車内の除菌・消毒はウイルスに効果アリ?正しいやり方と注意点
基本的に車内は、密閉、密集、密接という3密の「ウィルスが感染しやすい」空間になっています。特に子供がいる場合は、車内の除菌や消毒などの感染症対策が気になりますよね。
しかし、具体的にどうやればいいのか疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?そこで、車の除菌や消毒の正しいやり方と注意点を解説しております。ぜひ参考にしてくださいね。
車内でウイルスが付着しやすい箇所とは?
特にハンドルやシフトノブなど、素手で長時間触れる部分には皮脂の汚れやウィルスが付着しやすくなっています。
他にも、ドアハンドル・カーナビ画面・鍵などもよく手で触れる箇所です。
さらに、ハンドルやカーナビ画面はしゃべりながら操作をすることも多いので、唾液が付きやすく、菌やウイルスが増えやすくなります。
現在は、便利で手軽な除菌グッズも様々なタイプが販売されています。
そういったアイテムを上手に使いながら、快適な車内環境を保つようにしましょう。
手には約100万個ものウイルスが付着している
車内は、ハンドルなど「素手」で触れる部分が多く、ウィルスが繁殖しやすい状態です。
実は、手のひらには約100万個のウィルスが付着しているとも言われており、車内にウィルスが付着する原因になります。
ウィルスはくしゃみや咳で感染すると思われがちですが、実は「手」を介した感染が一番多く、ウィルスが付着した部分を他の人が触れて感染する危険性がとても高くなるのです。
ですから、車内の除菌や消毒がとても重要になっているのです。
コロナ対策にもおすすめ!業者も使っている「クレベリン」
感染症対策グッズとして注目を集めている「クレベリン」は、置いているだけでウィルスを除去する効果があるあり、プロの業者も使っているほど重宝されています。
ラッパのマークでお馴染みの大幸薬品の特許技術が使われており、発生させた二酸化塩素分子の力で、ウイルス・細菌を除去し、カビの育成を抑制、空間に浮遊するウイルス・菌を除去します。
まさに、車のような3密空間にはぴったりの除菌・消臭グッズと言えるでしょう。
車内で使えるおすすめのクレベリン(ペンタイプ)
しかし、据え置き型のクレベリンは6畳以上の部屋向けになっており、車内で使うには大きすぎて、消毒の臭いが気になることもあります。
クレベリンを車内で使うなら「ペンタイプ」が便利です。
ペンの形になっており、ポケットやネームホルダーに入れて簡単に持ち運びができます。
車を使用する時に携帯し、車を降りる時には持ち帰るようにすると良いでしょう。
車内の正しい除菌・消毒方法を紹介
では、実際に車内での除菌や消毒はどのように行えば効果的でしょうか?
経済産業省によると、新型コロナウイルスは洗剤に含まれている界面活性剤で効果的に除去できるので、プラスティック製の装備やドアノブ等は簡単に清掃ができそうです。
しかし、車には色々な素材が使われているので、それぞれ注意が必要です。
では、順番にご紹介していきましょう。
車内の除菌・消毒をする前の準備
車内を除菌・消毒する前に、まずはしっかり手洗いをしましょう。
手に付着したウィルスは、水で洗うだけでも100分の1に減り、石鹸で30秒手洗いすると1万分の1にまで減少します。
それでも多少はウィルスが残っているので、ゴム手袋などをして車内の掃除をしたほうが効果的でしょう。
そういった、ちょっとした行動で、消毒の効果が長く続くようになります。
<車内の除菌・消毒の準備>
- ハンドクリーナーなどを使って、シート部分の埃を落とします。
- フロアマットを取り外し、洗剤で洗います。
- 中性剤を水で薄め、その水で絞ったタオルなどで拭きます。
- ガラスや内装を水拭きします。
- フロア内をハンドクリーナーなどで綺麗にします。
ハンドルなどよく触れる箇所の除菌・消毒方法
一番ウィルスが繁殖しやすいにもかかわらず、ハンドルは清掃の際、見落としやすい個所でもあります。
また、ハンドルには種類があり、それぞれに注意すべき点があります。
硬質ウレタンやプラスティック製のハンドルは、あまり気にせず水拭きをすれば良いでしょう。
特に、菌やウィルスが気になる場合には、水500mlに食器用洗剤小さじ1杯を入れ混ぜ合わせた洗剤を雑巾につけて拭くと良いでしょう。
ウッドステアリングの場合は、水拭きだけの方が無難ですが、汚れが落ちない場合には薄めた洗剤で優しく拭き取ります。
革巻きのステアリングの場合は、洗剤は使ってはいけません。
水に濡らし硬く絞ったタオルで優しく拭いていきますが、ゴシゴシ擦ると表面を傷付けてしまうので注意が必要です。
どうしても汚れが気になる場合は、車専用の革製クリーナーを使うようにしましょう。
縫い目など細かい部分の汚れは、ブラシなどで優しくかき出します。
シートの除菌・消毒方法
シートカバーが取り外せる場合はカバーを洗濯し洗濯後は天日干しで乾燥させると除菌効果が高くなります。
シート自体を除菌・消毒する場合は、水拭きや洗剤を吹きかけたりすると跡が残る場合があるので避けた方がいいでしょう。
スチームタイプの除菌機器やオゾン殺菌機などを利用するのがおすすめです。
車内を除菌・消毒する際の注意点2つ
家の掃除と違って、車内の除菌・消毒には、狭い場所に精密機器や素材の違うものが密集しており、それぞれ注意が必要です。
革製の部分を除菌するときは注意が必要
革製の部分を除菌するときは、必ず「自動車専用」のものを使うようにします。
実は、車で使われる「本革」は過酷な使用状況が想定されており、皮革保護のため、表面を樹脂コーティングされているものがほとんどです。
なので、軽い汚れなら水拭きで大丈夫なのですが、汚れが気になるときは車専用の洗剤を使用するようにしましょう。
なお、家庭用ソファなどの本革シートクリーナーは艶出し成分が多く配合されており、これをハンドル、シフトレバーなどに使うと、手が滑ってしまい運転が非常に危険になります。
また、シートもツルツル滑って安定感が悪くなるため、専用の物を使います。
家庭用の除菌・消毒用品は使用しない
車内は狭く、密閉空間となるため、家庭用の置き型消臭剤などは使わないようにしましょう。
基本的に車用と家庭用製品では成分や中身の濃さなどが異なります。
どうしても使いたい際は表示をよく確認し、車でも使えるタイプを選びます。
車用の製品が手元にないときは、家庭用中性洗剤や漂白剤であれば使用できます。
車内は精密機器が多いので、隙間に入ると誤作動など大変なことになります。
必ず雑巾などを使って清掃するようにしましょう。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
車内は3密の空間なので、大人数で乗車すると集団感染が起きる可能性もあります。
家族や友人同士だと気が緩みがちになりますが、極力マスクを着ける、座る距離を開ける、窓を開けるなどできる限りの対策をおこないましょう。
車内を正しく除菌・消毒をすることで、ウイルスの付着を未然に防ぐことができます。
その際、大切な車を傷めてしまわないように、除菌に使うアイテム選びは慎重に行いたいもの。
しっかりとウイルス対策をし、安心・安全なカーライフを楽しみましょう。