タバコを吸っている人には分かりにくいものの、タバコを吸わない人にとっては車の中のタバコ臭はかなり不快なものです。
急に人を乗せることになったときなど、車についているタバコ臭をなんとかしたいですよね?
そこで、簡単で効果的な消臭方法を解説しておりますので、是非参考にしてください。

車のタバコ臭を消せる?
車のタバコの臭いは取ることはできますが、難しいです。
タバコの臭いは天井やシートに臭いの元となる原因物質が染み込んでしまいます。
厚生労働省の【平成11-12年度たばこ煙の成分分析について(概要)】によるとタバコは臭いのもととなるアンモニアやアセトアルデヒドを含んでいます。
タバコの臭いは、アンモニアだけではなく酸性・中性・アルカリ性と臭いのもととなる物質が多岐にわたっており、消臭が難しいです。
というのも、消臭というのはアンモニアのようなアルカリ性の物質の場合は、酸性の消臭剤で中和させることで臭いを消すことができます。
しかしながら、タバコの臭いは様々な化学物質が入っているので、酸性・中性・アルカリ性の全ての臭いの元を中和する消臭剤が必要になります。
しかも、そのにおいの元が車中に染み込んでしまっているので、染み込んだ臭いをどう分解するかがカギになっているのです。
そのため、車のタバコ臭を除去するためには
- 様々な臭いの元を除去できる消臭剤
- 染み込んだ臭いを文化尾する作業
の2点が必要となってきます。
実際にモビフル編集部でとったアンケートで「車の内装の掃除をするときに重要視することは?」という質問に対して、このような声が上がりました。

車の中のタバコの臭いを消すためには強い消臭力がいると感じているようです。
これから、タバコの臭いを消す方法を紹介していきます。
車内のタバコ臭を消すための効果的な消臭方法3つ
では、車の臭いの中でも一番嫌われるタバコ臭について、効果的な消臭方法をご紹介しましょう。
置き型タイプや芳香剤、スプレーやシートタイプなど、さまざまなタバコ臭を除去できる消臭剤があります。
一般的な消臭剤で手軽に車内を消臭しよう
カー商品店に行くと、様々な消臭剤が販売されています。
とにかく早く臭いを消すものから、良い香りで臭いを包んで消臭するもの、タバコの臭い専用のものなど、好みのものを選ぶことが出来ます。
一番手軽に消臭できて、急に人を乗せる場合などにも重宝します。
MOBRICHの車用消臭剤であれば、邪魔にならない置き型タイプで、置いておく多だけで2カ月間の除菌・消臭効果が持続します。車だけでなく、台所やトイレにも使える消臭剤です。

それでも落ちないニオイにはスチームタイプがオススメ
一般的な消臭剤を使ってもニオイが気になる場合には、以下のスチームタイプをお勧めします。
カーオール 消臭ナノエア 車内拡散 タバコ用ソープ
- カーオール 消臭ナノエア 車内拡散 タバコ用ソープ
ナノ粒子が車内を丸ごと消臭する、ミストの車内拡散タイプです。
ナノエアのナノとは、大きさの単位で、髪の毛の太さの10万分の1の非常に小さなサイズ。
このナノ粒子の有効成分が、車内の消臭はもちろん、シートやフロアマットなど繊維の奥に潜んだ悪臭までもキャッチし、消臭します。
カーメイト 車用 除菌消臭剤 スチーム消臭 超強力 エアコン用
- カーメイト 車用 除菌消臭剤 スチーム消臭 超強力 エアコン用 置き型 無香 安定化二酸化塩素 20ml D89
使われている消臭成分の安定化二酸化塩素は、病院やレストランの業務用としても使われているほど信頼されている成分。
ミクロのスチームがエアコン内部やシートの奥にまで入り込んで徹底的に除菌と消臭を行います。
どうしても取れない場合は業者に依頼しよう
市販されている消臭剤を使っても臭いが取れない場合は業者に依頼して、臭いの元(エアコン内部のエバポレーターなど)から消してもらうことをお勧めします。
カーコンビニ倶楽部では、太陽光などの光の酸化作用を利用して車内の菌などを分解、除菌消臭する「カーコンルームクリニック・除菌消臭コート」があります。
タバコなどの臭いを効率よく消臭するうえ、約2年間も効果が持続します。
オートバックスでは、エアコン内部のエバポレーター洗浄を行っている店舗があります。
洗浄だけではなく、エバポレーターやエアコンダクトの消臭・抗菌・対ウイルスコートの作業を同時に行うと、新車のようなさわやかな空間に戻るでしょう。
また、街の自動車整備工場でも、車内の臭い取りやエアコンエバポレーターの洗浄・オゾン脱臭を行っているところがあります。
簡単な洗浄だと約1万円で済みますが、エアコンを完全に分解して洗浄(ヒーターコア、エバポレーター、ファン、エアーライン等)すると、約10万円前後かかる場合があります。
できるだけ臭いが付いていないうちに、定期的に抗菌コートなどを施しておいた方が良さそうですね。

車のタバコ臭を自分で消臭する方法
市販の消臭剤では臭いが取れず、業者に依頼するとなるとやはり気になるのは金額です。
業者に依頼する前に、有効成分をミストで車内拡散する、スチーム型の消臭剤を使ってみてはいかがでしょうか。
「カーオール 消臭ナノエア 車内拡散 タバコ用ソープ」を用意
ここでは、お勧めの「カーオール 消臭ナノエア」の使い方を説明しましょう。
カーオール 消臭ナノエアはカー商品店やネットで手に入ります。
①エアコンの設定と準備
まずはエンジンをかけて、窓を閉め、エアコンを付けます。
エアコンの設定は内気循環にし、風量を全開、ACはOFF、吹き出し口は必ず開けておきましょう。
②ボタンを強く押す
カーオールを助手席側において(助手席シートは一番後ろまでスライドさせます)ボタンを強く推します。
③約10分間消臭・除菌
ミストが出ているのは約2分程度ですが、10分程度放置し、エアコンの風でミストを循環させて車内に行き渡るようにします。
ナノ粒子の有効成分が従来製品では届かなかった繊維の奥まで行き渡り、車内の消臭と除菌が完了します。
④3分間以上換気する
ドアや窓を全開にして、3分以上十分に換気をしましょう。こちらの手順がすべて終わったら完了です。
車でタバコをの臭いがするときのデメリット
車でタバコの臭いがするときのデメリットとはなんでしょうか。
紹介していきます。
エアコンからタバコのにおいがする
タバコの臭いは煙に乗って車内全体にいきわたります。
そのため、エアコン内部のフィルターやエバポレーターなどのエアコン内部まで臭いがついてしまいます。
エアコン内部にまで臭いがついてしまうと、エアコンを起動したときに臭いの分子をさらにまき散らすことになるでしょう。
エアコンからタバコの臭いがする場合はエアコンに消臭剤を付けるなどして対応しましょう。
衣服などにタバコの香りがつく
衣服や布類にタバコの臭いがついてしまう可能性があります。
もちろん吸っていると服に臭いがついてしまうのは当然だと思いますが、車に染みついた臭いやエアコンからのタバコの臭いで、吸っていないのにタバコの臭いがついてしまう場合があります。
また、車に置いておいた布製品(クッションやタオル)にも臭いがついてしまいます。
一度タバコの臭いがついてしまうとなかなか取れないので、布製品には気を付けましょう。
車の査定に響く
タバコの臭いは車を売るときの査定にも響きます。
下取り時にタバコの臭いがしたり、ヤニが染みついてしまっていると査定が下がってしまいます。
最近は禁煙者が増えており、タバコの臭いがする車は人気がなくなっています。
タバコの臭いによる査定額の低下は免れないでしょう。
同乗者が不快に感じる
内閣府が出しているタバコの関する世論調査では、周りの人のタバコの煙について「不快に思う」と答えた人が78.2%もいました。
つまり、タバコの煙や臭いを不快に思う人が多いということになります。
特に妊娠中の方を乗せる場合は注意が必要です。
ニコチンや一酸化炭素を身体に取り込むことによって、新生児死亡や胎児死亡、低出生体重児といったようなリスクがあります。
(参考:喫煙が及ぼす健康被害について)
車に同乗者を乗せる場合は極力消臭を行う方が良さそうですね。
タバコの臭いを車に付着させないための方法は?
そもそもタバコの臭いを車に付着させないようにするにはどんな方法があるのでしょうか?
これから説明していきます。
天井を消臭する
天井にも臭いが染みついています。
天井にヤニのシミがついていませんか?
天井もしっかり消臭しましょう。
消臭方法としては、掃除機で天井のホコリを取り、専用のクリーナーでヤニを拭き取りましょう。
車のルームクリーナーは天井もシートも窓ガラスにも使用することができるので、車全体のヤニのシミを取ることができます。
喫煙後も窓を開けて走行する
喫煙後に窓を開けましょう。
素早く換気をすることで、タバコの臭いや煙を外に排出することができます。
換気する際は対角線上の窓を2つ開けるようにしましょう。
例えば、運転席側の窓を開けた場合、助手席側の後方の窓を開けます。
そうすることで車内全体の空気が循環しやすくなり、充分に換気をすることができます。
吸い殻を早めに片づける
吸い殻も臭いが結構しますよね。
吸い殻を置いておくと、車内に臭いが充満し、臭いが染み込んでしまいます。
臭いの元を早く処理することで、臭いを車にとどめないようにしましょう。
吸い殻はできるだけ早く片付けるようにしましょう。
エアコンの外気導入を使用する
エアコンの外気導入は外気を取り入れて車内の換気を行うことができます。
窓を開けて換気することもできますが、常時換気するのは難しいですよね。
外気導入なら窓を開けずに車内の換気をすることができます。
しかし外気導入は外の気温と同じような温度になってしまうので、夏や冬は少し窓を開ける方がいいかもしれません。
その時に合わせて車内の換気を行いましょう。
車内でタバコを吸わない
当たり前ですが、車内でタバコを吸わないことが車にタバコの臭いを付けない1番の方法です。
面倒ですが、タバコを吸いたくなったら一度車を停めて車外で吸うのでも車内の臭いは全然違います。
また、電子タバコなどは比較的臭いがつきにくいので、車内にいるときは電子タバコに切り替えるなどの工夫もいいですよね。
ただ、非喫煙者は電子タバコの煙の臭いが苦手な人もいるので、非喫煙者の前で吸うときは配慮を行いましょう。
タバコは臭い以外にも弊害がある?
タバコには臭いだけではなくヤニによる内装の黄ばみができてしまいます。
ヤニの黄ばみを放置していると内装の劣化につながります。
タバコをよく吸う車両では、ハンドルやダッシュボード、フロントガラスにまでヤニの影響が出てしまいます。
ガラスにヤニの影響がでると曇ってしまってクリアな視界を保つことができません。
ヤニの黄ばみはルームクリーナーで除去することができます。
黄ばみがひどい場合には業者に依頼しましょう。
タバコ以外の車内の臭いの原因とは?
車の臭いと言っても実は色々な原因があります。
タバコ以外にどんな臭いが車に染みつきやすいのか説明します。
食べ物の臭い
車内で飲食をすると、どうしても食べこぼしや飲みこぼしで、食品のカスや液体がシートの隙間やフロアマットに落ちてしまいます。
すぐに清掃をすればいいのですが、そのまま放置することで、カビや雑菌が繁殖し悪臭の原因となります。
特にお子さんをのせる時には、トレイやビニールの敷物の上で飲食をさせるなどの対策をすれば、ある程度防げるでしょう。
汗や体臭
汗をかいたまま車に乗ると、シートやシートベルトにしみこんだ汗から雑菌が繁殖し、臭いの原因になります。
さらに、夏場などに長時間車に乗っていると、体臭が車内に移ることもあります。
また、ヘッドレストにも頭皮の臭いや皮脂がつき、臭いの原因になる事も。
清掃するときは、掃除機をかけるだけではなく、シートも濡れ布巾でしっかり拭くようにするといいでしょう。
気になる場合は、身体を密着させるシートやヘッドレストにはカバーをつけ、定期的に洗濯することをお勧めします。
まとめ
車のタバコの臭いを除去する方法を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
タバコの消臭はなかなか難しく、エアコン内部まで臭いが付いてしまうと、通常の消臭剤では効かない場合もあります。
一番効果的なのは、プロにお任せすることですが、その前にスチーム型の消臭剤を試してみましょう。
シートなどの繊維やエアコン内部まで薬剤が入り込むので、短期間で車内をリフレッシュすることが出来ます。
また、定期的に使うことで、臭いがこびりつくのを防ぐこともできます。
便利なグッズを使って、快適なカーライフを送りましょう。