車のボディを汚れや傷から守ってくれる強い味方がガラスコーティングです。
コーティングさえすれば、ボディのケアにそれほど力を入れなくても大丈夫と思ってる人もいるでしょうが、果たしてコーティング後は洗車は不要なのでしょうか。
今回は、コーティングした車の洗車方法、必要性について詳しく解説しましょう。
車のコーティングの種類と特徴
車のコーティングは、大きく分けて4種類に分類されます。
それぞれ成分や効果が異なるため、目的に合ったコーティングを選ぶ必要があります。
①油脂系コーティング
油脂系コーティングとは、一般的なワックスのことで、価格も安く初心者でも簡単に使用できます。
ワックスは簡単に使用できる分、傷の耐久性や水を弾く力は少し弱くなってしまいます。
雨で流れ落ちてしまうので、約1カ月ごとに塗りなおす必要があります。
②樹脂系コーティング
樹脂系コーティングは、シリコンやテフロンなどのポリマー(有機化合物)が原料で、カーワックスに比べて耐久性が強く、水を弾く力も優れています。
細かい傷を埋めて光沢を出すことができるので、ピカピカの車体になるのが魅力です。
価格は1~2万円程度かかりますが、半年ほど効果が持続することも特徴です。
③ガラス系コーティング
ガラス系コーティングは、ガラス成分が一部含まれているタイプのコーティングのことです。
油脂系や樹脂系よりもツヤや光沢が自然で、効果がおよそ6ヵ月持続するのが大きな特徴です。
ただ、製品によってはガラスの含有量が少なく効果が低いこともあるため、確認が必要です。
④ガラスコーティング
ガラスコーティングは、ガラス成分を主体としたコーティングで、ガラス被膜が高密度で剥がれにくいことが特徴です。
車のコーティングの中でも最も強い強度を持つため、料金は5~10万円程度かかってしまいます。
ただ、様々なダメージから守ってくれるコーティングなのでおすすめです。
コーティングしていても洗車は必要なのか?
コーティングは汚れにくい・傷がつきにくくなるという効果がありますが、コーティングした後は洗車をする必要はあるのでしょうか。
コーティングした車でも洗車した方が良いです。
コーティングは塗装面を保護し、汚れや傷をつきにくくする効果がありますが、完全に汚れや傷を防ぐことはできません。ほこりや砂、花粉などが残ってしまいます。
付いた汚れを放置すると、コーティング被膜に傷がつき、車が劣化する原因となってしまいます。


ガラスコーティング施工後の洗車頻度と注意点
ガラスコーティングを施工した後の洗車は、何も考えずに行ってはいけません。どれくらいの頻度でやるか、どんな点に注意するかを把握しておく必要があります。
コーティングした車の洗車方法などについて、以下より解説しましょう。
施工後1ヶ月が経過したら定期的に洗車をする
ガラスコーティング施工直後に洗車をしてはいけません。
ガラスコーティングの被膜は1ヶ月ほど経過しないと完全に硬化しない仕組みです。
硬化してない状態の被膜を触ると、指の指紋や汚れなどがそのまま被膜状に残ってしまいます。
そのため、コーティング後は1ヶ月ほど放置する必要があります。

洗ったあとはしっかりと水気を取ることも忘れないようにしましょう。
洗車頻度は、1〜2ヶ月に1回で水洗い洗車をする
ガラスコーティングの被膜が完全に固まってからは、1〜2ヶ月程度の頻度で水洗いするといいでしょう。
毎日運転する人は1ヶ月ほどでそれなりに汚れが付着するので、1ヶ月に1度の頻度での洗車がおすすめです。
洗車方法は、軽く水洗いをして、その後は水分をしっかりと拭き取るというやり方で十分です。しっかりとコーティングで守られている車は、その程度で汚れを簡単に落とせます。
それほど運転する機会がない人でも、駐車している間に大気中の汚れが付着しているので、2ヶ月に1回は洗車するといいでしょう。
あわせてワックスがけも定期的に行う
コーティングされた車はボディがより輝くようになっているので、ワックスがけは必要ないと思っている人もいるでしょう。
しかし、コーティングされたボディにワックスをかけると、ワックスが被膜の保護の役割をします。

コーティングした車を手洗い洗車する際に気をつけるポイント
コーティングされた車を手洗いで洗車する場合、いくつかの注意点を把握して行わなければいけません。注意点を知らないままでいると、せっかくのコーティングが台無しになる可能性もあります。
では、以下より、その注意点を紹介しましょう。
まずは水で汚れを落としてからスポンジを使う
洗車する際は、スポンジやブラシでいきなりゴシゴシするのでなく、水をかけて表面のゴミを洗い流しましょう。
洗車する車は1〜2ヶ月の間で細かい砂やゴミが付着しているので、その状態のままスポンジでゴシゴシ洗うと、砂やゴミがこすられて、被膜を傷つけてしまいます。
そのため、まずは水洗いで砂などを一掃しましょう。
洗車をしたらすぐに水気をとる
コーティングされた車の洗車は水洗いだけでも十分きれいになりますが、もし目立つ汚れがある場合は、シャンプーを使って洗いましょう。
洗車用シャンプーは汚れが落ちやすいように研磨剤が配合されているものがありますが、コーティングされた車に研磨剤配合のシャンプーを使ってはいけません。
そしてシャンプーを使って洗車をしたら、しっかりと洗い残しがないようにすることも大事です。
水垢・ウロコが残るので、シャンプーでの洗車は洗い残しがないように、しっかりと水気を拭き取りましょう。
ガラスコーティング後の洗車機は利用しても大丈夫?
コーティング後の洗車に洗車機は使わないほうがいいです。洗車機がパワーがあるのでコーティングを傷つける可能性があるからです。
それでも洗車機を使いたい場合、いくつかの注意点を守る必要があります。
洗車機を使うなら「ノンブラシ」タイプを使う
洗車機のブラシでよく使用されているブラシはナイロンブラシ・プラスチックブラシです。
このブラシはコーティングを傷つける恐れがあります。
洗車機のブラシは、スポンジブラシ・ノンブラシタイプといったやわらかいブラシだと安心なので、これらのブラシが使われている洗車機を選びましょう。
洗車機に入れる前に必ず水洗いをする
洗車機を使用する前には、車のボディを水洗いしましょう。
水洗いする前のボディは細かい砂やほこりが付着しているので、そのままの状態で洗車機にかけるとブラジが砂などをこすってコーティングを傷つけます。
コーティングにダメージを与えないように水洗いを欠かさないようにしましょう。
ワックス洗車は選ばないようにする
コーティングされた車をワックス洗車すると、コーティングの特性がなくなってしまう可能性があります。
そのため、洗車機はワックス洗車ではなくシャンプー洗車を選ぶといいでしょう。
ガラスコーティングした後のメンテナンス方法
せっかく施工したガラスコーティングは、少しでも長持ちさせたいですよね。コーティングを少しでも維持するポイントを知っておきましょう。
1.ガラスコーティング後にワックスを上塗りする
ガラスコーティングを施工した後、基本的にワックスがけをする必要はありません。
しかし、ワックスを塗った後に手洗い洗車をすると、ガラスコーティングが保護されて、コーティングが長持ちしやすくなります。
ワックス作業で傷をつけることのない程度に、艶出しとして使用することをおすすめします
2.紫外線を避けて車を保管する
ガラスコーティングをした車は、紫外線や雨によって少しずつ劣化が進んでいきます。
理想は、屋根付きのガレージや屋内駐車場での保管ですが、家の構造や予算の関係で難しい方も多いと思います。
青空駐車だとどうしても花粉や黄砂も汚れに影響してしまうため、車体を覆うカバーなどをつけて劣化を防止しましょう。
3.こまめに洗車をして効果を長持ちさせる
車のボディを傷つけずにこまめに手洗い洗車をすると、ガラスコーティングの寿命を延ばすことができます。
汚れを発見しても面倒で放置してしまいがちですが、早めに洗車することをおすすめします。
また、3~5年程度の耐久性のあるガラスコーティングもありますが、1年に1回程度は状態を確認し、必要があれば再度施工をするのが良いでしょう。
自分で作業するならトップコートがおすすめ
コーティングをしてもらうのにおすすめな業者について紹介してきましたが、自分で作業することも可能です。
そこで、初心者の方にもおすすめなのが、おさるのスゴピカシリーズのトップコートです。
- 撥水性と親水性が高く、ボディが汚れにくくなる
- ボディの艶がよみがえり3ヶ月以上の耐久力がある
濡れたままのボディで簡単に施工でき、ボディの艶・輝きがよみがえる商品です。興味があれば使ってみてください!
まとめ
ガラスコーティングを施すと、汚れがつきにくくなる・ボディの輝きも増す・洗車が楽など、いくつものメリットがあります。
しかし、せっかくガラスコーティングをしてもいくつかの注意点を把握してないと、コーティングの作用は台無しになってしまうでしょう。
ガラスコーティングにおいての注意事項はそれほど難しいことではありません。
今回の記事を参考にして注意事項を実践して、コーティングの輝きを維持してください。