車にコーティングをしようか検討していてまず壁にぶつかることといえば「どのコーティングを選べばいいのか」という点です。
コーティングはさまざまな種類があり、それぞれ特徴・価格が異なります。
今回は、どのコーティングにしたらいいのかわからない人のために、コーティングの種類やそれぞれの特徴などについて解説しましょう。

車のコーティングの種類を比較する時に重要な2つのポイント
コーティングを選ぶ際に押さえておくべき重要なポイントは、コーティングの「素材」と「水弾き」の種類です。
素材、そしてコーティングの性能のひとつである水弾きは1種類ではなくいくつかのタイプがあります。
ここで覚えておくことは以下の2つです。
- コーティングの素材は6種類
- 水弾きの種類は4種類
それぞれの種類の特徴を覚えておくと、自分に適したコーティングを選べます。
素材・水ひじきの種類は具体的にどんなタイプがあるのか、それは次より詳しく解説しましょう。
車のコーティングの種類は6つある
コーティングの種類は全部で6種類です。それぞれの特徴・価格・持続期間を以下より紹介しましょう。
油脂系コーティング(ワックス)
カーワックスにカルナバ蝋という天然の蝋を配合したのが、コーティングのワックスです。
ワックスは、施工が簡単なため自分でも施工しやすいですが、熱を受けると劣化しやすい・油汚れに弱く持続性が悪いなどのデメリットがあります。
特徴 | 艶出し効果に優れている 安価で施工可能 |
価格 | 2〜3,000円 |
持続期間 | 2週間ほど |
樹脂系コーティング(ポリマー)
ポリマーコーティングは、高分子有機化合物であるシリコンやフッ素が配合されたものです。
ポリマーはワックスと違い持続性があるのがメリットですが、熱を受けると劣化してコーティングが剥がれてしまうデメリットもあります。
特徴 | ワックスより持続性がある 花粉や排気ガスなどに弱い |
価格 | 6,000円ほど |
持続期間 | 半年〜1年ほど |
ガラス系コーティング(ポリマー×ガラス繊維)
ポリマーにガラス繊維が配合されているガラス系コーティングは、カーディーラーの大半が使用しているポピュラーなものです。
ポリマーより持続性・汚防性に優れていますが、紫外線に弱いデメリットがあります。
特徴 | 持続性が長持ち 汚れ防止の性能が優れている |
価格 | 20,000〜50,000円 |
持続期間 | 2年 |
ガラスコーティング(硬化型ガラス繊維)
施工が難しいため、ディーラーや量販店でもなかなか取り扱っていないのがガラスコーティングです。
施工が高度な分、他のコーティングに比べて持続性・防汚性・耐紫外線性・耐こすり性に優れています。
その反面、熱や雨に弱いのがデメリットです。
特徴 | ガラス被膜形成によりガラス系より持続性が高い 汚れが付着しづらくなり洗車が簡単 光沢が持続する |
価格 | 50,000〜100,000円 |
持続期間 | 3年 |
セラミックコーティング(硬化型ガラス繊維)
一度コーティングすると剥がれにくくなるのがセラミックコーティングです。
研磨剤で磨かないと剥がれないほどの耐久性なので、外部の衝撃、紫外線などからボディをしっかりと保護します。
その分、施工費が高額なのがデメリットといえるでしょう。
特徴 | 硬い被膜の形成により細かい傷が付きにくくなる 耐薬品性に優れているため酸性雨・鳥のフン・虫の死骸から塗装をしっかりと保護 |
価格 | 100,000〜200,000円 |
持続期間 | 5年 |
自己修復型セラミックコーティング
一度傷がついても自然に修復する機能なのが、自己修復型セラミックコーティングです。
光沢も持続する優れた機能ですが、その分費用は高額になります。
特徴 | 塗装面に付いた傷が自己修復する |
価格 | 300,000円 |
持続期間 | 7年 |
車のコーティングで得られる4つの水弾きとは?

コーティングの種類は6種類ですが、もうひとつ水弾きにも「撥水(はっすい)」「親水(しんすい)」「疎水(そすい)」「滑水(かっすい)」の4通りの水弾きがあります。
駐車環境・洗車頻度・車のカラーでおすすめのコーティングは変わる
コーティングを選ぶコツは、自身の駐車環境や洗車する頻度を確認することです。
駐車場所が屋根付き・屋内の場合、屋外によって、紫外線や外気に触れる機会が変動するので、それに適したコーティングを選ぶ必要があります。
そして、洗車をマメにする人、2ヶ月に1回程度で済ませたい人によって、それぞれにふさわしいコーティング選びをすることが重要です。
また、車のカラーが濃い・薄いによっても、それに対応したコーティングがあるので車のカラーも確認しましょう。
それぞれの水弾きによる特徴・メリットデメリット
水弾きそれぞれの特徴をひとつずつ表にしてまとめてみました。
それぞれの特徴・メリット・デメリットをみてみましょう(疎水と滑水はほぼ同じなので表の内容も一緒です)。
撥水(はっすい)タイプ
特徴 | 水を玉状にして弾く |
メリット | ・洗車終了後、水分の拭きとりが楽 ・汚れが水洗いだけで簡単に落ちる |
デメリット | ・水滴が塗装面に残った場合、乾いてシミになりやすい |
親水(しんすい)タイプ
特徴 | 塗装面に付いた水分が馴染みやすいので水分が玉状になりづらい |
メリット | ・雨が降ると汚れが流れ落ちやすい(洗車の回数が減る) ・水分が玉状にならないのでシミが生成されにくい |
デメリット | ・水洗いだけは汚れは落ちにくい ・水を弾かないので本当にコーティングされてるのか不安 |
疎水(そすい)タイプ
特徴 | 撥水と親水の中間の機能 |
メリット | ・撥水と比べてイオンデポジットなどのシミができにくい ・親水より水洗いの汚れ落ちが良い |
デメリット | ・撥水のように水分がはっきりと玉状にならない |
滑水(かっすい)タイプ
特徴 | 撥水と親水の中間の機能 |
メリット | ・撥水と比べてイオンデポジットなどのシミができにくい ・親水より水洗いの汚れ落ちが良い |
デメリット | ・撥水のように水分がはっきりと玉状にならない |
車のコーティング業者と選び方
コーティング施工の依頼を受け付けている業者は主に3種類で、あとはセルフで行う方法もあります。
これらの特徴を表にまとめてみました(表の「コーティングの耐久性」は100点満点方式で点数をつけています)。
専門店でのコーティング
コーティングの耐久性が非常に高く、クオリティを特に重視するなら専門店にお願いしましょう!
価格 | 100,000円~150,000円 |
コーティングの耐久性 | 100点 |
メリット | 信頼できる専門家が作業してくれる |
デメリット | 施工に時間がかかる(2〜3日) |
おすすめの人 | お金がかかってもいいからクオリティ重視の人 |

量販店でのコーティング
コーティングの耐久性もそこそこ高く、価格も比較的安価でおすすめですが、持続性が低いのが特徴です。
価格 | 30,000円~60,000円 |
コーティングの耐久性 | 70点 |
メリット | 安価でなおかつ施工時間もかからない |
デメリット | 持続性が低い |
おすすめの人 | 安く済ませたい人 |
ディーラーでのコーティング
コーティングの耐久性はそこそこ高いですが、専門店と同料金になる可能性もあるため、確認が必要です。
価格 | 60,000円~150,000円 |
コーティングの耐久性 | 70点 |
メリット | 車の販売に関する専門家なので、安心感がある |
デメリット | 外注なので仲介マージンが発生する |
おすすめの人 | 無難に済ませたい人 |
DIY(自分で)コーティング
自分でコーティングする手間はかかりますが、安い料金で、ディーラーと同程度の仕上がりを実現できます。
価格 | 5,000円~10,000円 |
コーティングの耐久性 | 70点 |
メリット | ディーラーに依頼した時とほぼ同じ仕上がりで、なおかつ安価 |
デメリット | 手間がかかる、知識も必要 |
おすすめの人 | 安く済ませたい人、手先が器用な人、車いじりが好きな人 |
♦おさるのスゴピカシリーズのトップコートがおすすめ!
コーティングをプロの業者に頼む料金や特徴について紹介しましたが、自分で作業をすると工賃がかからず安く済ませられます。
こちらの「トップコート」は、スプレータイプで簡単に作業ができ、ボディが汚れにくくなる加工がされているため、初心者でも扱えることが特徴です。
慣れない作業で不安な方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
自分に合ったコーティング種類の選び方

紹介してきたように、ボディカラーや洗車頻度、保管方法によっても必要なコーティングの措置は異なります。
以下では、車に合ったガラスコーティングのタイプについて解説していきます。
普段あまり洗車をしない方には親水タイプ
洗車を日常的にしない方や、青空駐車をしている方には、親水タイプのガラスコーティングがおすすめです。
親水コーティングは最もシミが付きにくいため、ボディカラーが濃い車や青空駐車をしている車に最適だと言えます。
洗車頻度が少ない人にも親水コーティングはおすすめです。
洗車を頻繁にする方には疎水・滑水タイプ
青空駐車をしていて洗車頻度が少ないとシミが付いてしまうため、月に1回以上洗車する方におすすめです。
疎水・滑水タイプは、親水タイプと撥水タイプの両方の良いところを兼ね備えているため、水洗いの汚れ落ちが良くシミができにくいことが特徴です。
傷対策を重視したい方には疎水タイプ
小さな傷対策を重視したい方や、洗車傷に悩んでいる方には、疎水タイプのガラスコーティングがおすすめです。
塗装面についた傷を熱で修復させる機能が得られるため、ボディカラーが濃い車の目立ちやすい傷をおさえることができます。
まとめ
コーティング施工をして、その性能を長続きさせるためには、コーティング・水弾きの種類をしっかりと把握しておくことです。
そして、自身の車に関する環境、コーティングを請け負う業者の種類も頭に入れておけば、自分に適したコーティングが見つかるはずです。
ぜひ本記事を参考に、ガラスコーティングをしてみてくださいね。
