車は長い間乗車していると、いつの間にか車内が汚れや臭いが染み付いてきます。
しかし、いざ車内清掃を実行しようとしても、どんな手順でどんな道具を用意したらいいのかわからない人もいるでしょう。
今回は、車内清掃に必要なグッズを選ぶ際のポイント、車内清掃に必要な道具や手順について、詳しく解説します。
本コンテンツはモビフル編集部が独自に制作しています。ウロコ取りを中心に洗車用品を2年以上販売しており、様々な洗車用品の企画から販売まで行っています。商品の選び方については、アンケート結果をもとに作成しています。
車で気になる汚れは砂や食べこぼし
汚れによって使うアイテムが変わる車内清掃ですが、車内の汚れと聞いてどんな場所が思い浮かぶでしょうか。
上記と同じ方法でアンケート調査を行い、自分で車内清掃をしている20〜60代の男女100名に車内で落としたい汚れについて教えてもらいました。
第1位:靴についた土や泥
第2位:お菓子やジュースの食べこぼしの跡
第3位:車内のホコリ
雨の日は特に、靴裏の泥が気になりますよね。他にも、お菓子やジュースのこぼした跡は、汚れだけでなく、においが付いてしまうこともあります。
天井の黄ばみやヤニ汚れなども発生するので、気になる汚れをチェックしておきましょう。
【調査概要】
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2023年5月17日(水)~2023年5月18日(木)
調査機関:株式会社クラウドワークス
調査対象:自分で車内清掃をしている20~60代の男女100名
上記のような汚れを取るためには、どのような車内清掃をすればよいのでしょうか?
これからお伝えしていきます。

まずは車内清掃の事前準備をしよう!
- 車内にある荷物を外に出しておく
- シートのホコリをたたいておく
- できるだけ晴れの日に作業する
まずはじめに行うことは車内にある荷物などを一旦外に出すことです。
この時に、足元にあるフロアマットも一緒に出しておくことがおすすめです!
ここで大事なのは、シートのホコリを最初にたたいておくことです。
先にホコリを落とすことで、車内清掃後にホコリが舞うこともなく、効率よく清掃が行えます。
車内清掃を行う日は、シートや天井などを拭き掃除したあとにすぐ乾くのがベストなので、晴れの日がいいでしょう。
湿気の多い日や雨の日は乾きが悪く、雑菌やカビが繁殖する原因になります。
これだけあれば十分!車内清掃で使用する道具6つ
車内清掃で使用する道具は以下のものになります。
- 車用ウェットシート
- モップ
- 車用掃除機
- 粘着クリーナー(コロコロ)
- ガラスクリーナー
- マイクロファイバークロス
清掃を開始してから「あれが必要だった!」とならないように、事前にしっかりと揃えておきましょう。
他にも、消臭スプレーやゴミ箱、細かい汚れを取るための歯ブラシや綿棒なども用意しておくと便利なアイテムです。

車内清掃の手順
車内清掃には手順があり、その手順を守ることによって効率的に作業を進めることができます。
車内清掃のポイントは「上から下へ」です。
①車内の天井清掃
車内は上から順に手をつけるのが効率よく清掃を進められる順番なので、最初は天井の清掃から行います。
天井の掃除は専用ウェットシートを使って汚れを拭き取るという方法です。
・1枚ずつ取り出し汚れたらきれいな面に変える
・頑固な汚れも少しずつ力を入れてゴシゴシしない
・泥やホコリは拭き取ってから、きれいな面で仕上げる
・使用後はよく手を洗う
専用ウェットシートは通常のウェットシートと違って洗浄成分が配合されているもの、防菌防カビ作用のあるものがあり、落ちにくい汚れも拭き取ることができます。
力を入れ過ぎると天井の素材を傷めてしまう可能性があるので、ほどほどの力で拭き取りをしましょう。
②内装清掃
続いて清掃を行うのは内装です。
まず、モップを使って表面に積もったホコリを取り除きましょう。
ドアポケットやドリンクホルダーはホコリや汚れが溜まりやすい箇所なので、しっかりと取り除くことが大事です。
ハンドルやシフトノブ、ドアハンドルはホコリだけでなく手の油や汗で汚れやすい箇所で、モップ掃除だけでは汚れは落ちにくくなっています。
この場合、専用ウェットシートで拭き取りをしてしっかりと油汚れを落としましょう。
③シート(座席)の清掃
シートの掃除はシート上に付いたゴミを掃除機で吸い取ります。
・ホコリが舞うため窓を開けておく
・シートの隙間のごみを掃除機やテープで取る
・シートやシートベルトをタオルで拭く
掃除機は一般家庭で使うタイプではなく、片手で持てる専用の掃除機を使うと楽に掃除できます。
背もたれと座面のすき間はゴミがたまりやすいので、背もたれを倒してかき出してゴミを取り除きましょう。
粘着クリーナーを併用してホコリやシートに付いた髪の毛、ペットの抜け毛などを取り除くと効率良く清掃が進められます。
④フロアマット・床の清掃
外しておいたフロアマットの掃除をしていきます。
・フロアマットを叩くなどしてホコリを落とす
・気になる場所にクリーナーをかける
・綺麗なクロスで汚れをすみやかに拭き取る
フロアマットは取り外して車の外に出してバサバサと揺さぶる、叩くなどして付着した砂や髪の毛、ほこりなどを落とします。
それでも付着したものが落ちない場合は掃除機・粘着クリーナーで取り除きましょう。
次に行うのがフロアマットを取り外してむき出しになった床の掃除です。
床は掃除機をかけてきれいにしましょう。狭い箇所は座席を動かすと掃除しやすくなります。
⑤窓ガラス(内側)の清掃
最後は各ガラスの内側の清掃です。
ガラスはタバコのヤニや手の垢や油汚れがついているので、専用ガラスクリーナーを使ってしっかりと汚れを落としましょう。
スプレータイプやシートタイプのクリーナーがあり、後ほどおすすめクリーナーも紹介します。
ガラスが汚れていると水蒸気がつきやすくなり曇りガラスの原因になりますが、専用クリーナーでしっかりと汚れを落とせば、曇りガラス防止にもなります。
車内清掃のやり方は2パターンに分けられる
車内清掃をする方法は、大きく分けて、自分で掃除する方法とプロの業者へお願いする2つのパターンに分けられます。
自分で車内清掃をするメリットは、
コストがあまりかからないことと、掃除したい場所だけを綺麗に清掃できることです。ただし、手間がかかるし、自分では取り切れない汚れの場合もあります。
一方、プロの業者へお願いするメリットは、
自分で取り切れない汚れやにおいの除去をしてもらえること、そして手間がかからないことです。ただし、工賃を含むコストがかかるので、毎回依頼するのは難しいでしょう。
【セルフでの車内清掃がおすすめな人】
・プロに依頼するほどの汚れが付いていない人
・車が好きでこだわりを持って掃除したい人
今回は、自分で車内清掃をする場合のやり方と、おすすめの車内清掃グッズについて紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
車内清掃に必要な道具は汚れで変わる
上記で紹介したようなアイテムは、もちろん便利に使うことができますが、使用用途によっても望ましいアイテムが変わります。
実際に、自分で車内清掃した経験がある20〜70代の男女100名へアンケートを行い、車内清掃をする時に役立つ洗車アイテムについて調査しました。
第1位はシートやフロアマットについたホコリや泥を取るための、「粘着クリーナー」という結果になりました。片手で手軽に使えますし、価格も安いのが魅力ですよね。
ただし、汚れは取れますが、細かい部分の汚れや雑菌が取れないのがデメリットです。
洗車時にかかせないマイクロファイバークロスですが、車内清掃専用の汚れを取るタイプのクロスも販売されています。
シートの汚れを取るには、粘着クリーナーや掃除機、スプレーなどがおすすめです。内窓の汚れを取るならクロスやシートタイプのアイテムがおすすめ。
ダッシュボードの細かいホコリならジェルクリーナーなど、汚れを取りたいパーツに応じて、洗車アイテムを揃えるのがおすすめです。
ランキング | 車内清掃アイテム | 落とせる車内の汚れ |
1位 | 粘着クリーナー | シート・フロアマットの砂 |
2位 | 車内掃除用クロス | フロアマット・内窓 |
3位 | 車用掃除機 | シート・フロアマットの砂 |
4位 | シート | 天井・シート・内窓 |
5位 | ブラシ | フロアマット・床 |
6位 | スプレー | シート汚れ・フロアマット・内窓 |
7位 | 車内用モップ | 車内のホコリ |
8位 | ジェルクリーナー | ダッシュボードのホコリ |
【調査概要】
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2023年5月17日(水)~2023年5月18日(木)
調査機関:株式会社クラウドワークス
調査対象:自分で車内清掃をしている20~60代の男女100名
モビフルおすすめ!車内清掃グッズ9選をご紹介
上記で紹介した車内清掃に使うアイテムは、各メーカーからたくさんの種類が販売されているので、どれを購入していいのか迷う人もいるでしょう。
以下では、当記事が厳選した車内清掃のおすすめグッズを紹介します。
実際に検証を行った上で商品を紹介していきます。
天井の清掃
天井の清掃には車内全体で使えるクリーナーがおすすめです。
おさるのスゴピカ ルームクリーナー
このルームクリーナーは汚れがしっかり落ちるのに、天井が液だれしなく施工のしやすさもありました。
シートの染みや天井のヤニ汚れもしっかりとれました。
価格 | 1,980円 |
タイプ | スプレー |
容量 | 300ml |
使用用途 | 内装全般 |
消臭効果 | 〇 |
香り | 無香 |
シュアラスター ゼロインテリア マルチクリーナー
手軽に使用することはできますが、染みが少し残ってしまいます。
また、天井を施工すると液が垂れてくるので注意が必要です。
アルコール不使用なので、小さいお子さんや乳児がいる場合はおすすめです。
価格 | 990円 |
タイプ | スプレー |
容量 | 200ml |
使用用途 | 内装全般 |
消臭効果 | 〇 |
香り | 無香 |
CarZootインテリアクリーナー
汚れは綺麗に落ちますが何回かに分けて施工する必要があったので、手間はかかりそうです。
内容量も少ないので、コスパを求める人には向いていないかもしれません。
価格 | 1,760円 |
タイプ | スプレー |
容量 | 200g |
使用用途 | 車内全般 |
消臭効果 | ー |
香り | 無香 |
内装の清掃におすすめな商品
TICARVE ジェルクリーナー
スライムのような感触で、エアコンの吹き出し口やドリンクホルダーなど細かい場所にもピッタリです。
手がべたべたするのと、香りが手に移るので取り扱いには注意が必要です。
価格 | 499円 |
重量 | 90g |
カラー | ブルー |
内容量 | 1個 |
使用用途 | ホコリや食べかす取り |
プロスタッフ 車内まるまる おもいっきりおそうじクロス
サッと取り出せてふきあげれる面ではとても良いです。
しかし、実際の検証では、ダッシュボードにホコリが残ってしまったり、ダッシュボードが熱い時には手に熱さが伝わって施工しにくかったです。
価格 | 550円 |
内容量 | 12枚入り |
除菌効果 | 〇 |
重量 | 110g |
使用用途 | ホコリ・べたつき取り |
リンレイ ホコリキャッチャー
実際に検証してみた結果、糸くずが残ってしまいました。
ホコリや食べカスなどはあまり取ることができませんでした。
価格 | 550円 |
重量 | 50g |
カラー | グレー |
使用用途 | ホコリ・食べかす取り |
プロスタッフ ふわスベ マジッククロス
この商品は特に液晶で効果を感じました。ナビなどは意外とホコリをかぶってしまいますよね。
ホコリと指紋をしっかり取ってくれます。しっかりこすらないと白い跡が残ってしまいます。
価格 | 507円 |
内容量 | 1枚 |
重量 | 200g |
大きさ | 11 x 25 cm |
使用用途 | 手垢・ホコリ取り |
シートの清掃におすすめな商品
シートは布のシートの場合は最初に紹介したルームクリーナーなどで掃除するのがおすすめです。
ここでは革のシートを掃除する場合のおすすめ商品を紹介していきます。
ちなみにルームクリーナーも本革のシートにも対応しています。
SOFT99 本革拭くだけシート
拭いた後に光沢が戻りました。
劇的な変化はないので、日常のお手入れで使用してみるのがいいでしょう。
染みになっている場合などは取れません。
価格 | 670円 |
容量 | 7枚入り |
サイズ | 20×25㎝ |
香り | 無香 |
アイリスオーヤマ トルクル カーペットクリーナー本体ミニ
粘着力でゴミや髪の毛をすべて取り除く粘着クリーナーです。
通常のコロコロよりななめカットで使用済みのシートをきれいに剥がしやすい仕様になっているので、使いやすいです。
価格 | 1,022円(税込み) |
サイズ | 幅16㎝×90巻 |
内容量 | 1個 |
内窓の清掃
内窓には手垢が残りやすいですよね。
今回は手垢が落ちやすい商品をピックアップして紹介します。
クリンビュー「SWIFT AND TIDY」
くもり防止のためのスプレーですが、内窓のくもり防止だけでなく外窓の油膜取りにも使えます。
車だけでなく、洗面・風呂鏡でも使用できるクリーナーです。
価格 | 430円(税込) |
サイズ | W53mm×D53mm×H155mm |
内容量 | 170ml |
カーメイト エクスクリア 360ワイパー
ワイパータイプのため、届きにくい箇所にも楽々届いて拭き取り残しがないようにします。
市販のクロスも使えて収納もコンパクトにできる便利な商品です。
価格 | 2,750円(税込) |
サイズ | H420×W255×D60mm |
内容量 | 1本 |
日頃から車内をきれいに保つ方法
専用のクリーナーで清掃したり、業者に車内清掃してもらったり、車を綺麗にする方法はあります。
しかし、できるだけ費用はかからない方がいいですよね!
そこで、日頃からできる車内をきれいに保つ方法について紹介します。
紫外線カットフィルムを貼っておく
紫外線は、人間の肌だけでなく車内の内装にも影響を及ぼします。
ガラスの面にUV&IRカット機能などがない車であれば、紫外線によりどんどん車内も劣化してしまいます。
そうなる前に、紫外線のカットフィルムを窓に貼っておきましょう。
・UVカット機能付き車用フィルム
このフィルムを窓ガラスに貼ることで、温度の上昇も抑えることができます。
除菌スプレーを使って菌を防止
車内清掃をした後は除菌スプレーを振りかけておきましょう。
清掃後でも、目には見えない菌が隠れていることがあります。
夏場や雨の日に菌が増殖するのを防止することもできるため、除菌スプレーの使用がおすすめです。
消臭剤でも菌が増えるのを防ぐことができます。
どうしても自分でできない場合は業者に依頼しよう!
以上、車内清掃の方法などについて説明してきましたが、車内清掃をしたいけど暇がない、清掃は面倒などという人もいるでしょう。
そんな人におすすめなのがプロの専門業者に依頼する手段です。
ガソリンスタンドやディーラー、カー用品専門店では、オイル交換や洗車だけでなく車内清掃も受け付けています。
プロのスキルと確かな知識を持ったプロの業者が清掃を行うので、落ちにくい汚れなどを一掃して新車同様に車内をピカピカにすることが可能です。
業者に依頼するので料金がかかりますが、手間をかけずに確実にきれいにしたいなら、業者利用がいいでしょう。

まとめ
車内清掃は専用の道具の準備と清掃手順、清掃する時間の確保さえできれば、それほど苦労せずに実行可能です。
ただし、汚れや臭いの状態によっては自分で除去しても取り除けず、どうしても業者の技術が必要な場合もあります。
本記事を参考にして、この機会に長年の汚れを取り除いてみてはいかがでしょうか。