フロントガラスにウロコ(水垢)がついていると、運転中の視界に入ってきたり、車の見栄えが悪くなったりと気になってしまうものです。
しかし、ウロコは洗車をしてもなかなか落ちないのが困りもの。
実は、フロントガラスの頑固なウロコも適したクリーナーを使えば簡単に落とすことができます。
というのも、ウロコは一般的な車の汚れとは成分が異なっているため、カーシャンプーでの洗車とは違うアプローチをする必要があるからです。
当記事では、専門家への取材をもとに、フロントガラスのウロコに効果的なクリーナーの選び方やメカニズムについて解説します。
また、実際に9つのアイテムを使ってウロコを取る検証を行い、おすすめできる3タイプの商品を厳選。
具体的にどのようなクリーナーを使えばよいのか、メリット・デメリットとともに紹介します。
この記事を読めばフロントガラスのウロコの原因から対処法、予防法までをまるごと理解できるので、今後はフロントガラスをキレイに保ち続けられるようになります。

泉谷 和仁
STAY GOLD JAPAN代表。学業修了後、大手ディーラーに33年間勤務し、営業主任・係長・店長を経験。韓国の販売店のコーチングトレーナーとしても活躍。その後、10年以上自動車ケミカル用品の開発・販売に携わり現在に至る。2017年4月にSTAY GOLD JAPANをオープン。
※当記事ではおすすめ商品を紹介する章以外を監修
フロントガラスのウロコの取り方!実際に作業しながら基本を解説
カーシャンプーで洗っただけで落ちないようなフロントガラスのウロコには、専用クリーナーが効果的です。
特に専用クリーナーの中でも商品数が多いのが、液体タイプのもの。
今回は実際に液体タイプのクリーナーを使いながら、以下の5つのステップに沿ってフロントガラスのウロコの取り方をご説明します。
▼フロントガラスのウロコを取る手順
- フロントガラスを下洗いする
- 装飾品をマスキングする
- クリーナーをスポンジにつける
- スポンジでフロントガラスをこする
- 洗い流す
施工前の汚れ具合は写真の通りです。
特にワイパーが届かない端の部分にはウロコがこびりついています。
それでは、液体クリーナーを使ってこちらのウロコを実際に除去していきましょう。
フロントガラスのウロコ取りに必要なもの
まず作業をする前に、次のようなものを準備する必要があります。
▼必須のもの
- フロントガラス用ウロコ取りクリーナー
- スポンジ
- マスキングテープ
- マイクロファイバークロス
▼あると良いもの
- カーシャンプー
- バケツ
- ゴム手袋
「必須のもの」だけでも作業をすることはできますが、より確実かつ安全にウロコを落としたいのであれば「あると良いもの」の3つも用意しておくのがおすすめ。
カーシャンプーとバケツは、クリーナーを使う前の下洗いの際にあると便利です。
また、クリーナーの成分によっては手荒れの原因になってしまうため、ゴム手袋を着けて作業をすると安心でしょう。
以上のものを準備できたら、作業に入っていきます。
①フロントガラスを下洗いする
フロントガラスについた汚れをカーシャンプーで洗います。
このとき、ワイパーは邪魔にならないよう上げておきます。
洗い終わったら水でしっかりと流し、必要に応じて拭き上げ(水分が残らないよう拭き取る作業)を行いましょう。
このような下洗いをしておく理由は2つあります。
1つは、砂粒などがついたままガラスをこすってしまうと傷がついてしまうため。
もう1つは、ウロコ以外の余分な汚れを落としておくことでクリーナーをなじみやすくし、より効果を発揮できるようにするためです。
そのため、水だけでなくカーシャンプーを使って一度フロントガラスを洗っておくのがおすすめです。
また洗い流す際は、カーシャンプーが残らないようしっかりと水をかけてください。
クリーナーの使い方を確認し、乾いた面に使うタイプであれば水分を拭き上げておきます。
濡れた面に使うタイプであればそのままでも問題ありません。
乾いたマイクロファイバークロスを使うと、水分を残さずきれいに拭き上げることができます。
カーシャンプーで洗った後の汚れ具合は写真の通りです。
やはり普段の洗車のやり方ではウロコを落とすことができませんでした。
フロントガラスの下洗いが終わったら、次のステップへ進みましょう。
②装飾品をマスキングする
クリーナーを使う前に、施工に関係のない箇所に影響が出ないように覆い隠しておく「マスキング」を行います。
樹脂やゴムにクリーナーがついてしまうと劣化の原因になってしまうため、フロントガラス周辺の装飾品をマスキングテープで保護しましょう。
フロントガラスにはモールというゴム製の枠がついているので、周囲を囲むようにテープを貼ります。
ガラスの左右だけでなく上下も忘れずに。
それ以外にも、フロントガラス周辺に樹脂製やゴム製のパーツがある場合はすべてマスキングしておきます。
周辺のパーツをすべて保護し終わったら、クリーナーを使う準備は万端です。
③クリーナーをスポンジにつける
クリーナーの容器をよく振ってからスポンジにつけ、フロントガラスをこすります。
フロントガラス用のウロコ取りクリーナーに含まれている研磨剤は、使っていないと容器の底に沈んでしまいます。
研磨剤と液体がよく混ざるように、必ず振ってから使うようにしましょう。
スポンジが付属している場合は、どちらが使う面なのかを確認してクリーナーをつけます。
付属していない場合は、代わりにマイクロファイバークロスを使っても問題ありません。
④スポンジでフロントガラスをこする
クリーナーをつけたスポンジで、フロントガラスを縦横にこすります。
このとき、円を描くようにこするのではなく、縦と横にスポンジを動かすのがポイント。
一度に全面に施工するよりも、手の届きやすい面積に区切って行うと効率よく作業できます。
また、作業はなるべく直射日光の当たらない場所で行うのがおすすめです。
商品によっては、日光で液が乾いてしまうとガラスに傷がつきやすくなってしまうためです。
つけてすぐの状態ではクリーナーがはじかれてしまいますが、こすっていると徐々になじんで、はじかなくなります。

④洗い流す
写真のようにクリーナーが透明になってきたら水で洗い流します。
下洗いのときと同様に、流し残しがないようたっぷりの水をかけて拭き上げます。
クリーナーの流し残しや水滴があると、蒸発した際にかえって汚れができてしまうので注意が必要です。
施工前後の写真を比べると、ウロコがキレイに取れていることがわかります。
また、ウロコが残っているかどうかは水のはじき方をみると一目瞭然です。
ウロコが残っていると、ガラス表面の凹凸や油分によって水がまだらにはじかれてしまいます。
一方で、ウロコ取りをした後は水がガラス表面に貼りついた状態でキレイに流れていきます。
このように、水をかけたり水拭きをしたりして、水のはじき方からウロコの残り具合を確認してみましょう。
水分を拭き上げ終わったらウロコ取りは完了です。
ここまで、専用クリーナーを使ったフロントガラスのウロコの取り方を紹介してきました。
しかし専用クリーナーを探してみても、どれがフロントガラスのウロコに効果があるのかがわかりにくくて迷ってしまいます。
そこで、続いてはフロントガラスのウロコ取りに最適のクリーナーを選ぶ方法について解説します。
フロントガラス用ウロコ取りクリーナーの選び方!ポイントは研磨剤
フロントガラス用ウロコ取りクリーナーを選ぶ際は以下の2点をチェックしてみましょう。
▼ウロコ取りクリーナー選ぶの2つのポイント
- フロントガラスに使えるか
- ウロコ(水性の汚れ)を落とせるか
この2つに当てはまるクリーナーは、フロントガラスのウロコを取るうえで重要な「研磨剤」が主成分として入っています。
ウロコ汚れは水に含まれる石灰質(炭酸カルシウム)が固着して出来た汚れなので、研磨剤で削り取るのが最も効果的なのです。
研磨剤と聞くと「ガラスに傷がつくのではないか」と心配になりますが、フロントガラスは丈夫な合わせガラスでできているため、専用の研磨剤であれば使っても問題はありません。
フロントガラスの研磨には「酸化セリウム」という成分が使われることが多く、この成分の純度が高いほどガラスに傷をつけにくく汚れに密着しやすいクリーナーができます。

それでは、専用クリーナーを選ぶ際の2つのポイントについて1つずつ詳細をみていきましょう。
フロントガラスに使えるかをチェック
まず第一に、「買ったクリーナーをよく見ると、フロントガラスは使用不可だった……」ということがないよう、クリーナーの「使用できる箇所」「使用できない箇所」を確認しましょう。
「車のガラス専用」と書かれた商品であっても、写真のようにフロントガラスには使用不可のものが多くあります。
「使用上の注意」の中に書かれていることもあるので、購入する前に目を通しておきましょう。
ではなぜフロントガラスに対応していないウロコ取りを使ってはいけないのでしょうか?
実はこうしたクリーナーは研磨剤ではなく、ウロコの石灰質を化学的に溶かす「溶剤」が主成分です。
フロントガラスには使用不可となっているのは、この「溶剤」をフロントガラスに使ってしまうと次のようなリスクがあるため。
フロントガラスには、サイドガラスとは違いワイパーがついているため、写真のような細かな「ワイパー傷」があります。
溶剤が主成分のクリーナーは、このワイパー傷に入ってしまうと白く濁ってしまったり、光が屈折して運転の妨げになってしまったりするため、フロントガラスには使うことができません。
これはワイパーのついているリアガラスについても同様です。

このように、フロントガラスには使えないウロコ取りクリーナーもあるため、購入の際には必ず注意書きを確認するようにしましょう。
フロントガラスのウロコは……
✕「溶剤」で化学的に溶かす
○「研磨剤」で物理的に削り取る
ウロコ(水性の汚れ)を落とせるかをチェック
第二に、「フロントガラス専用クリーナーなのに、ウロコが落ちなかった」という失敗を防ぐため、ウロコに特化したクリーナーかどうかを確認しましょう。
フロントガラスのクリーナーには「油膜取りクリーナー」と「ウロコ取りクリーナー」の2種類があります。
先ほども触れた通り、ウロコとは水に含まれる石灰質(炭酸カルシウム)が固着してできた水性の汚れです。
ウロコ取りクリーナーは、こうした水性の汚れを溶かしたり削り取ったりするもの。
一方で油膜取りクリーナーは、油性の汚れを溶かすためのものなので水性のウロコには効果がありません。
ウロコと油膜の違いについては、後ほど詳しく解説します。

例えば、油膜取りクリーナーの「キイロビンゴールド」には写真のように「ウロコは除去できません」という注意書きがされています。
実際に使ってみると、ワイパーの跡に沿ってはじかれてしまい、汚れになじむまでにウロコ取りクリーナーよりも時間がかかってしまいました。
「フロントガラス使用可」であっても、「ウロコ汚れを削り取ることに特化したもの」かどうかを確認することが効率よく落とせるクリーナーを見極めるうえで重要です。
フロントガラスのウロコは……
✕「油膜」用のクリーナーを使う
○「ウロコ」「水垢」用のクリーナーを使う
このように、フロントガラス用のウロコ取りクリーナーを選ぶ際には「使える箇所」と「落とせる汚れ」が適しているかを確認することが大切です。
今回はこれを踏まえて、「本当にフロントガラスのウロコを落とせるのか?」「最もおすすめできる方法はどれか?」を9つのアイテムを使って検証しました。
詳しい検証方法は後ほど説明するので、まずは検証を踏まえた結論からみていきましょう。
【結論①】フロントガラス用ウロコ取りクリーナーはタイプで選ぶ
検証結果を踏まえた結論として、フロントガラス用ウロコ取りクリーナーは以下の3タイプの中から自分に合ったものを選ぶのがおすすめです。
- 広い面積にすみずみまで使える「液体タイプ」
- お手頃価格で試せる「スポンジタイプ」
- 手が汚れず簡単な「直塗りタイプ」
おすすめのフロントガラス用ウロコ取りクリーナー3つの検証結果を表にまとめるとこのようになります。
おさるのスゴピカ ウロコ取り フロントガラス専用 |
CARALL 窓ガラス用水アカとりパッド |
プロスタッフ 魁磨き塾 ウロコ取りフロント&リアガラス用 研磨タイプ |
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---|---|---|---|
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|
タイプ | 液体 | スポンジ | 直塗り |
内容量 | 30ml | 50g | 45ml |
価格※ | ¥3,480- | ¥566- | ¥823- |
効果 | 強い | 普通 | 普通 |
使いやすさ | 普通 | 簡単 | 簡単 |
細部の 磨きやすさ |
良い | 普通 | 悪い |
購入する | 購入する | 購入する |
※2023年6月時点でのAmazonでの販売価格
最も効果が強かったのは液体タイプ。細かい部分にも使いやすく、使う量の調整もしやすいため、万能に使うことができます。迷ったら液体タイプを選べば間違いないでしょう。
ただし、ウロコのつき方があまり重度でない場合はスポンジタイプや直塗りタイプも便利です。
とにかく安いもので試してみたい方はスポンジタイプ、手を汚さず気軽に使いたい方は直塗りタイプを使うと良いでしょう。
以下では、それぞれの検証結果とメリット・デメリットを詳しく解説します。
広い面積にすみずみまで使える「液体タイプ」
どのクリーナーを使うか迷ったときは液体タイプのクリーナーがおすすめ。特に、広い面積についてしまっているウロコを取るのに最適です。
液体タイプは、スポンジやクロスにクリーナーをつけてガラスを磨くという使い方をします。
ウロコ取りクリーナーの中でも、商品数が多いのがこの液体タイプ。
通販サイトで「フロントガラス ウロコ取り」と検索すると、上位に出てくる商品の半数以上を占めています。
今回の検証でも使った5商品のうち3商品が液体タイプでしたが、その中で最も効果が強かったのが、おさるのスゴピカ「ウロコ取り フロントガラス専用」です。
おさるのスゴピカ ウロコ取り フロントガラス専用 |
ソフト99 ガラスリフレッシュ |
シュアラスター ゼロウィンドウ ストロングリセット |
|
---|---|---|---|
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|
タイプ | 液体 | 液体 | 液体 |
内容量 | 30ml | 80ml | 80ml |
価格※ | ¥3,480- | ¥1,100- | ¥1,284- |
効果 | 強い | 普通 | 弱い |
使いやすさ | 普通 | 普通 | 普通 |
細部の 磨きやすさ |
良い | 普通 | 普通 |
購入する | 購入する | 購入する |
※2023年6月時点でのAmazonでの販売価格
実際に使ってみると液がなめらかで伸ばしやすく、広い面積でも力を入れずに磨くことができました。
こすり始めは汚れをはじきますが、30秒ほどで写真のようになじみます。
付属のスポンジは薄めで柔らかさがあるので、ガラスの四隅などの細かい部分を磨くときにも便利です。
そして、頑固なウロコに対する効果も抜群。
1分弱(90回)こすっただけでも、このように目に見えて汚れを落とすことができました。
5商品の中でも落ち具合が1番良かったため、「とにかくウロコをすっきり落としたい」という方にとっては間違いない商品でしょう。
※検証では廃車を使っているため、モールなどのマスキングはしていません
ただしこちらはフロントガラス専用のクリーナーのため、サイドガラスやボディには使用することができません。
おさるのスゴピカからはフロントガラス以外に使えるウロコ取りクリーナーも発売されているので、サイドガラスなどには別途そちらを購入する必要があります。
▼こんな方におすすめ
- ガラスの四隅のような細部まで磨きたい方
- 頑固なウロコを時短でキレイにしたい方
- 広い面積のウロコを取りたい方
▼メリット
- 柔らかさのあるスポンジで細部まで磨きやすい
- 頑固なウロコも力を入れずに時短で落とせる
- 液がなめらかで広い面積に塗り広げやすい
▼デメリット
- 価格が高い
- フロントガラス以外には使用できない
他に試した液体タイプのクリーナーは、ソフト99の「ガラスリフレッシュ」とシュアラスターの「ゼロウィンドウ ストロングリセット」。
どちらも液体タイプの中では安く手に入れることができますが、落ち具合はおさるのスゴピカに劣ってしまいました。
※検証では廃車を使っているため、モールなどのマスキングはしていません
また、付属のスポンジはおさるのスゴピカと比べると厚みがあり硬めになっているので、細部に使うのには向いていません。
こちらの2商品はサイドガラスにも使用可能。
しかし、研磨剤入りのクリーナーを強度の弱いサイドガラスに使うと、傷をつけるリスクが高くなるので注意しましょう。
特に、シュアラスター「ゼロウィンドウ ストロングリセット」は研磨剤の粒が他商品よりも大きいからか、こすっているときはザラザラとした抵抗を感じました。
傷がつかないよう、力を入れすぎずに磨く工夫が必要です。
以上の通り3商品を比較すると、おさるのスゴピカが最も効果が高く使いやすいという結果になりました。
このように、液体タイプは広い面積に伸ばしたり細部を磨いたりできるというメリットがあり、フロントガラス全面をすみずみまでキレイにしたい方におすすめのタイプです。
一方で、他のタイプに比べると価格は高く、手が汚れやすいというデメリットもあります。
お手頃価格で試せる「スポンジタイプ」
もっと安価でウロコ取りを試してみたいという方には、スポンジタイプのクリーナーがおすすめです。
今回の検証で使ったのは、CARALLの「窓ガラス用水アカとりパッド」。
こちらは水で濡らすと表面の研磨剤が溶け出してくるという仕組み。
そのままガラスを磨くだけなので、スポンジを別で用意して液をつける手間を省くことができます。
使い始めはクリーナーがはじかれますが、30秒経つとなじみました。
研磨剤が自然と足されていくので、足りなくなってしまうことがなくスムーズに磨くことができます。
スポンジは厚みがあって硬めなので、細かい部分を磨くのには向いていません。
※検証では廃車を使っているため、モールなどのマスキングはしていません
頑固なウロコを1分弱(90回)こすってみると、ウロコが中心部分から薄くなってきているのがわかりました。
効果はありそうですが、端までキレイに磨くには時間がかかるでしょう。
こちらの商品はサイドガラスにも使用できますが、輸入車には使用できないので注意が必要です。
最大のメリットは、2つセットになっているため安価で何度も使えること。
塗りこまれている研磨剤がなくなるまでは、繰り返し使うことができます。
▼こんな方におすすめ
- とりあえず安価にウロコ取りを試してみたい方
- 洗車用具をあまり増やしたくない方
▼メリット
- 値段が安い
- 水につけてこするだけで施工できる
▼デメリット
- 頑固なウロコを取るには時間がかかる
- スポンジが厚めで硬いため細かい部分には届かない
- 輸入車には使用できない
このように、スポンジタイプのクリーナーは値段が安く、準備するものが少ないというメリットがあります。
とにかく安く簡単にウロコ取りを試してみたいという方にはぴったりです。
ただし、頑固なウロコへの効果や細部への使いやすさでは他のタイプに劣ってしまうので、あくまで簡易的なものとして使うのが良いでしょう。
手が汚れず簡単な「直塗りタイプ」
さらに手軽にウロコを取りたい方におすすめなのは直塗りタイプ。
今回使ったのは、プロスタッフの「魁 磨き塾 ウロコ取り フロント&リアガラス用 研磨タイプ」です。
握りやすい容器の形をしており、キャップを開けると円形のパッドが出てきます。側面を押すとパッドの中心から液が出てくる仕組みです。
直接ガラスにパッドを当てて使うので、手を汚さずに施工できるのが特徴。
ただし、パッドが円形なのでガラスの四隅まで磨くことはできません。
側面を握っていると力を入れた時に液が出てくるため、出しすぎには注意です。内容量が少なめなので、広い面積に使うにはうまく液量を調節する必要があります。
※検証では廃車を使っているため、モールなどのマスキングはしていません
重度なウロコを1分弱(90回)こすってみた様子は写真の通り。
汚れが薄くなっていることがわかりますが、やはり角のあたりはウロコが残りやすいようです。
こちらはサイドガラスにも使える商品ですが、輸入車には使用不可となっています。
▼こんな方におすすめ
- なるべく手を汚さず簡単に施工したい方
- 頑固なウロコを時短でキレイにしたい方
- 洗車用具をあまり増やしたくない方
▼メリット
- 水やクリーナーがついた面を触らずに施工できる
- 価格が安い
- サイドガラスにも使用できる
▼デメリット
- パッドが円形のため角を磨けない
- 輸入車には使用できない
- 液量の調整が難しく、減りが早くなってしまう
このように、直塗りタイプは手を汚さずに施工でき、重度のウロコにも効果があるというメリットがあります。
値段も安いため、頑固なウロコも手軽に落としたい方におすすめです。
ただし、パッドが円形で液量の調節が難しいため、広い面積をすみずみまで磨くのには不向きでしょう。
以上の3タイプから、あなたの重視したいポイントに合わせてウロコ取りクリーナーをぜひ選んでみてください。
一方で、「購入するのは面倒だから、なるべく家にあるもので何とかならないかな」と専用クリーナーを代用する方法がないかも気になります。
そこで続いては、日用品でフロントガラスのウロコ取りを試した結果について詳しくみていきましょう。
【結論②】日用品での代用は専用クリーナーに劣る
今回は、「身近な日用品でフロントガラスのウロコ取りはできるのか?」を検証するため、ウロコ取りに効果があるとされる「酢」「クエン酸」「鏡用スポンジ」の3つを試しました。
結論から言うと、以下のような検証結果から日用品でフロントガラスのウロコを取ることはおすすめできません。
▼日用品でフロントガラスのウロコ取りをした結果
- 酢・クエン酸では取り切れない
- 鏡用スポンジは傷のリスク&かかる時間がネック

実際の使用感やこうした専門家の意見を踏まえて、それぞれについて詳しく解説していきます。
酢・クエン酸では取り切れない
家庭の水回りのウロコには、酢やクエン酸が使われることがあります。
しかし、今回の検証でフロントガラスのウロコに試したところ、酢やクエン酸でウロコを取ることはできませんでした。
それぞれの使い方は以下の通りです。
▼酢の使い方
- 2枚重ねにしたキッチンペーパーに酢をしみ込ませる。
- キッチンペーパーをガラスに貼り、15~20分放置する。(今回は20分放置)
- 放置している最中に乾燥してきた場合は酢を足す。(今回は10分経過時に追加)
- キッチンペーパーをはがして水洗いする。
お酢は強いニオイがするため、作業場所を選ぶ必要があります。
▼クエン酸の使い方(商品の使用方法に準ずる)
- 1㎡あたり6回を目安に、ガラスに直接スプレーする。
- キッチンペーパーなどで拭き取る。
- 拭きムラがあれば再度拭き取る。
※検証では廃車を使っているため、モールなどのマスキングはしていません
使い方は簡単ですが、酢もクエン酸も酸性の液体であるため、ボディへ垂れてしまわないように気を遣わなければなりません。

施工後の水のはじき方を見ると、写真のようにまだらに水が残ってしまいました。
ウロコが取れていれば水は表面に貼りつくようにキレイに流れていくので、今回は汚れが残っているということです。
専用クリーナーを使った上段・中段と比べると、水の流れ方の違いがわかりやすいです。
このように、酢やクエン酸は車体を傷めるリスクが高いうえ効果を感じることができなかったため、フロントガラスのウロコ取りに使わない方が良いでしょう。
鏡用スポンジは傷のリスク&かかる時間がネック
続いて試したのは、お風呂場の鏡などに使われるスポンジ。
今回使ったのは小久保の「SDダイヤモンドパフ」です。
人工ダイヤモンドがついたスポンジでウロコを削り取る仕組みで、100円ショップなどでも同様の商品が販売されています。
しかし、こうしたスポンジをフロントガラスに使うのは傷のリスクがあるうえ、時間がかかってしまいます。
鏡用スポンジも専用クリーナーと同様に水で濡らして2分間ガラスをこすってみましたが、サイズが小さいため短時間では全面を磨くことができません。
また、こすっている間はシャリシャリとした感覚がありました。
水のはじき方を見てみると、一部変化がありましたが端の部分にはウロコが残っています。
端に残った汚れを力を入れて再びこすると、落とすことができました。
小さい面積を集中的に磨くのであれば、汚れを落とすことができるようです。
しかし、本来は車のガラスに使うものではないうえに力を入れてこする必要があるため、ガラスに傷をつけてしまうリスクが高くなります。
またスポンジのサイズも小さいため、お風呂場の鏡などよりも面積が大きいフロントガラスを磨くには効率的ではありません。
このように、鏡用のスポンジでは面積の大きなフロントガラスを傷つけずに磨くことが難しいため、専用クリーナーを使った方が効率的にウロコを取ることができるでしょう。
【検証】9つのアイテムで実際にウロコ取りをやってみた
それでは、今回の検証方法と全体の結果のまとめについて改めて紹介します。
今回行った検証は、以下の2つです。
▼今回行った2つの検証
- 9つのアイテムを使った使用感の検証
- 使用感の良かった5つのアイテムを使った効果の強さの比較検証
詳しい検証方法を1つずつみていきましょう。
本当にフロントガラスのウロコを落とせる?使用感を検証
まず初めに、「ウロコ取りに効果がある」と評判の9アイテムを実際に使って、フロントガラスのウロコを落とせるのかどうかを検証しました。
▼使用したアイテム(写真の左から順に)
- プロスタッフ「魁 磨き塾 ウロコ取り フロント&リアガラス用 研磨タイプ」
- CARALL「窓ガラス用 水アカとりパッド」
- ソフト99「ガラスリフレッシュ」
- シュアラスター「ゼロウィンドウ ストロングリセット」
- おさるのスゴピカ「ウロコ取り フロントガラス専用」
- プロスタッフ「キイロビンゴールド」(油膜取りクリーナー)
- お酢
- クエン酸スプレー
- 小久保「SD ダイヤモンドパフ」(お風呂の鏡用スポンジ)
全体にウロコがついているフロントガラスを9つに区切って、1アイテムずつ試していきます。
※検証では廃車を使っているため、モールなどのマスキングはしていません
ガラスをこする時間はそれぞれ2分間。
ただし、研磨剤が使われていないもの(酢・クエン酸)に関しては、他のアイテムと使い方が異なるため例外としました。
ウロコが落ちているかどうかは、濡れたクロスで拭いた跡を前後で比較して確認します。
写真の下段のように、水分がガラス表面に貼りついた状態になれば、ウロコが取れている証拠。
一方で、上段はまだウロコ取りを行っていないので水滴がまだらにはじかれています。
その他にも、容器や付属品などの使い心地、汚れへのなじみやすさ、こすっているときの感覚、施工中にどのような変化が感じられたかといった点も観察しました。
以下の写真は9アイテムを使い終わった後、全体に水をかけてみた様子。
上段・中段の専用クリーナーを使った部分では水の流れ方が変わっており、ウロコが取れていることがわかります。
一方で、下段の日用品3アイテムを使った部分では水がまだらにはじかれており、ウロコが取れていないようです。
また、油膜取りクリーナーも最終的には汚れを落とすことができましたが、先ほども触れた通り、汚れになじむスピードでは専用クリーナーに劣るようです。
専用クリーナー5つはすべて30秒以内にクリーナーがはじかれなくなりましたが、油膜取りクリーナーは全体がなじむまでに1分以上かかってしまいました。
以上のように9つの商品を試した結果、やはりフロントガラスのウロコ取りには専用クリーナーが最も効果的であることがわかりました。
強力で時短なクリーナーはどれ?より頑固なウロコを使って検証
さらに2つ目の検証では、1つ目の検証で特にウロコに効果があった専用クリーナー5つをより頑固なウロコに試します。
落ちにくい重度の汚れに試してみることで、よりわかりやすく効果の強さの違いを比較してみましょう。
▼使用したアイテム(写真の左から順に)
- プロスタッフ「魁 磨き塾 ウロコ取り フロント&リアガラス用 研磨タイプ」
- CARALL「窓ガラス用 水アカとりパッド」
- ソフト99「ガラスリフレッシュ」
- シュアラスター「ゼロウィンドウ ストロングリセット」
- おさるのスゴピカ「ウロコ取り フロントガラス専用」
今回はワイパーの届かない部分のウロコをどのくらい落とせるかを検証。
写真でもはっきりとわかるほど、頑固な汚れがこびりついてしまっています。
※検証では廃車を使っているため、モールなどのマスキングはしていません
それぞれのクリーナーで縦に90回ずつこすり、洗い流して落ち具合を比較します。
90回こするのにかかった時間は、いずれも50〜60秒ほどでした。
90回ずつこすり終わった様子がこちら。
一番ウロコが取れているのは、「魁 磨き塾」(下段左)と「おさるのスゴピカ」(上段中央)。
続いて「CARALL」(下段右)、「ソフト99」(上段左)、「シュアラスター」(上段右)という順になりました。
このように2つ目の検証では、より重度のウロコで試してみたことで、どのクリーナーが短時間で強力にウロコを取れるのかを比較することができました。
ここまでは、自分でウロコ取りをする方法とおすすめの商品について紹介してきました。
一方で、ウロコ取りは自分でやる以外にも業者でやってもらうという選択肢もあります。
そこで、続いては業者でウロコ取りをしてもらうメリットと費用の例についてみていきましょう。
手間をかけたくない場合は業者へ依頼する
「自分でクリーナーを買ってウロコ取りをやるのは面倒くさい」「車を一切傷めずに頑固なウロコを確実に落としたい」といった場合は、プロの業者へウロコ取りを依頼することもできます。
ウロコ取りを自分でやるのが苦手だったり面倒に感じていたりする場合は、プロに依頼した方が短時間できれいに仕上げられるというメリットがあります。
また、プロであればウロコを削り取る際についてしまった傷も磨いて修復することができるため、より傷のないキレイな仕上がりを目指すことができます。
洗車やコーティングのサービスを行っているディーラーやカー用品店、洗車専門店では、メニューのひとつとしてフロントガラスのウロコ取りを行ってもらえることが多いです。
ただし、ウロコ取りのみのメニューがなくコーティングとセットでしか行っていないこともあるので注意が必要です。
以下では、「ウロコ取り単体のメニュー」と「コーティングとセットのメニュー」それぞれの価格の例を紹介します。
▼単体のメニューの例
メニュー | 価格 |
窓ガラスの”ウロコ”取りフロント・リア・ルーフ | 税込12,600円 |
参考:キーパーラボ
▼コーティングとセットのメニューの例
車体サイズ | 車体サイズ | 価格 |
ガラスコーティング(1年耐久) | 軽自動車 | 税込16,500円 |
10.5立方メートル未満 | 税込18,500円 | |
10.5~14.0立方メートル未満 | 税込20,500円 | |
14.0立方メートル以上 | 税込22,500円 |
参考:イエローハット
業者でのウロコ取りについては、こちらの記事でも解説しています。

このように、自分でウロコ取りをするか業者に依頼するかは、費用と手間の両方を考えて判断すると良いでしょう。
自分に適したフロントガラスのウロコを取る方法がわかったところで、今後もウロコがつくのを防ぐためには汚れの原因を知っておくことが大切です。
ここからは、「そもそもなぜフロントガラスのウロコは落ちにくいのか?」について解説します。
フロントガラスのウロコが厄介な理由
車のフロントガラスにはどうしてもウロコがついてしまいやすく、カーシャンプーや油膜取りクリーナーを使ってもなかなか落ちません。
その背景には、以下の2つの理由があります。
▼フロントガラスのウロコが厄介な2つの理由
- ウロコの原因は水の中の不純物と紫外線
- ウロコは油膜よりも落としにくい
頑固なウロコがついてしまうのを防ぐためにも、できてしまう仕組みや落ちにくい理由について詳しく知っておきましょう。
ウロコの原因は水の中の不純物と紫外線
ガラスのウロコは、水の中の不純物が日光(紫外線)によって焼き付いてしまうことによってできます。

例えば車体が雨で濡れた場合を考えてみましょう。
雨水の中には黄砂やゴミ、排気ガスの成分といったさまざまな不純物を含んでいます。車体についた雨水が蒸発すると、この不純物だけが表面に残ります。
また、車に水道水がついている場合も同様です。
水道水の中には、カルキ(炭酸カルシウム)が含まれています。水道水が蒸発すると、水に溶けていたカルキが固体になって表面に残ることになるのです。
このような不純物が車体に残ったまま放置してしまうと、日光の中の紫外線にさらされることでガラスやボディにどんどん固着していってしまうのです。
ウロコは油膜よりも落としにくい
ウロコと油膜は混同されやすいですが、汚れができる仕組みや落とし方は異なっており、ウロコは油膜よりも落としにくくなっています。
ウロコと油膜の最も大きな違いは、汚れの性質が水性であるか油性であるか。
先ほども触れた通り、ウロコとは水に含まれる不純物が固着してできた水性の汚れです。
一方で油膜とは、車のゴム製品の油分やカーワックスの油分などが原因でできた油性の汚れなのです。
そのため、油性の汚れである油膜は界面活性剤のような油分を分解する成分を使って落とすことができます。
これは、食器の油汚れを洗剤で落とすのと同じ仕組みです。
一方で、ウロコ汚れは界面活性剤では落とすことができません。
炭酸カルシウムなどを酸性の溶剤で化学的に溶かしたり、研磨剤で物理的に削り取ったりといった、より強力な方法を使う必要があります。

ウロコ(水垢) | 油膜 | |
性質 | 水性 | 油性 |
原因 | 水の中の不純物(炭酸カルシウム、黄砂など) | ゴム製品の油分、カーワックスの油分など |
落とし方 | ・酸性の溶剤で溶かす ・研磨剤で削り取る |
・界面活性剤などで油分を分解する |
このように、ウロコとは水の中の不純物が紫外線で焼き付いてしまった水性の汚れであり、油性の汚れである油膜とは落とし方が異なっています。
意識していないとすぐについてしまい、落とすのが大変で厄介なウロコ。
その理由がわかったところで、最後にウロコを予防する4つの方法について解説します。
フロントガラスのウロコを予防する4つの方法
ウロコを取ってキレイになったフロントガラスでも、何もしていなければまたすぐに汚れがついてしまいます。
そこで、フロントガラスのウロコを予防するために以下の4つを意識してみましょう。
▼フロントガラスのウロコを予防する4つの方法
- ガラスとワイパーの汚れをこまめに取り除く
- 拭き上げやコーティングで水分が残りにくくする
- 洗車やウォッシャーには純水に近いものを使う
- カバーや屋根で紫外線をブロックする
これらを意識すれば、ウロコの原因となる「水の中の不純物」と「紫外線」を避けることができるため、汚れを防止できるのです。
それでは、1つずつ詳しく確認していきましょう。
ガラスとワイパーの汚れをこまめに取り除く
まず1つ目の予防法は、ガラスとワイパーの汚れをこまめに取り除いておくこと。
ウロコの原因になってしまうホコリなどは、固着してしまう前に洗い流すことが重要です。
また、フロントガラスにつく不純物はワイパーからきていることも少なくありません。
洗車の際には、ワイパーのゴム部分もつまむようにして両面を洗うようにしましょう。

ただし洗剤の流し残しがあると、その成分がウロコの原因になってしまうので逆効果。洗い流しはしっかりと行いましょう。
このように、ウロコとして汚れが焼き付いてしまう前にこまめに洗車しておくことが一番基本的な予防法です。
拭き上げやコーティングで水分が残りにくくする
2つ目は、なるべく車体に水分が残らないように拭き上げやコーティングを行っておくこと。
洗車した後や雨上がりには、マイクロファイバークロスなどで水滴を拭き上げておきましょう。
これにより、水に溶けている不純物も一緒に除去することができます。
また、水分を残さないためにはコーティングをしておくのも1つの方法。
コーティングによって水をはじきやすくしておけば、雨が降ったときもすばやく水が流れていくため、車体の表面に水滴が残りにくくなります。

コーティングには様々な種類があり、効果や持続力、費用なども種類によって変わります。
詳しくは以下の記事で解説しています。

ウォッシャー液や洗車には不純物の少ないものを使う
3つ目は、フロントガラスのウォッシャー液や車体をすすぐ水に純水に近いものを使うこと。
こちらも、車体に不純物がつかないようにするための方法です。
ご存じの通り、ウォッシャーとは車のガラスへ洗浄液を吹きつける装置のこと。
その際吹き付けられるウォッシャー液の成分は界面活性剤とエタノールであるのが一般的ですが、中には撥水効果のある成分が足されているものもあります。
こうした界面活性剤や撥水剤もまた、ガラスに残ったまま蒸発してしまうとウロコになってしまう成分。
そのため、こうした成分が含まれていないウォッシャー液を使うこともウロコの予防になるのです。
ただし、ウォッシャー液にただの純水を使ってしまうと冬場に凍結したり内部が腐敗したりするリスクがあるので注意が必要です。
ウロコができにくい成分だけで作られたウォッシャー液も販売されているので、凍結などのリスクがない専用の液を使うようにしましょう。
また、洗車のときのすすぎに使う水も、カルキ(炭酸カルシウム)が含まれている水道水ではなく純水を使うのが理想です。
ホースに取り付ける専用の浄水器を使ったり、水槽用の浄水器を応用するという方法もあります。
手間やお金がかかるため上級者向けではありますが、「絶対にウロコをつけたくない」というこだわりのある方は意識してみると良いでしょう。
このように、雨水だけでなくウォッシャー液や洗車のすすぎがウロコの原因となってしまうこともあるため、使う液体をなるべく不純物の少ないものにするよう意識することも大切です。
カバーや屋根で紫外線をブロックする
4つ目は、車にカバーをかけたり屋根のある駐車場を使うこと。
紫外線をブロックして、車への汚れの焼き付きを防ぐことができます。
もしも今、屋根のない駐車場を使っている場合は屋根付きの駐車場へ移動するか屋根の取り付けを行うのがおすすめです。
一般的に家庭の駐車場の屋根には、プラスチックの一種である「ポリカーボネート」という紫外線に強い素材が使われているので、ウロコ予防にも効果的。
駐車場を変えるのが難しい場合は、車用のカバーを使うことでも紫外線を避けることができます。
このようにカバーや屋根を使って紫外線をブロックし、汚れが焼き付いて頑固なウロコになってしまうのを予防しましょう。
以上の4点を意識すれば、フロントガラスをウロコのないキレイな状態で保てるはずです。
フロントガラスのウロコは専用クリーナーで研磨して取る
最後に内容をおさらいします。
フロントガラスのウロコは、専用クリーナーをスポンジにつけてこするという手順で取ることができます。
専用クリーナーはフロントガラスに使えるかどうかや、油膜ではなくウロコに効果のあるものかどうかを確認して、研磨剤入りのものを選びましょう。
さらに今回は9つのアイテムを検証し、おすすめのクリーナーをご紹介しました。
広い面積にすみずみまで使える「液体タイプ」、お手頃価格で試せる「スポンジタイプ」、手が汚れず簡単な「直塗りタイプ」があるので、あなたに適したタイプから選ぶのがおすすめです。
一方で、酢やクエン酸、鏡用スポンジなどの日用品は、フロントガラスに使っても効果がなかったり傷の原因になったりするためおすすめできません。
フロントガラスのウロコは、水の中の不純物が紫外線で焼き付くことが原因です。
不純物が車体に残らないようにし、紫外線をなるべく避けることでウロコがつくのを防止しましょう。
不純物の少ない液体を使ってこまめに洗車や拭き上げを行い、屋根のある駐車場や車用カバーを利用するのがポイントです。
頑固なウロコを時短で落とせるクリーナーなら、おさるのスゴピカ「ウロコ取り フロントガラス専用」がおすすめ。
液体タイプのクリーナーなので、広い面積でも効率よくすみずみまでキレイにすることができます。
フロントガラスのウロコに適したクリーナーを使って、効率的にウロコ取りを行いましょう。