテナンスを行う必要があります。
以下、コーティング剤の成分の種類と特徴について解説します。
ポリマーコーティングの特徴
ポリマーコーティングは簡単に施工できるタイプのコーティング剤です。
分子結合する化学反応によって、塗装面に皮膜が作られます。
ポリマーコーティングは、一度の雨や熱によって落ちることがありません。
しかし、熱や紫外線に弱い性質があり、天候によって持続可能な期間が異なってきます。加えて、効果持続が短いので、毎月のメンテナンスが必要です。
ガラス系コーティングの特徴
原料にはポリマーコーティングに加えてガラス繊維を含んでいます。
このガラス成分にはケイ素が含まれており、一定の耐久性を持っていることから、ポリマーコーティングよりコーティング効果の持続性が高いです。
樹脂が多く含まれており、ガラス膜にはならないことがガラスコーティングとの大きな違いです。
ガラスコーティングの特徴
ガラスコーティングの成分は二酸化ケイ素で、ガラスの成分と同じものを使用しています。
完全にガラスの膜を形成して硬化するものを「ガラスコーティング」と呼びます。
ガラスコーティングは光沢に優れており、耐紫外線性能・防汚性能があります。
ガラスコーティングとガラス系コーティングの違い
では、ガラスコーティングとガラス系コーティングはどのように異なっているのでしょうか。
明確な定義はありませんが、ガラス成分がどれだけ含まれているのか、完全に硬化するのかで定義されるケースが多いです。
ガラス系コーティング | わずかでもガラスの成分が入っている |
ガラスコーティング | ガラス成分の含有量が多いか |
見分け方としては、カーショップなどで売られているスプレータイプの商品に「ガラス」という言葉が使われている場合は、ガラス系コーティングであることが多いです。
また、ガラスコーティングは施工が難しく自分で施工せずに業者に依頼するケースが多いです。
長期間の保証期間を設定していることもありますので、依頼する場合は補償内容を必ず確認するように注意しましょう。
ヘッドライトコーティングをする2つの方法
ヘッドライトコーティングを行うのには2つの方法があります。
以下で詳しく説明します。
専用商品で自分で施工する
1つ目は、コーティングの専用商品を使って自分で施工する方法です。
自分で施工する商品を選定する際は以下の3つが判断基準となります。
【使用するコーティング剤を選ぶ判断基準】
- 耐久性
- 価格
- 密着性
耐久性については、高耐久でガラス系のコーティング剤が良いでしょう。
施工がしやすく、耐久性があまりよくないものであれば、コーティングを頻繁にやらないといけなくなります。頻繁にコーティングを避けたい場合は高耐久のものがおすすめです。
価格については「高額だから効果が長持ちする」といった判断基準でコーティング剤を選択するのは良いとは言えません。
価格が高いものは業務用の商品で専用の道具を使用する場合があるので、自分でコーティング作業をするのが難しくなる可能性があります。どのような施工をするのかを考え、どのような製品が必要なのかを購入前に確認するようにしましょう。
密着性に関しては、ヘッドライトに対応したものを使用しましょう。コーティング剤は、薄いクリア被膜をヘッドライトの表面に張ることで、保護機能を発揮しますが、クリア被膜の密着する精度が高くないと、剥がるスピードが早まってしまいます。
そのため、ヘッドライトに対応したものでなければいけません。選ぶ際は商品の注意書きをよく読んで確認しましょう。
専門業者にコーティング施工を依頼する
2つ目は、専門の業者にコーティング施工を依頼する方法です。
オートバックスとキーパーの価格をご紹介します。
オートバックス(カー用品店)に依頼する場合
オートバックスにヘッドライトのコーティングを依頼すると以下のようなサービス内容となっています。
料金 | 時間 |
5,000円~(税込5,500円~) | 40分~ |
(参考:オートバックス公式サイト)
磨きとコーティングがセットになっており、ヘッドライトの表面に付着した黄ばみや汚れを取り除いてコーティング施工が行われます。施工後の効果は約1年間となっています。
オートバックスに依頼する場合、カー用品を購入しに訪れる際や、ドライブしていてふと立ち寄った際に気軽に相談できます。
キーパー(洗車専門店)に依頼する場合
続いてキーパーの場合です。キーパーに依頼する場合は2つのサービス内容に分けられます。
サービス名称 | 料金 | 時間 |
レンズコーティング | 8,190円(普通車) 6,620円(軽自動車) |
15分~ |
ヘッドライトクリーン&プロテクト | 8,580円(ヘッドライト左右) ※片側の場合は半額※一部の外車で対応できない場合があります。 |
45分~ |
(参考:キーパー公式サイト)
キーパーコーティングでは、「レンズコーティング」と「ヘッドライトクリーン&プロテクト」の2つのサービスを提供しています。
代用品はおすすめしない
もし、自分でヘッドライトをコーティングする場合は代用品による施工はおすすめしません。
黄ばみ取りをマジックリン、ヘッドライトコーティング剤をシリコンスプレーが代用品で使われることがありますが、ヘッドライトは、ポリカーネイドという材質を使用しています。
界面活性剤に弱い特徴があるので、耐久面を考えるのならば、可能ならば正規の研磨用のクリーナーを使用したほうがいいでしょう。
また、シリコンスプレーをコーティング剤として代用する場合も同様です。自動車専用品ではないため、本格的なコーティング剤と比べると、拭き取りが不十分だとムラが発生してしまう可能性があるので効果が劣ります。
ヘッドライトをコーティングする際は正規品を使用するようにしましょう。

ヘッドライトコーティング施工の流れ
ここからは自分でヘッドライトコーティングを施工する流れについて説明していきます。
【ヘッドライトコーティング施工の手順】
1.マスキングをする
2.マイクロファイバークロスにクリーナーを付けて研磨する
3.コーティング剤をヘッドライトに塗りこむ
4.乾燥させる
以下、順番に説明していきます。
1.マスキングをする
最初に車を研磨する前にヘッドライト周辺(エンジンフード、ラジエーターグリル、フェンダー)に傷がつかないようにヘッドライトの外周にマスキングテープを貼ります。
2.マイクロファイバークロスにクリーナーを付けて研磨する
マスキングが完了したら、研磨用のクリーナーをクロスに付けてヘッドライトを磨いていきます。
もし、クリーナーで黄ばみが落ちない場合、研磨ペーパーを水で濡らしながら全体が白くなるまで磨いていきます。
磨き終わったら、ヘッドライトを水洗いして研磨剤を落としてきれいなタオルでヘッドライトに残っている水滴を拭き取ります。
3.コーティング剤をヘッドライトに塗りこむ
ヘッドライト用のコーティング剤をボディや塗装面に付着しないように注意して吹き付けます。
4.乾燥させる
施工後、30分以上乾燥させて作業完了です。このとき、ヘッドライトに水分が付着しないように注意しましょう。
おすすめ最強ヘッドライトコーティング剤5選
ヘッドライトの施工の流れについてはご紹介しましたが、種類が数多くあるため、どれを選んでいいか迷ってしまう方も多いでしょう。
そこでここからは、特におすすめのコーティング剤を5つ紹介します。
これから購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
おさるのスゴピカ へッドライトクリーナー クリアライト
ヘッドライトの黄ばみを簡単に除去でき、コーティングもできるヘッドライトクリーナーです。紫外線による樹脂の劣化や熱によるダメージ、飛び石や洗車機による傷に有効で誰でも簡単に施工ができます。
クリアライトで汚れを拭き取った後に付属のコーティング剤を塗ることでヘッドライトがキレイになり、ツヤが増して透明感がでます。
メーカー | ステイゴールドジャパン |
内容量 | 黄ばみ取り溶剤:60ml コーティング剤:10g |
価格 | 2,480円 |
商品サイズ | 幅4.5㎝×奥行4.5㎝×高さ14㎝ |
付属品 | コーティング剤 |
KURE(呉工業) LOOX(ルックス) ヘッドライト クリア&プロテクト
研磨剤未使用のヘッドライト用クリーナーです。塗るだけで黄ばみを落とせるので、こする必要がなく、キズをつける心配もないので安心して使用できます。
コーティングの効果は最長2年間持続し、普通車約2台分のヘッドライトに使用することが可能です。
メーカー | KURE(呉工業) |
内容量 | ディープクリーナー:36ml超耐久クリアガラスコート:4ml |
商品の重量 | 135g |
商品サイズ | 幅113mm×奥行き60mm×高さ195mm |
付属品 | ・ディープクリーナー36ml ・超耐久クリアガラスコート4ml ・塗布用クロス10枚 ・保護手袋2枚 |
ホルツ 3Dコーティングシート
ヘッドライトの輝きを長期間持続させることが出来るヘッドライト3Dコーティングのコーティングシートです。(ヘッドライト以外にもテールランプ、バイザーなどにも使用できます)
ウェットシートタイプなので飛び散りを防いでくれるので、細部のコーティング施工に適した商品です。
メーカー | Holts(ホルツ) |
内容量 | ペースト 20g 含浸タイプ 3g×2 |
商品の重量 | 10 g |
商品サイズ | 幅125㎜ 奥行き35㎜ 高さ200㎜ |
付属品 | ー |
プロスタッフ ヘッドライトガチコート
ヘッドライトやテールランプなどの黄ばみやくすみを落として、表面をコートするヘッドライト用コーティングセットです。効果が約1年間持続するので、汚れや紫外線による黄ばみとくすみの再発を防止します。付属品に必要なものがセットになっているので、これ1つで新車時の様なヘッドライトの輝きが蘇ります。
メーカー | プロスタッフ(Prostaff) |
内容量 | 1セット |
商品の重量 | 171 g |
商品サイズ | 幅120㎜×奥行き46㎜x 高さ200㎜ |
付属品 | ・手袋×1 ・クロス×12・ヘルパー×1・マイクロファイバークロス×1 |
ラクシア Resin Coating Moist 30ml
塗って拭くだけで簡単にコーティング施工できるコーティング剤です。プロのような仕上がりで劣化防止に効果絶大な商品です。
従来品のようなベタベタ感やギラギラ感などはなく、塗って拭くだけでプロのような仕上がりになります。
メーカー | LUXIA |
内容量 | ー |
商品の重量 | 180 g |
商品サイズ | 幅6cmx奥行き11.5cmx高さ15.8 cm |
付属品 | ・塗布スポンジ1個・拭き取りクロス1枚・ネルクロス1枚 |
まとめ
今回はヘッドライトのコーティングの特徴や方法、おすすめ商品について紹介してきました。
ヘッドライトをコーティングする際は、コーティング成分の種類と耐久性について知っておきましょう。
また、施工時は代用品を使用せず黄ばみやくすみを落とす専用の研磨クリーナーを使用した後にヘッドライト用のコーティング剤を使ってコーティングするようにしましょう。
自分では施工できないときは専門の業者に頼るのも良いでしょう。
この記事の内容を参考にして適切なヘッドライトコーティングを行い自分の車をきれいな状態でドライブしましょう。